救援新聞・北九州版 2011年7月25日

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★ 目  次 ★
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 ■生存権裁判勝利にいっそう支援を強めよう
 ■漆黒の闇から守大助さんを救い出そう!
  仙台・筋弛緩剤えん罪事件学習会開催
 ■公判・集会
 ■北九州市,市民センター利用申請に生年月日記載強要
  暴力団排除目的に,警察に照会
 ■「密室の取調べ終焉へ」可視化を実現させよう
  シンポジウム「作られた自白,失われた29年
  −布川事件再審判決は何を明らかにしたか
 ■「新ご遺族を囲む小旅行」
  芦屋釜の里を探訪
 ■人権守る仲間をふややそう
  あなたも会員拡大に力を
 ■救援運動強化夏期カンパにご協力を


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■生存権裁判勝利にいっそう支援を強めよう
 昨年の6月14日福岡高裁で画期的な勝利判決を闘いとり、全国の生存権を闘う仲間に大きな勇気を与えた福岡生存権裁判の闘いは、北九州市の上告により最高裁で審理されています。
 勝訴判決1周年を記念して6月13日、14日原告団と、弁護団、支える会は、「老齢加算を復活せよ、生存権裁判支援」集中行動を行いました。(県版7月5日号参照)
 6月14日には早朝から最高裁で宣伝行動を行い、4600筆の署名を提出しましたが、原告が高齢のため書記官補佐が通用口まで受け取りに来てもらい手渡しました。
 引き続き全教会館で「生存権裁判支援6・14全国交流集会」が東京や京都、青森などの原告を先頭に全国各地から弁護団など68名が参加して開かれました。 交流集会では「東日本大震災で老齢加算復活を求める署名は難しくなった」「原告が高齢でなかなか動けない」など困難なことも報告されましたが、参加した原告は「生きてる限り闘い続ける」と力強い決意表明を次々に行いました。
 北九州の代表団は、原告の訴えだけでなく、T弁護団長が作詞・作曲した「ちからあわせて」を披露し参加者と一緒に歌いました。
 北九州の原告団は39名いますが、東京の要請行動に参加できる原告はだんだん少なくなっています。 それでも杖をつき、何かにつかまりながらビラ配りも頑張っています。
 支えるでは「生存権裁判の高齢の原告は現代の英雄」と「生きていく事、楽しく暮らしていけるように」と裁判をささえ運動を広げるために力を尽くしています。
 国民救援会の私たちも「福岡高等裁判所の生存権裁判判決への上告を受理しないでください」の署名に力いっぱい取り組みましょう。



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■漆黒の闇から守大助さんを救い出そう!
 仙台・筋弛緩剤えん罪事件学習会開催

 6月18日、若松市民会館視聴覚室で「仙台・筋弛緩剤えん罪事件」の学習会を35名の参加で開きました。
 この学習会は、若松支部が中心になり総支部が共催する形で開催したもので、講師も自前でとY若松支部事務局長で「守大助さんを守る北九州の会」世話人と同じ世話人のKさんが行いました。
 学習会はまず「ザ・スクープ」のこの事件を扱ったDVDを上映し、Y也さんがこの事件の全容を豊富な資料に基づいて報告され、死因は筋弛緩剤投与ではないこと、証拠の点適ボトルの全量消費など、今までの再審・えん罪事件で警察、検察、裁判所が果たした役割の実例をあげて、この事件でもいままでのえん罪事件と同じことが行われていると具体的に話されました。
 また、Kさんは、筋弛緩えん罪事件のポイント、患者の病態が筋弛緩剤中毒でないこと、筋弛緩剤は通常静脈注射で直接注射しており、低濃度の点滴で死に至るとは考えられないなどという学者の人々の意見を紹介し、この事件が全くのえん罪であると強く訴えました。
 会場からは、なぜ守さんが犯人にされたのか、北陵クリニックは今どうなっているかなどの質問も出され、講師陣も大いに勉強になりました。
 この学習会で「守大助さんを守る北九州の会」の会員10名と国民救援会の会員1名が拡大されました。



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■公判・集会
○在日コリアン高齢者無年金国家賠償裁判
  7月25日(月)15時(高裁)
●生存権裁判・署名宣伝行動
  7月31日(日)13時 
  門司区栄町商店街
●原水爆禁止世界大会(広島)
  8月6日(土)13時
  広島県立総合体育館・グリーンアリーナ
●原水爆禁止世界大会(長崎)
  8月9日(火)10時30分
  長崎市民会館体育館
●映画「無言館」
  8月14日(日)11時、14時
  ウエル戸畑 1000円(当日1300円)



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■北九州市,市民センター利用申請に生年月日記載強要
 暴力団排除目的に,警察に照会

 北九州は市民センター利用申し込みの際の「使用申請書」に代表者の住所・氏名・性別だけでなく生年月日の記載を強要していることが判りました。
 記入された個人情報は警察に照会した上、「暴力団員でない」と確認すれば施設を貸すというもので、集会、結社の自由を保障した憲法違反の違法行為です。
 利用者からも質問状がだされたり、批判の声が上がっています。
 共産党のY市議がこの問題で北九州を追及しましたが市は「さまざまな意見があることは承知している」としながら記載廃止には難色を示しています。
 Y市議の調査では、年間五〇〇万人が利用する市民センターで、暴力団が講演会や勉強会などで利用したことは一度もありません。
 北九州市は今後市民センターだけでなく、市の施設全部の申し込みに市民の個人情報を警察に照会するとしておりその数は4300件にもなります。
 個人情報の入手は必要最小限度にすべきです。抗議の声を強めましょう。




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■「密室の取調べ終焉へ」可視化を実現させよう
 シンポジウム「作られた自白,失われた29年−布川事件再審判決は何を明らかにしたか

 6月14日東京弁護士会館において布川事件の桜井昌司さん、杉山卓男さん、布川弁護人弁護人・A氏、K弁護士などを講師にまたはパネリストに、シンポジウムとパネルディスカッションが開かれました。
 無罪判決が確定したばかりの桜井さん、杉山さんは「自由」になった思いをユーモアたっぷりに話されましたが、パネルデッカッションではウソの自白に追い詰められていった気持ちを怒りを込めて報告しました。
 犯行現場にあうように自白を誘導する様子や、見取り図を見せないふりをしてみせる様子など身振りも含めて話され、改めて「自白」の恐ろしさをしらされました。
 A弁護士は、布川事件の確定判決の内容をプロジェクターで示しながら、自白以外に二人を犯人とする証拠が全くなかったこと、有罪判決に大きな役割を果たした「自白」の録音テープは捜査官による働きかけが推認されるとなどが判決に明示されていることを報告されました。
 自称・ミスター可視化のK弁護士は「『検察の在り方検討会議』で『とり調べの全面可視化』も口にしなくてはいけなくなっている。 まだまだ全面可視化実現には抵抗が強いが大きく前進している」ことを強調されました。
 桜井さん、杉山さんは今後とも取調べの全面可視化を実現させるため頑張るとお礼と決意を述べました。





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■「新ご遺族を囲む小旅行」
 芦屋釜の里を探訪

 好天に恵まれた7月10日、北九州いしずえ会では、「新ご遺族を囲む小旅行」として「芦屋釜の里と岡湊神社の大蘇鉄」を訪ねる旅を行いました。
 今年は震災で式典が中止されましたので、新ご遺族とゆっくり話すのは初めての機会になりましたが、車の中ですぐに和気あいあいと話が弾みました。
 車3台に乗り合わせ、芦屋釜の里に集合した参加者は、まず「日本書紀」にも登場する古くから信仰されている芦屋の産土神社「岡湊神社」に行き、「千光院大蘇鉄」を見学、その大きさに驚き、次に「芦屋釜の里」を訪問。茶室から日本庭園を堪能したあと、芦屋釜の復元に尽力している職人さんに「芦屋釜」の特徴を話していただき、ちょうど吹き(鋳型に流し込む)を行うというので作業場に特別に入れて貰いました。 真っ赤に燃える鉄の溶けた様子にかたずをのんでいましたら「申し訳ありません。 不純物が入っていたので吹きはできません。」と作業が中断。 残念でしたが、2ミリの厚さの釜をつくることのむずかしさを目の当たりにすることができました。
 立礼席でお茶を頂き、待望の昼食は「マリンテラスあしや」で、和やかに自己紹介。 お風呂に入り、お土産は「とと市場」と「海の駅」で物色。
 ゆっくり北九州の隣の町、芦屋を楽しみました。


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■人権守る仲間をふややそう
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