救援新聞・北九州版 2012年4月15日

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 ■第65回 解放運動無名戦士合葬追悼会
  北九州(旧2区・4区)から30名を合葬
  新旧ご遺族など21名が式典参列
  変革の事業を顕彰し,遺志の継承を誓う
 ■3/24裁判員裁判検証のための学習会
  「制度存続」めぐり大激論
 ■「特高警察や憲兵がいばり散らす日本でいいのか!
  自衛隊情報保全隊の「国民監視」は違法
  仙台地裁が「ノー」の判決
 ■生存権裁判北九州市訴訟 不当判決
  最高裁が破棄差し戻し


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■第65回 解放運動無名戦士合葬追悼会
 北九州(旧2区・4区)から30名を合葬
 新旧ご遺族など21名が式典参列
 変革の事業を顕彰し,遺志の継承を誓う

 1948年に始まった、社会変革の事業に携わった方がたを追悼し合葬する行事、第65回解放運動無名戦士合葬追悼会が、3月18日、東京で開かれ、北九州から新旧のご遺族など21名が参列しました。
 昨年は、直前の3月11日に発生した東日本大震災の影響で、東京での式典が中止され、物故者の氏名と活動経歴を彫りこんだ銅板を青山の「解放運動無名戦士墓」に納め、記念誌を発行するにとどまりました。 それだけに、2年ぶりに開催された今年の式典は、参加者も多く盛大な式典になりました。 式典では、日本共産党、全国労働組合総連合、新日本婦人会の代表から、心のこもった追悼と継承の決意が述べられました。
 式典終了後、青山墓地まで葬送行進を行い、故人の遺志の継承を墓前に誓いました。 翌日は、2コースにわかれて都内見物、Aコースは国会議事堂〜浅草・浅草寺、Bコースは日本共産党中央委員会・あかつき印刷〜深川江戸資料館〜松尾芭蕉記念館〜浜離宮庭園をめぐりました。 あかつき印刷では、記念として、当日の「東京版」をいただき、中央委員会の食堂ではI書記局長にお会いするなど、楽しく記念になる見物になりました。
 今年も、この事業の成功のためにみなさんから多大なご厚志をいただき、上京することが出来ました。紙面をお借りして、心から御礼申し上げます。有り難うございました。


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■3/24裁判員裁判検証のための学習会
 「制度存続」めぐり大激論

 北九州総支部では、裁判員制度が見直される5月に向けて、「検証のための学習会」を開きました。
 会には、難しい課題にもかかわらず、26名が参加、熱心に学習しました。 講師をお願いしたA弁護士(日弁連裁判員本部委員)は「市民が参加したことで一番変ったのは、弁護士も含めた専門家だ」と述べ、「一部ではあるが、調書主義から証拠主義への変化が見られる」点などを評価しました。 この日の学習会には、「裁判員制度はいらない!大運動」の会からも参加があり、「制度そのものの廃止」を求めて発言、ディベード状態になりました。 結局この論議は、「廃止して、元の暗黒の刑事裁判に戻しますか?」というA弁護士の発言で収束しましたが、一方で、制度が抱えている問題点と危険性を危惧する市民が多数居り、健全性が示された討論だったとも言えます。
 栽判員を経験したMさんは、「一般市民の意識が反映されるなら賛成」「刑事事件に関心が強まった」「労働裁判など民事裁判にも適用を」などと語りました。
 論議の最後に、司会者から「この制度には、当初から多くの欠陥と問題点がある。 一定の改善が見られるとはいえ、取調べの可視化などが法制化されていない事と併せて、依然として、監視と改善の要求行動を強める必要がある。 主権者として、正義と人権を求める活動を続けよう」との呼びかけがあり、確認されました。


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■「特高警察や憲兵がいばり散らす日本でいいのか!
 自衛隊情報保全隊の「国民監視」は違法
 仙台地裁が「ノー」の判決

 自衛隊のイラク派兵が問題になった2004年、全国で「派兵反対」の集会などが開かれました。 その集会などを「国内勢力の反対動向」「反自衛隊活動」として、情報保全隊が監視、個人名も含めて情報を収集していました。 この問題で、仙台市民が損害賠償と監視活動の差し止めを求めて提訴していた裁判で、3月26日、仙台地裁が、「監視・収集は人格権を侵害する」として、原告5人に計30万円の支払いを命じる判決を出しました。 しかし、違法な監視活動を差し止めることは認めませんでした。 今後、却下された部分について控訴して闘います、「情報保全隊(昔の憲兵隊)が国民を監視するなんてイヤだ」の声を上げつづけ、監視活動の差し止めを勝ち取るまで、ご支援をおねがいします。


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■生存権裁判北九州市訴訟 不当判決
 最高裁が破棄差し戻し

 生きていくために「廃止した老齢加算を元に戻せ」と訴えて闘ってきた生存権裁判北九州訴訟について、最高裁は、4月2日、高裁判決(原告勝訴)を破棄して福岡高裁に差し戻す、不当な判決を出しました。 再び福岡高裁での闘いになります。 高齢の原告のみなさんを支える力と心を寄せて下さい。


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