救援新聞・北九州版 2016年8月25日

 ☆「資料集」に戻る☆

☆★☆★☆★☆
★ 目  次 ★
☆★☆★☆★☆


 ■第58回全国大会報告
  えん罪などで苦しんでいる人をなくすためにも救援会を大きく
  強い連帯を感じました
  北九州いしずえ会の活動を報告
  たたかう元気をもらいました
 ■新日鉄住金・肺がん裁判
  高裁第1回裁判傍聴を
 ■Uさんありがとう!
  裁判終結報告集会盛大に


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■第58回全国大会報告
えん罪などで苦しんでいる人をなくすためにも救援会を大きく
 (遠賀・中間支部 Hさん)
 7月30日〜8月1日の3日間、日本国民救援会全国大会に初めて
参加しました。
 まずは、7月24日の海鮮BBQ大会で代表派遣募金をして頂いた皆様をはじめ、遠賀・中間支部からも代表派遣募金を頂きました。 ご協力頂きましたすべての皆様に感謝申し上げます。
 この全国大会を通じて、これだけたくさんの方が冤罪事件とたたかっているのだと驚きました。 また、今もなお、たくさんの冤罪事件や警察の介入・不当逮捕で苦しんでいる人がいます。 それだけではありません、企業からパワハラやいじめを受けて解雇された方もいます。 私は、冤罪事件以外でも国民救援会はたたかっているのだと知りました。
 2日目を終えて、警察の介入で私が明日逮捕されるかもしれないという危機感を覚えました。 それは、2日目の討論で、約60名の方が冤罪事件や、ビラ配り・訪問をしただけで警察の介入を受けた、捕まったなどと聞いたこと、夕食後のホテルの部屋では、Sさん(福岡県役員)から「白鳥事件」や「菅生事件」の概要を聞き、日本共産党を陥れるような卑劣な事があった事を教わったからです。
 また、警察は警察らしい仕事をしていない、自分たちが勝手に犯人像を作り上げ、不当逮捕した者を追い詰め、自白させて犯人にしていく。 聞き込みをした者の証言も変えてしまう。 警察が思うように事件が動き、こうして冤罪事件は生まれてしまう。 しかも、警察が証拠隠滅を図ってしまう事件もありました。 証拠は焼却したため残っていない、洪水で流されたので残っていないと警察は言うのです。 証拠だから残しておかなければならないのに、焼却って・・・。
 これが企業であれば、解雇です! 絶対にあってはなりません。 洪水というのも、浸水しただけだったと聞きます。 これも信じられない話です。 本当に自分たちの都合でどうにでもできるのだと知り、そのせいで、今も苦しんでいる方がたくさんいることに残念で仕方ありませんでした。
 いま、安倍政権は特定秘密保護法・共謀罪・盗聴法をはじめ、マイナンバー制度・安保法制(戦争法)など、さまざまな改悪を行っています。 まさに、軍国主義の時代に逆戻りというものです。 これでは、国民のプライバシー権、言論・表現の自由、思想・信条の自由など、憲法の基本的人権を脅かすことは明白です。
 これでは、犯罪に関係のない一般の市民が警察の介入を受けてしまい、冤罪事件も多発してしまいます。 安倍政権を倒さなければ変わらないのではないでしょうか。
 二度と冤罪事件が起こらないようにするために、取り調べの全面可視化などが必要です。 冤罪で無罪となっても、その人の人生だけは元に戻すことはできません。 冤罪事件などがなくなるまで、私たちはたたかい続けなければなりません。 冤罪などで苦しんでいる方を減らすため国民救援会の名をもっと広げて会員拡大も頑張っていきます。

強い連帯を感じました
 出口 成信さん
 今年の「解放運動無名戦士合葬追悼会で父が合葬され、国民救援会の方々と出会いました。
 日本共産党の小倉北区市政相談室で相談活動をする中で、相談者の切実な声を伺い、裁判傍聴に行き、生々しいパワハラ・マタハラの実相に触れ、強い憤りを感じ、裁判官の不公正に怒りました。
 今大会で「ショージ」こと櫻井昌司さんが刑事訴訟法改悪問題を、「私はそれほど気にしていません、私のような(冤罪に苦しみ立ち上がり戦う)人が増えるだけですよ」と淡々と面白おかしく話されました。 皆さん笑っていましたが、会場には来るべき闘いに向けた強い連帯を感じました。 私は来年1月の北九州市議会議員選挙に日本共産党から立候補を予定しています。 必ず皆さんと共に頑張ります。


北九州いしずえ会の活動を報告
 北九州いしずえ会 Nさん
 7月30日から8月1日の国民救援会全国大会に今回合葬されたご遺族の出口成信さんら北九州から5名で参加しました。
 会長の挨拶の後事務局長は、人権と民主主義を守るために奮闘してきた救援会の前進、全ての事件勝利、組織の拡大・強化などの大会議案を報告。 今年88年を迎え日本で最も歴史のある人権団体であり、2年後の大会を5万人に前進させ迎えようと強調しました。
 毎大会のことですが、事件関係者の紹介がありますが今回もたくさんの事件関係者の方々が紹介されました。
 袴田事件の姉のHさん、東住吉事件のAさんの話などを聞き「どうして裁判官は判ってくれないのか」と怒りがわいてきました。
 私は、「北九いしずえ会と3・18追悼会」という題で7月の総会で出た内容を発言しました。 2日目の夕食後、いしずえ会交流会に参加しました。 4年後の東京オリンピックで日本青年館が使用できなくなり青山墓地の中の葬儀場で行うについての説明会がありました。 昨年もそうですが葬送行進がなくなりつつあるのは寂しいことです。
 3日間の議事日程を終え、土用の丑の日は終わりましたが、ウナギを食べ帰北しました。

たたかう元気をもらいました
 東洋食品不当解雇事件原告 Sさん
 この度は、第58回全国大会に参加させていただきありがとうございます。
 はじめて参加させていただき、全国の様々な事件に巻き込まれた当事者の方やそれを支援する弁護士の先生をはじめ、救援会の皆さまの真剣なお話を聞かせていただき、貴重な経験となりました。
 わたしも、生まれて初めて裁判というものを現在経験しており、わからないことばかりで、不安な毎日を送っております。
 解雇された東洋食品には5年間の勤務でしたが、グループ企業の元親会社に26年間勤め、30年以上勤めているグループ企業から追い出されるように解雇されること等夢にも思っていませんでした。
 たった2年間に上部組織が変わるだけで、これほど企業が変わることを経験しました。
 パワハラや長時間労働、休みの取れない状況に追い込み、1年2ヶ月の間に5度もの転勤命令、どんな手を使っても退職に追い込もうと悪質な対応について決して許してなるものかとの気持ちで裁判でたたかう道を選びました。
 私以外にも同じ手口で何人もが自主退職や解雇され、今から裁判を行う同僚や次の職場で頑張っている同僚も多数います。
 たたかう道を選ぶことは決して楽な方法ではありません。
 職場を追われ、収入を断たれ、先行きの不安感をいつも持ちながら生活することを余儀なくされています。
 しかしながら、これまで頑張ってきた30年間を追い出されるような解雇という形で終らせることは、自己を否定される事となる為、決して納得できませんでした。
 一人で裁判をたたかう事は、いろんな意味で困難な状況でも救援会の皆さまが支援し力強くたたかっている姿を目の当たりにし心強く感じました。
 大会中の討議や部屋での報告会いろんな意味で大変勉強になりました。
 まだまだ裁判途中ではありますが、全国でたたかうみな様と同様に頑張っていきたいと考えております。
 貴重な経験ありがとうございました。


△▼目次へ▼△


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■新日鉄住金・肺がん裁判
 高裁第1回裁判傍聴を

 4月14日、地裁小倉支部で原告敗訴の不当判決がだされた、コークス肺がん裁判の控訴審がはじまります。 一人でも多くの裁判傍聴を訴えます

 日時・9月26日(月)10時
 場所・福岡高裁(5F)


△▼目次へ▼△


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■Uさんありがとう!
 裁判終結報告集会盛大に

 安川電機で再雇用を求めてたたかっていたUさんの裁判は7月15日裁判所の職権斡旋により安川電機が和解金を支払い遺憾の意を表明する和解が成立しました。
  「再雇用をさせる会」では8月20日、小倉北区の菅原会館で第3回総会、裁判終結報告集会を30名の参加で盛大に開きました。
 Uさん、粘り強い闘いお疲れさま、ありがとう!


△▼目次へ▼△


 ☆「資料集」に戻る☆