救援新聞・北九州版 2012年10月15日

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★ 目  次 ★
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 ■秘密保全法の成立を許すな!
  日本国民救援会北九州総支部長
 ■声かけあって,参加しよう!参加を呼びかけよう!
 ■守大助君を救おう!
  仙台・北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件!学習・集会
 ■憲法学習会
  「新しい憲法のはなし」VS「自民党改憲草案」
 ■「原発なくそう!九州玄海訴訟」
  「これ以上生けていけない土地を増やさないで」
  原告4人が意見陳述
 ■11月は大会の月です
  多くの会員の参加を訴えます
 ■大崎事件第15回現地調査に参加して


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■秘密保全法の成立を許すな!
 日本国民救援会北九州総支部長
 いま、政府は「秘密保全法」という法律を成立させようと虎視眈々と狙っています。 秘密保全法ってどのような法律かご存知ですか? 聞いたことがない方もその内容を聞くととても怖い法律だということが分かってもらえると思います。
 秘密保全法は一昨年に起きた尖閣沖漁船衝突事件のビデオ映像がインターネットに流出したことをきっかけに、政府が成立を目指している法案です。 この法律は情報共有ができるようにとの米国からの求めに応じて作られようとしています。
 その内容は、@国の存立にとって重要な情報を新たに「特別秘密」に指定し、A秘密を扱う人の「適性評価制度」を導入し、B「特別秘密」を漏らした人は厳しく処罰するというものです。 聞きなれない言葉がいっぱい出てきますが、括弧で囲った「特別秘密」「適性評価制度」などは秘密保全法独自の言葉です。
 まず、「特別秘密」とは漏らすと処罰対象になる秘密情報なわけですが、何を「特別秘密」に指定するかは行政機関が自分で決め、第三者によるチェックが働かないようになっています。
 すなわち、行政が隠したいものを自由に「特別秘密」に指定することができるのです。 法律では、特別秘密とは、@国の安全、A外交、B公共の安全と秩序の維持の3つの分野の情報のうち、「国の存立にとって重要な情報」と規定されていますが、公共の安全と秩序の維持という言葉は曖昧模糊なもので、どのような情報でも特別秘密に指定される危険性があります。
 また、「特別秘密」が外部に漏れないようにするために「秘密をとりあつかう人たちの管理を徹底する」ことも重要とされています。 その現われが「適性評価制度」です。
 情報をとり扱う人たちは住所歴や学歴、職歴はもちろん、外国への渡航歴、犯罪歴、懲戒処分歴、借金や返済の状況、薬物・アルコールの影響、精神的な問題に関する通院歴など、他人に知られたくないプライバシーまで調査し、管理し、チェックされてしまいます。 また、家族や親戚、恋人や友人など「本人の身近にあって本人の行動に影響を与えうる者」も調査の対象となります。 すなわち、調査対象が無制限に広がる可能性があります。 あなたも知らないうちにプライバシーを調査されるかもしれません。
 そして、その「特別秘密」に不法な方法でアクセスすることも処罰の対象となります。 そのため、マスコミの取材活動も、市民が行うデモ行進も制限されることになる可能性があるのです。
 しかも、わざわざ秘密保全法を成立させなくても、既に国家(地方)公務員法や自衛隊法で秘密漏洩に対しては処罰されるのです。 秘密保全法は必要ないのです。
 このようなめちゃめちゃな法律は絶対に成立させてはいけません。


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■声かけあって,参加しよう!参加を呼びかけよう!
☆TNC正社員化宮崎裁判

 10月29日(月)13:10
 (福岡高裁
 判決
☆九州建設アスベスト訴訟
 11月7日(水)14:00
 (福岡地裁)
☆玄海原発訴訟原告団会議
 11月10日(土)10:00
 ウエル戸畑
☆T弁護士接見交通権妨害国賠裁判
 11月15日(木)14:00
☆生存権裁判
 11月19日(月)14:30
 (福岡高裁)
☆イワキ工業解雇事件
 11月26日(火)
 ラウンドテーブル
☆新日鉄コークス肺がん訴訟
 11月29日(木)10:10
☆玄海原発訴訟
 12月7日(金)14:00
 (佐賀地裁)


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■守大助君を救おう!
 仙台・北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件!学習・集会

 10月24日(水) 午後6時〜
 水巻町 中央公民館 2階 会議室
 筑紫哲也は語る DVD上映
 事件報告


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■憲法学習会
 「新しい憲法のはなし」VS「自民党改憲草案」

 10月21日(日)14時〜
 若松市民会館・3F視聴覚室
 講師 黒崎合同法律事務所 弁護士


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■「原発なくそう!九州玄海訴訟」
 「これ以上生けていけない土地を増やさないで」
 原告4人が意見陳述

 9月21日、玄海原発廃止訴訟第2回公判が佐賀地裁で開かれ300人が参加しました。
 前回にもまして物々しさを感じる警備のなか裁判所前をアピール行進する人びとに、敷地内にいた原告の一人が拍手するとすぐさま職員に制止されてしまいました。 裁判所が表現の自由を奪うことに危惧を感じます。 私は今回も別会場で行われた模擬裁判に参加しました。
 原告弁護団の求釈明に対し国は、福島の被害は氷山の問題で釈明の必要はないと言い放ちました。 九電は70頁の答弁書の中で原発の必要性を述べたのは15頁だけで「原発が無いと電力は足りない」という主張は無いそうです。 原発の必要性を勝負すると敵わないからという弁護士の説明に九電のずるさを思いました。 原告の意見陳述では佐賀の農場代表、内科医師、福島から福岡へ避難して来た牧師、福島のフリーライター、原告代理人弁護士がそれぞれの立場で原発いらないの思いを述べました。
 フリーライターHさんの陳述は、法廷に涙を誘い感動の拍手がおこりましたが裁判長は制止できなかったそうです。 原発事故の混乱と恐怖を生々しく語り「事故後の福島の暮らしは静かな恐怖に包まれている。 線量計が手放せず測って食べる不安が一生続くと覚悟している。 100年後も平穏に暮らせるはずだったのに今は将来の幸せな生活を思い浮かべることが出来ない。 『福島を返して』という望みが叶わないならこれ以上、生きていけない土地を増やさないでほしい」と述べ、原発から撤退することだけが命をつなぐ道だと結びました。更に、報告集会では、裁判の進行が遅過ぎる、今すぐ止めると言ってほしいと訴えました。 S弁護士は、名前が記録に残るので多くの人が原告になって裁判官を支え、原発ゼロの方向に裁判所を変えようと呼びかけました。 さいごにM木弁護士が、第1回公判には450人が参加したが今回は300人に減った。 裁判所に原告全員が入れる場所を要請しているのにだんだん少なくなれば必要ないと思われる。 一日も早い一万人原告を目指そうと挨拶されました。
 8月31日(第4次提訴671人)までの原告は4,923人で伸び悩みの状態だそうです。
 12月20日の第5次提訴に向けて,ぜひ原告団に加わっていただきたいと思います。
  (Sさん記)

第3回公判
12月7日(金)14時〜



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■11月は大会の月です
多くの会員の参加を訴えます

日本国民救援会北九州総支部
第30会大会

 日時 11月27日(火)18:00
 場所 戸畑生涯学習センター

日本国民救援会若松支部
第29回大会

 日時 11月17日(土)15:00
 場所 若松市民会館


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■大崎事件第15回現地調査に参加して
 10月6日〜7日にかけて「大ア事件第15回現地調査」に福岡県から3人で参加しました。
 鹿児島県志布志市まで、車で7時間かけて九州を縦断しました。
 1979年に事件が発生。「殺人・死体遺棄事件」とされていますが、死体で発見された男性は事故死という見方が強いものです。 原口アヤ子さんは一貫して無罪を主張しましたが、聞き入れられず懲役10年が確定。 服役後再審請求をしましたが、最高裁で棄却。 2010年、2度目の再審請求を鹿児島地裁にしました。
 弁護団から、今回の再審請求の説明を聞き、実際に「事件」が起きたとされた場所を訪ね、原口さんらが本当に被害者を殺したかどうかを学び考えました。
 原口さんを有罪と判断したのは、「共犯者」とされる男性3人が警察に強制されたウソの「自白」だけで、彼らにはみな、知的障害があったとされています。し かも、彼らは全員亡くなっています。 知的障害をもつ人は、質問者の誘導に乗ったり、迎合して話をあわせたりしやすく、また、強い言葉で追及されると抗うことができず、相手のいいなりになってしまう傾向があるとされています。 また、警察・検察が証拠を隠して開示していない事も明らかになり、証拠を開示して、一日も早く原口さんがお元気なうちに再審開始を決定して欲しいと思いました。
 (Nさん)


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