救援新聞・北九州版 2011年5月25日

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★ 目  次 ★
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 ■人権守る仲間を増やそう!
  一人ひとりの力はわずかでも,それは大きな力になります
 ■「やっちょらんことを認めることはできません」
  原口さん,裁判官に意見陳述
 ■がんばっぺし岩手
  東北大震災ボランティア報告
 ■公判・集会
 ■爪ケア事件
  虐待認定取り消しを求める集会ひらく
 ■在日コリアン高齢者無年金国賠裁判を支援しよう
 ■ドキュメンタリー映画・韓国政府から勲章を受けたただ一人の日本人
  布施辰治生誕130年,韓国強制併合100年を記念して


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■人権守る仲間を増やそう!
 一人ひとりの力はわずかでも,それは大きな力になります

 「会員拡大集中期間」が始まって一月が過ぎようとしています。 総支部ではメーデーや憲法集会で三名の新しい仲間を迎えることが出来ましたが、まだまだ拡大運動はごく一部の会員の活動に限られています。
 常任委員会でも様々な意見がだされました「国民救援会は大切な組織だが、時間がないし、お金がないといわれる」「昔のように、意義だけでは入会してくれない」などなど、それらの意見を出し合いながら「国民救援会の命は事件支援だ。 えん罪事件など困難な中でたたかっている事件を知ってもらうこと」を中心に入会を訴えようと話し合われました。

県本部会長の訴えに応え大胆に入会を訴えよう
 5月15日付の「救援新聞福岡県版」のY県本部会長の訴えにあるように「たたかいを続けている人たちは救援を求めています。 たたかっている人たちの心境を想像してみてください。 」、「心細い思いで闘い始めた人びとが、支援の人に巡り合うことによって確信と自信が生まれ、闘い続ける力の原動力になっています。 一人一人の力は小さくても、またできることはわずかでもそれは大きな力になるのだと思います。 」とY会長の経験も紹介しながら、会員のみなさんが、拡大に取り組んでくださることを訴えています。
 会長の訴えに応え、拡大運動への参加をよびかけます。 


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■「やっちょらんことを認めることはできません」
 原口さん,裁判官に意見陳述

 大崎事件の第2次再審請求審で、5月11日原口アヤ子さんの意見陳述が鹿児島地裁で非公開で行われました。 当日は九州全県からをはじめ約70名が裁判所前に駆けつけ、裁判所に入る原口さんを激励しました。
 また、原口さんが裁判所で陳述をしている間、天文館前で宣伝行動も行いました。
 午後から開かれた報告集会では弁護団が詳しく意見陳述の内容と大崎事件の争点について話されました。 総支部からは4名が参加し、原口さんを激励しました。


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■がんばっぺし岩手
 東北大震災ボランティア報告

 北九州市職労Nさん
 5月16日から22日、震災ボランティアで陸前高田市に入りました。 自治労連岩手支援センター(矢作町神明前、鈴木旅館)には全国から60人を超える仲間が駆けつけています。
 現地の状況は、まず、陸前高田市役所は海岸から500m程度に位置し、庁舎3階まで水没し壊滅的状況、県立陸前高田病院も含め市役所周辺は何処も壊滅的状況です。 私たちの活動センターは海岸から5q以上山側にあるのに線路の向こう側は床上2m程浸水しており、津波の凄さを思い知らされました。 被害を受けた家の泥だしは、床下に潜っての仕事で重労働、でも終わって家の方から大変喜ばれる。 田畑の瓦礫整理も困難を極める。被災地の皆さんの支援は、これからも多くの支援が必要だ。 被災者が再起できるまでには、しっかりとした国の救援策と多くの仲間の支援が必要だ。
 「後ろを向いてても仕方ね、前向いてたのしくやんねば。」ある被災者の言葉が胸に響きました。

東日本大震災 被災者救援に全力をつくそう!


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■公判・集会
▽TNC正社員化宮崎裁判

 6月1日(水)10時〜17時
 福岡高裁
▼映画「布施辰治」上映会
 6月/4日(土)11時〜、14時〜
 ムーブ
▼八幡東区9条の会5周年の集い
 6月12日(日)14時〜
 レインボープラザ
▼仙台・筋弛緩剤えん事件学習会
 6月18日(土)14時〜
 若松市民会館
▼裁判勝利をめざす全国交流集会
 6月19日(日)〜20日(日)
 熱海市
▼北九州母親大会
 6月26日(日)10時〜
 門司海青小学校講堂
▽裁判員裁判
 6月27日(月)〜7月1日(金)(地裁小倉支部)


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■爪ケア事件
 虐待認定取り消しを求める集会ひらく

 昨年9月無罪判決が確定したUさんの「爪ケア」を虐待と認定した北九州市にその取り消しを求める集会が5月14日、小倉北区の西日本工業大学地域連携センターで100名近い人の参加で開かれました。
 当日は白衣の参加者も多く、この事件が医療関係者に大きな影響を与えていることが判りました。
 集会は、N医師の「高齢者の爪の実態とU看護師のケア」と題した報告がスライドを使って、肥厚した爪、鉤湾爪などの爪切りの様子が説明され、一般の参加者にもUさんの爪切りが「ケア」だといわれる意味がよくわかる内容でした。
 ついで、「高裁判決の内容と残された課題」についてA弁護士が報告しました。
 A弁護士は、Uさんが逮捕された時から弁護に携わり、「爪ケア」など全く知らなかった状況から、医療関係の人々から教えて貰いながら、自分も専門書を調べて、Uさんの行為に自信を持ってきた様子がユーモアを交えた報告でよくわかり、弁護士さんも事件とともに成長するのだと思わせるお話でした。
 報告の最期はA弁護士による「虐待認定の取り消しを求める申し入れ」と題して、北九州市との丁丁発止のやり取りが具体的に報告され、「認定取り消しはなかなか困難だが、何としても取り消させねば」の思いを強くさせる報告でした。
 最後にUさんの訴えとあいさつがありましたが、白衣を着た参加者の姿に、「一度は白衣など着たくないと思ったが、いまはもう一度白衣が着たいと思う(現在は小児科で白衣は着用していない)、一日も早く『虐待』のニ文字を取り消し、普通の看護師・Uに戻りたい」決意を述べました。
 続いてフロアからの発言になり、看護、介護の現場で爪切り行為が後退している状況などが報告され残されたUさんの虐待認定を取り消させる闘いの重要性が明らかになりました。
 国民救援会を代表して若松支部のY事務局長が救援会の紹介をすると共に、警察や検察の厳しい取調べに負けず、最後までたたかってくれたことに感謝しますとあいさつしました。


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■在日コリアン高齢者無年金国賠裁判を支援しよう
 いま福岡高裁で在日コリアンの高齢者に国民年金を払わないのは国際人権規約違反だとして国家賠償をたたかっています。
 在日コリアンは1952年法務省民事局長の通達により、それまで生まれながらに有していた日本国籍をはく奪され、国民健康保険に加入できず、児童扶養手当も受給されず、公営住宅にも入居できないなど差別に次ぐ差別の中で生活してきました。
 現在裁判をたたかっている人たちは、国民年金制度における国籍条項が撤廃された1982年にはすでに50歳から61歳であり、年金受給資格の25年かけることは不可能でした。 これらの欠陥に何らの措置もとられなかったことは政府の怠慢であり、在日コリアンの歴史的な経過を見ても違法です。みなさんの支援を訴えます。

次回公判・7月25日 15時から 福岡高裁


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■ドキュメンタリー映画・韓国政府から勲章を受けたただ一人の日本人
 布施辰治生誕130年,韓国強制併合100年を記念して

 6月4日(土)11時,14時
 ムーブ2F大ホール
 戦前の治安維持法下で、戦後は弾圧・謀略事件の嵐に抗して、労働者、農民、在日朝鮮・韓国人の人権を守るために己を捨てて献身した弁護士の生涯。 日本近代史を学ぶドキュメント映画。


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