救援新聞・北九州版 2011年6月15日

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★ 目  次 ★
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 ■布川事件・無罪判決確定
  ご支援ありがとうございました
 ■仙台・筋弛緩剤えん罪事件
  『真相を知る会』に参加を
 ■北九州こぼればなし
 ■人権守る仲間をふやそう!
  あなたも会員拡大に力を
 ■最高裁でたたかう生存権裁判の支援を強めよう!
 ■「無実の人に無罪を」いっせい宣伝行動
  遠賀・中間支部,海老津駅前で
 ■ドキュメンタリー映画
  弁護士・布施辰治上映会に350人参加
 ■北九州いしずえ会
  新ご遺族を囲んでの旅
 ■公判・集会


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■布川事件・無罪判決確定
 ご支援ありがとうございました

 6月7日午後5時30分、水戸地方検察庁は布川事件の再審無罪判決に対して控訴を断念すると発表しました。 これにより布川事件の再審無罪判決が確定しました。 長い間のご支援にお礼申し上げます。
 44年間「無実」を訴えて闘いつづけてきた桜井昌司さん、杉山卓夫さんは「これで普通の生活に戻れる、公民権も戻り選挙で投票もできる」と喜びつつ、証拠を隠し続けた検察庁が一言の謝罪の言葉の無いことに憤りを語ると共に、「無実の証拠を隠す検察を見抜けず平然と有罪判決を出す裁判官はたちが悪い」そして今回無罪を言い渡した裁判長にたいしても「先輩裁判官たちが間違ってきたことをわびるのが筋だ」と批判しました。
 国民救援会は、布川事件の再審無罪確定を力に、名張毒ぶどう酒事件や大崎事件などすべてのえん罪事件勝利の為に支援を強めます。 同時に、えん罪事件を生まないために、取り調べの全面可視化、検察の手持ち証拠の全面的開示を求めて運動を強めていきます。 いっそうのご支援をお願いします。


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■仙台・筋弛緩剤えん罪事件
 『真相を知る会』に参加を

日時:6月18日(土)14時〜
場所:若松市民会館・視聴覚室

仙台・筋弛緩剤えん罪事件とは
 2011年1月、準看護師の守大助さんが患者5人の点滴に筋弛緩剤を混入したとして、殺人・殺人未遂で逮捕・起訴された。 裁判では一貫して無罪を主張したが、2004年3月30日、仙台地裁で「無期懲役」の判決。
 2008年2月、最高裁の上告棄却で「無期懲役」が確定した。
 現在千葉刑務所で再審請求を準備している。


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■北九州こぼればなし
▼ 5月25日、筑豊の炭鉱記録画家・山本作兵衛の絵と日記がユネスコから世界記憶遺産に登録されたと発表されました。
▼ 国民救援会の事務所のあるすぐ近くにも炭鉱があったことを知る人は少なくなっていますが、1965年に閉山になった小倉炭鉱という炭鉱がありました。
▼ いま小倉炭鉱の元労働者の人たちがが地域の歴史から消え去ろうとしているヤマ(炭鉱)の歩みを自分たちで調べて、紙芝居「せきたんマンとたんこうマン」をつくり、声がかかれば発表会も行っています。
▼ 当時の写真や、坑内で使用された道具などは、炭鉱のあった地元の寿山小学校の資料室「昭和の部屋」に展示しています。
 この資料室には作兵衛さんのように当時の炭鉱の模様を描いた絵も沢山展示されています。
▼ いま東北大震災を契機に、「自分の住 んでいるところは大丈夫かしら、活断層が近くを走っていると聞いたが」などと防災について関心が高くなっています。
▼ 昔炭鉱があったということは、地下 に無数の坑道が走り、地盤は非常に弱いということです。
 昔この近くには沼があった、ここは川だったなど、昔の街並みを知ることは防災の為にも必要ではなどと震災のテレビを見ながらしきりに思っています。


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■人権守る仲間をふやそう!
 あなたも会員拡大に力を



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■最高裁でたたかう生存権裁判の支援を強めよう!
 憲法13条、25条に違反する生活保護の老齢加算廃止決定の取り消しを求めて最高裁でたたかう生存権裁判は、6月14日に高裁勝訴判決1周年を迎えます。
 そこで原告団、弁護団、支える会は6月13日〜14日と上京し、厚労省、国会、最高裁に要請行動を行い、東京で開かれる「生存権裁判全国交流・決起集会」に参加します。
 また5月21日には「生存権裁判支える会」第7回総会が開かれ、1年間の活動が報告され、これからの活動の方針が拍手で確認されました。
 総会で、弁護団事務局長のN弁護士が「福岡高裁判決は、憲法25条の判断は避けているように見える。 しかし、厚労大臣の裁量による基準引き下げ判断は主権者である国民は誰も同意していない。 同意していないことをやるのは憲法違反だと言いたかったのではないか、とその判断過程から見て判断できる。 あとはあなたたちが運動で切り開いていくことを暗に言っているのではないか。 福岡高裁判決は上告受理申し立てを取りあげれば負ける可能性はある。 東京高裁判決は取り上げなければ負けることもある。 そんな考え方もあるが予断は許されない。 全力を挙げて頑張るしかありません。 最後まで頑張りましょう」と挨拶されました。
 闘いは最終盤です。 福岡訴訟の原告団は39名ですが、この間に亡くなった人、病気で動けない人などがだんだん増えています。
 福岡高裁の判決を確定させることは、全国の生存権裁判、特に敗訴して最高裁で闘う東京・生存権裁判にも大きな影響を与えます。 又どんどん切り下げられようとする社会保障を守るためにも運動の強化が求められています。
 今回の要請行動に国民救援会からK事務局長が参加します。


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■「無実の人に無罪を」いっせい宣伝行動
 遠賀・中間支部,海老津駅前で

毎年5月20日を中心に行われている「無実に人に無罪を」の全国いっせい宣伝行動を遠賀中間支部は、6月1日7時から海老津駅前で出勤前の人々に、中央の統一チラシと合わせて、5月24日再審無罪判決が出された布川事件のチラシも合わせて約400セットを配りました。
 今年のいっせい宣伝は、5月21日若松支部がサンリブ前で、総支部が小倉駅前で取り組み、小倉駅前では大崎事件などの署名20筆も集まりました。


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■ドキュメンタリー映画
 弁護士・布施辰治上映会に350人参加

 6月4日、小倉北区のムーブでドキュメンタリー映画「弁護士・布施辰治」の上映会が開かれ、350名が参加しました。
 布施辰治があまり名前が知られていない人だという意見もあり、11時開演の部では黒崎合同法律事務所のA弁護士が、午後2時開演の部では小倉東部法律事務所のN弁護士が布施辰治の紹介を行いました。 それぞれ持ち味のあるお話で好評でした。
 また会場でのアンケートには1割をこす人が回答し、「全く知らない弁護士です。 こんな日本人がいたとは、大阪の橋下知事に見て貰いたい」、「在日朝鮮人3世として今回の映画を観ました。 私たちの歴史にこんなにも深くかかわり、また力を尽くして下さった布施さんのことを今日まで知らずに来ました。 布施さんの生き方をしっかりとつなぎ、忘れずにいようと思います」など大変喜ばれました。
 この映画会では会場で布施弁護士の出身でもある東北大震災の義援金カンパを訴え8万円を越す募金の協力をいただきました。


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■北九州いしずえ会
 新ご遺族を囲んでの旅

日時:7月10日(日)
場所:芦屋釜の里
集合:JR小倉駅 (kMMビル前)9時30分
    JR八幡駅前10時
◆「マリンテラスあしや」で食事とお風呂
◆芦屋釜の里・岡湊神社の千光院大蘇鉄など散策


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■公判・集会
☆福島原発とエネルギー政策を考える連続学習会

 6月17日(金)18時30分
 ウエルとばた多目的ホール
 講師・(九工大嘱託教員・教授)
☆仙台・筋弛緩剤えん罪事件の真相を知る会
 6月18日(土)14時〜 
 若松市民会館視聴覚室
☆第48回北九州母親大会
 6月26日(日)10時〜15時30分
 門司海青小学校体育館(全体会)
 門司生涯学習センター(分科会)
★裁判員裁判
 6月28日(月)〜7月1日(金)
 福岡地裁小倉支部
☆2011年革新懇総会
 7月9日(土)14時〜
 ウエルとばた 12階


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