救援新聞・北九州版 2012年2月15日

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★ 目  次 ★
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 ■イワキ工業不当解雇事件
  解雇されたNさん,Fさんに賃金の仮払い決定
 ■TNC正社員化・M裁判に不当判決
 ■生存権裁判
  いよいよ大詰め,支援の輪をいっそう大きく
 ■解雇撤回勝利判決を
  日本航空解雇裁判小倉駅前で宣伝
 ■爪ケア事件,お礼の会
  東病院元院長も参加して盛大に
 ■裁判員裁判を国民の目で確かめよう
  お誘い「検証のための学習会」


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■イワキ工業不当解雇事件
 解雇されたNさん,Fさんに賃金の仮払い決定

 昨年3月、イワキ工業(株)(社長・井上和秀氏、小倉南区新曽根、ボルト製造業)で働いていた営業マンのNさんとFさんが、突然解雇された問題で、二人が昨年10月地位保全仮処分裁判に提訴していました。 2月3日福岡地裁小倉支部は、次のような内容で決定を出しました。

解雇は著しく不合理で社会通念上是認できない

 イワキ工業(株)は二人が「上司を批判した。 会社を批判した」など20項目に近い解雇理由を後付けして、本人に問いただしや注意することなく、いきなり解雇を強行しました。
 団体交渉で労働組合の解雇撤回申し入れに対しても拒否をしてきました。
 裁判長は、解雇理由に対して「何らかの処分を含む措置をとったことはうかがわれない」「就業規則に定める制裁を行ったことも認められない」として、いきなり解雇したことは解雇権濫用と認定し、この「解雇は著しく不合理で、社会通念上相当なものとして是認できない」と断罪しました。
 また二人の小学生を育児していることや家のローン返済やアルツハイマーの母親の援助をしていることなど、福岡県の標準生計費を考慮し、会社に対して給与の仮払いを命じました。
 地位保全については、二人の職種が営業に限定されていたことの疎明はないとして退けられました。 しかしこの決定は横暴な会社のやり方を糾弾すると同時に、解雇された労働者を大きく励まし、たたかえば道が開かれることを示しました。

企業の横暴は許されない 直ちに職場復帰を 勝ち取ろう
 
 イワキ工業の労働者のたたかいは、企業の横暴なやり方をやめさせるためにも、大きな意義があります。 イワキ工業(株)には、抗告をするな、直ちに二人の解雇を撤回し、職場復帰させよ、と団体交渉を申し入れています。
  (JMIU Kさん)


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■TNC正社員化・M裁判に不当判決
 TNC(テレビ西日本)の100%子会社であるTNCプロジェクトからTNCに10年近くにわたって派遣されてきたMさんの「正社員としての地位の確認とTNCの正規従業員との差額賃金」を求めた裁判は、2月8日福岡地裁(岩木宰裁判長)でだされ「原告の請求を棄却する。 裁判費用は原告の負担とする」という不当な判決でした。
 判決は、TNCはMさんに直接賃金を払っておらず、採用にも関わっていないとしてMさんの正社員としての地位を認めない不当な内容で、宮崎さんの訴えに真正面から応えないものです。
 判決報告集会でI弁護士は「肝心なことに触れていない逃げの判決で、控訴審でたたかえる内容だ、労働者派遣法は国と企業の関係で私人に訴える資格はない、などというひどい内容で、控訴審では絶対勝つために頑張る」と怒りに満ちた報告を行いました。
 Mさんも「高裁、最高裁までも頑張る」とたたかう決意を述べました。


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■生存権裁判
 いよいよ大詰め,支援の輪をいっそう大きく

 老齢加算の復活を求めて最高裁で闘っている「福岡・生存権裁判」は2月24日最高裁で口頭弁論が開かれます。 このことは福岡高裁の判決見直しが考えられます。 また、「東京・生存権裁判」の判決は2月28日最高裁で出されることが決まりました。
 生活保護は、国民が安心して生活を送るための最後のセーフティネットです。生活保護を受給している高齢者の「健康で文化的な最低限度の生活」を守るために始まった老齢加算復活の声を裁判所に届けましょう。 2月23日、24日行われる集会、口頭弁論に総支部からA常任とK事務局長が参加します。 派遣カンパの協力もお願いします。 手持ちの署名は早急に事務局に送ってください。


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■解雇撤回勝利判決を
 日本航空解雇裁判小倉駅前で宣伝

 「解雇する必要がなかった」と稲盛日航会長が公言する日本航空の解雇事件の判決が3月29日(パイロット)、30日(客室乗務員)出されます。
 2010年12月31日165人の整理解雇を強行した日本航空は、当時から希望退職だけで整理解雇をする必要はありませんでした。 この不当な解雇に反対して148名が提訴してたたかっています。
 勝利判決をめざす宣伝行動を1月27日、小倉駅前で約30人が参加して行いました。


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■爪ケア事件,お礼の会
 東病院元院長も参加して盛大に

 爪ケア事件の全面解決、お礼の会が2月5日小倉ステーションホテルで開かれました。
 会には「爪ケアを考える北九州の会」をはじめ看護師協会、医労連の人々など50名近い参加者で「無罪」を勝ち取り、「虐待」認定を取り消させ、解雇も撤回させたことをよろこびあいました。
 Uさんは「応援して下さった方々ともう会えないのがさびしい、同窓会など開きたい」と喜びいっぱいのお礼を述べられました。


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■裁判員裁判を国民の目で確かめよう
 お誘い「検証のための学習会」

 2009年5月にスタートした裁判員裁判、今年5月で丸3年になります。 裁判員法では3年経ったら「問題点の見直しをする」約束になっており、現在,日本弁護士連合会をはじめ,最高裁や法務省,裁判員経験者ネットワークなど,官民を挙げて見直し作業がすすめられています。
 国民救援会でも、国民の立場で改善要求を出すための意見集約を行っています。 北九州からも意見を出したいと考え,「検証のための学習会」を計画しました。 裁判員経験者も参加します。
 相次ぐ「えん罪」や「検察の証拠ねつ造」の発覚に加えて,裁判員裁判の影響もあって,少しですが,刑事裁判に改善の傾向が現れています。 この機会に,一層「人権を守る裁判」にするために,みんなで学習しましょう。 みなさんの参加をお待ちしてます。

確かめてみよう,こんな事
☆なにか成果はあったの?
☆デメリットは?えん罪はなかった?
☆判決が高裁で変更されたケースは?
☆拒否や守秘義務違反で罰せられた人は?
☆国民の為に改善すべき点はどんな事?

開催日時:3月24日(土)14時〜
開催場所:戸畑生涯学習センター
主催  :日本国民救援会北九州支部


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