救援新聞・北九州版 2018年1月5日

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★ 目  次 ★
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 ■安倍改憲NO!
  3000万署名に取り組もう
 ■今年を実りの多い年に!
 ■松橋事件の再審開始決定を
  大崎事件に引き継がせよう
 ■広島高裁・伊方原発
  運転差し止め決定
 ■滋賀・湖東記念病院人工呼吸器事件
  大阪高裁 再審開始決定
 ■厳しい情勢に打ち勝つ、強くたくましい救援会を
  第35回総支部大会開催
 ■遠賀中間支部大11回大会開催


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■安倍改憲NO!
 3000万署名に取り組もう

 先の総選挙で改憲勢力が80%を超え、憲法にとって厳しい情勢が生まれています。
 選挙後、9条改憲に走り出した安倍政権に対し、素早く組織された「安倍改憲NO!全国市民アクション」の呼びかけで全国各地で3000万人全国統一署名が取り組まれています。
 北九州でも「平和をあきらめない北九州ネット 安倍9条改憲NO実行委員会」が結成され、それに呼応して各区に「会」が作られ街頭や地域、職場で署名活動が展開されています。
 2017年最後の平和をあきらめない北九州ネットの小倉駅前宣伝では40名の参加で53筆の署名が寄せられました。
 総支部も年末の会費納入のお願いと合わせて署名用紙を返信用封筒と合わせて全会員に配り、家族や周りの人への協力を呼びかけています。

年初めの宣伝行動、ふるって参加しよう!
 1月 6日(土)11時(北九州憲法共同センター主催)
 1月19日(金)18時(平和ネット主催)
    場所はいずれも小倉駅2Fデッキ


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■今年を実りの多い年に!
 総支部長
 みなさま、明けましておめでとうございます。
 昨年は衆議院総選挙がありました。 総選挙では、希望の党・民進党の混乱、北朝鮮のミサイル発射などの影響から自民・公明の改憲勢力が2/3の議席を獲得する結果となりました。 衆参の2/3を改憲勢力が占め、安倍首相の意気込みからすれば今年中に憲法改正の発議がなされる可能性が高い状況にあります。 憲法改正の発議をさせないために私達のすべきことは、憲法の大切さを周りの人に広めていくことでしょう。 憲法改正が現実味を持って議論されていることは私達にとって恐ろしいことですが、逆に、憲法について国民のみなさんが真剣に考える機会とも言えます。 私達の運動で、憲法の大切さを伝え、世論を盛り上げていきましょう。
 また、冤罪事件についていえば、昨年11月、松橋事件(まつばせじけん)について福岡高裁も再審をめる決定を出しました。 松橋事件は救援会が支援している事件です。
 救援会では、毎年「無実の人は無罪に」をかかげ、冤罪事件をなくすため街頭宣伝に取組んでいます。 これらの取り組みが少しでも再審事件の力になればと思っています。


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■松橋事件の再審開始決定を
 大崎事件に引き継がせよう

 11月29日福岡高裁で松橋事件の再審開始決定が出されましたが、検察は最高裁に特別抗告しました。 今回の再審開始決定はDNA鑑定などの科学的な証拠ではなく、「犯行後に燃やした」とされていた「シャツの布片」や凶器とされた小刀と被害者の傷口が合致しないなど「自白の信用性」を否定して出された決定です。
 松橋事件は検察の不当な特別抗告により闘いの舞台は最高裁に移りましたが、私たちがたたかっているもう一つの再審事件「大崎事件」の闘いがいよいよ大詰めを迎えています。
 「大崎事件」は現在福岡高裁宮崎支部で審理が進められていますが、裁判所から弁護団、検察双方に12月15日までに最終意見を提出のこと、決定は追って通知すると連絡があっています。
 昨年の7月で90歳になった原口アヤ子さんは10月開かれた現地調査に車椅子で参加され大きな感動を呼びました。
 「お元気なうちに再審開始、無罪判決を」を合言葉に早急に運動の輪を広げましょう! 署名・裁判所に集中させましょう。


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■広島高裁・伊方原発
 運転差し止め決定

 四国伊方原発3号機の運転差し止めを求めた住民訴訟で、広島高裁は12月13日、広島地裁の決定を覆し、運転を禁じる仮処分決定を出しました。
 高裁の決定は阿蘇山が過去最大規模の噴火をした場合、火砕流の影響は受けないとは言えないと判断したもので、地震ではなく火山のリスクを重く認定した画期的な決定で高裁の原発差し止め決定は初めてです。
 火山の多い九州で玄海原発、川内原発差し止め訴訟をたたかっているわたしたちはこの決定を武器に一層運動を広げましょう。


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■滋賀・湖東記念病院人工呼吸器事件
 大阪高裁 再審開始決定

 12月20日、無実を訴えて闘っていたNの再審開始決定が大阪高裁より出されました。


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■厳しい情勢に打ち勝つ、強くたくましい救援会を
 第35回総支部大会開催

 11月15日、戸畑生涯学習センターで総支部第35回大会が開かれました。
 大会は若松支部事務局長のクイズも飛び出すユニークな開会あいさつに続いて、議長にAさんを選出、総支部長が「30回大会で総支部長に選出され5年、安倍政権ができて怒涛のような変化。改憲の発議をさせないたたかい、裁判支援などいっそう頑張りましょう」と開会のあいさつ。
 来賓のA北九州市議から市議選や総選挙でのパトロール活動へのお礼、総選挙の結果改憲勢力が多数を占める中で共闘の重要性を訴える挨拶をいただきました。
 また北九州地区労連事務局長からは日ごろの労働事件支援に対する感謝に続いて、総選挙の結果憲法改悪に手を付けようとしている9条改悪を許してはならない。 3000万署名に取り組んでいる。
 アベノミクスで儲かっているのは富裕層だけ、取り崩せば20,000円以上の賃上げができる。 格差と貧困を許してはならない、救援会のいっそうの発展を。
 県本部事務局長は「来年は救援会創立90周年。 当時は労働争議が頻発し、それらの支援のために創立された。 戦争と弾圧、これは救援会の歴史の教訓です。 救援会はその為にたたかってきた団体です。 福岡県は多くの会員を擁した時があります。 是非会員拡大に力を尽くしましょう。」と。激励のあいさつ。

[大会での発言](要旨)
憲法改悪阻止の闘いを各区で
 教育の無償化は憲法を変えなくてもできる。 発議がされると闘いは厳しくなる。
 国民投票は宣伝が自由なのでお金を持った団体が有利、平和をあきらめないネットに結集して各区で運動を強めよう。

倉敷民商事件の支援を強めよう
 いまの申告はパソコンソフトで処理できる。 パソコンで処理してあげただけ。
 Nさんの事件は1月12日判決。 署名、はがきを集中しよう。

T弁護士接見交通権国賠裁判
 拘置所の接見室での写真撮影禁止が弁護権の侵害になるとたたかっているが、写真を撮影されると警備上の問題で逃亡される恐れがあり、外部に暗号が漏れると高裁不当判決。 最高裁に上告。

学嘱労の闘いに支援を
 非正規はすべて嘱託有期雇用に変えられ、来年3月全員期限が来る。 雇用の継続と学校給食の直営校存続を要求して闘っている。
 一層のご支援をお願いします。

新日鉄住金コークス肺がん裁判
 新日鉄住友コークス肺がん裁判は肺がんであることは認められ、17年1月和解した。
 現在膀胱がんの患者が出ており、新たなたたかいに取り組んでいる。

JAL不当解雇事件
 9月23日最高裁で不当労働行為が認められた。
 政府が判決を無視しているので、ILO代表が来日、指導する予定。

国家公務員賃金削減裁判
 国家公務員は2011年の東日本大震災を理由に賃金が削減された。 その違法性を裁判で争ったが、『議員立法』を理由に敗訴。

防衛大人権侵害裁判
 2013年、息子が努力して防衛大に入学。 上級生の激しい暴力、パワハラで退学。
 在学中の暴行を刑事告訴したが、3名が罰金刑、5名は不起訴でした。 防衛大学は事実を明らかにする態度を見せていません。 息子は自分と同じ犠牲者を出さないために防衛大学と学生に対し損害賠償の裁判をたたかっています。 大会に原告のお母さんが参加され支援を訴えられました。

解放運動無名戦士合葬追悼会の運動
 今年青山の無名戦士墓に1000名が合葬された。 合葬は団体推薦だけでなく個人二人の推薦でも合葬できる。 民主運動に貢献した人を幅広く合葬できるようにしたい。また活動歴を充実させるために自分の経歴を残す努力をお願いしたい。

遠賀中間支部の活動
 1市4町で支部が構成されている。 毎年夏に開催されている海鮮バーベキューは定着してきた。
 事件の訴えをしてもらったり、芦屋派出所強要事件の話をしたりしている。
 「無実の人は無罪に」の宣伝もJR駅を中心に実施している。 支部大会では弁当を食べてDVDをみて交流している。 今年は防衛大人権侵害事件の訴えを原告のお母さんにしてもらった。
 小さい支部だが頑張っている。


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■遠賀中間支部大11回大会開催
 11月11日岡垣情報センターで遠賀中間支部11回大会が開かれました。 大会では防衛大人権侵害裁判の原告お母さんが訴えられました。


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