救援新聞・北九州版 2010年6月15日

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 ■自由ヶ丘高校・M先生(6月29日),
  春日病院・Tさん(7月5日),
  九州定温輸送原告団(8月26日)
  すべての勝利判決めざして,署名,手紙,はがきを裁判所に!
 ■公判・集会
 ■国際人権規約・個人通報制の早期実現をめざそう
  救援会若松支部結成25周年記念学習会
 ■5万名会員めざし あなたも会員拡大を
 ■無実の者は,無実に!
  宣伝行動に参加を
 ■無名戦士合葬追悼会募金ありがとうございました
 ■「言論表現,政治活動の自由と国際人権規約」bP
  個人通報制度の早期実現をめざして


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■自由ヶ丘高校・M先生(6月29日),春日病院・Tさん(7月5日),九州定温輸送原告団(8月26日)
 すべての勝利判決めざして,署名,手紙,はがきを裁判所に!

 地裁小倉支部でたたかい、現在福岡高裁でたたかっている自由ヶ丘高校・M先生、春日病院・Tさん、建交労・九州定温輸送の判決が6月から8月にかけて相次いで出されます。
 6月7日小倉北区ムーブにおいて、九州定温輸送の「判決前総決起集会」がひらかれました。
 北九州争議団共闘会議ではこの集会をすべての争議の決起にしようと、午前中から教育委員会やワイケーサービスの荷主で共同出資者であるメグミルクへの要請行動に取り組み集会に駆けつけました。
 総支部では県本部の支援を受け、全国の支部、県本部に爪ケア事件の無罪判決要請を含めて4事件の署名を郵送し支援を訴えています。

自由ヶ丘高校・M先生解雇事件
 一度結審されていたM先生の裁判は、学園の地裁の行政訴訟の判決を新証拠として提出すると審理の再開を要求して5月11に開かれましたが即結審。 裁判所の和解協議では、M先生側は「復職を前提とした話し合い」を提案し学園は「退職を前提ならば」と判決で学園の不当性が認められたことに何らの反省も示していません。
 仮処分、本訴と勝訴が続いていますが、油断することなく、署名などの取り組みを強めています。

春日病院・Tさん解雇事件
 4月19日高裁第2回公判でTさんの元上司を証人に申請しましたが、裁判所はすべての証拠調べを却下して5月10日結審しました。
 Tさんの裁判を支える会では、裁判所への署名と直筆の手がみ運動に取り組んでいます。

手紙送り先
 〒810-8608 福岡市中央区城内1番1号
 福岡高裁第2民事部 森野俊彦裁判長

九州定温輸送解雇事件
 5月18日結審、判決が8月26日と決まりました。原告団は5月26日、27日と埼玉総行動、東京地評支援総行動に参加し、ワイケーサービス本社や関連企業への要請を強めています。
 また、裁判所へ直筆で「ワイケーサービスと九州定温は名前は違っても同一企業である」という私たちの常識を裁判所に訴えて貰おうと運動を強めています。

手紙送り先(住所・Tさんと同じ)
 福岡高裁第3民事部 小山邦和裁判長

爪ケア事件
 4月27日開かれた公判で検察側の証人となった産業医科大学のA医師も、Uさんの行為は「ケア」だと認めました。
 全国の医療従事者が強い関心と支援を寄せています。 無罪判決を勝ち取るためにいっそうの支援をお願いします。

 次回公判
 6月24日(木) 13時半(結審) 


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■公判・集会
▼裁判員裁判

 6月14日(月)〜18日(金)
▽「無実の者は無罪に」宣伝行動
 6月20日(日)11時〜
 リバーウォーク
▼裁判員裁判
 6月23日(水)〜25日(金)
▼爪ケア事件公判(結審)
 6月24日(木)13時30分
▽参議院選挙公示(予定)
 6月24日(木)
▼自由ヶ丘高校・M先生解雇事件(高裁判決)
 6月29日(火)13時10分
▼春日病院・Tさん解雇事件(高裁判決)
 7月5日(月)13時10分
▽参議院選挙投票日(予定)
 7月11日(日)
▽国民救援会第55回全国大会(群馬県磯部温泉)
 7月31日(土)〜8月2日(月)
▼九州定温輸送解雇事件(高裁判決)
 8月26日(木)13時10分


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■国際人権規約・個人通報制の早期実現をめざそう
 救援会若松支部結成25周年記念学習会

 救援会若松支部結成25周年を記念して「『国際人権規約』を学び広めるための学習会」が、5月29日、若松市民会館視聴覚室で救援会中央本部S会長を講師にひらかれました。
 S会長は「言論表現、政治活動の自由と国際人権規約」Ι個人通報制度の早期実現をめざしてΙと題して約1時間、国際人権規約入門から、個人通報制度の活用状況、手続きの実際、実例紹介、言論表現、政治活動をめめぐる日本の状況、もし個人通報制度が実現したら・・言論表現、政治活動の自由への抑圧はどうなるか等系統的に、日本政府の現状と到達点をあきらかにしました。(講演の内容はこれから数回に分けて北九州版に連載します)
 この学習会にはOさん(豊後高田市議)がご自分の選挙弾圧の闘いについて報告しました。
 またこの講演会の取り組みで新しい会員を迎えることもできました。 


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■5万名会員めざし あなたも会員拡大を
 第55回全国大会が7月31日から8月2日まで群馬県安中市磯部温泉で開催されます。
 全国の各支部、各班では「5万名の会員で全国大会を迎えよう」と会員拡大に取り組んでいます。
 北九州でもメーデーや学習会、いしずえ会の集いなどで訴え、またT総支部長の「入会の訴え」を松川映画参加者や、裁判傍聴などに支援して下さる支援者に送り、入会をお願いするなどで、新しい会員を迎えていますが大きな飛躍を勝ち取るところにまでは至っていっていません。
 救援会は今年で結成されて82周年を迎えました。
 裁判員制度が始まり、足利事件、布川事件の再審開始決定、名張毒ぶどう酒事件の再審差し戻し決定、国公法・堀越事件の無罪判決など多くの市民が裁判に関心を持っています。
 北九州でたたかわれている「爪ケア事件」や、生存権裁判などい全国に訴えを広めるのにも救援会は大きな役割を果たしています。
 5月29日開催された若松支部の学習会ではメーデーで入会し、学習会に参加して「救援会に入会したおかげでこんな学習会を知ることができた。 救援会に入ってよかった」と喜びの言葉を述べています。 えん罪や弾圧とたたかう人への支援の輪を広げるために、あなたの周りの方に是非救援会の入会を訴えてくださるようお願いします。


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■無実の者は,無実に!
 宣伝行動に参加を

 6月20日(日)11時〜
 小倉北区 リバーウォー
 足利事件、布川事件の再審開始、裁判員裁判など国民の裁判への関心は強くなっています。
 いま全国でたたかわれているえん罪事件の支援を訴える宣伝行動です。
 多くの人の参加を訴えます。


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■無名戦士合葬追悼会募金ありがとうございました


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■「言論表現,政治活動の自由と国際人権規約」bP
 個人通報制度の早期実現をめざして

 (救援会中央本部 S会長)
はじめに
私はいま救援会の会長でもあるのですけれど、日本弁護士連合会の個人通報制度の委員会の部会長をしていますので、そんな話も含めて、お話したいと思います。
 先日東京高裁で二つの国公法事件の判決が相次いで出ました。 一つは堀越事件、もう一つは宇治橋さんの世田谷国公法事件2事件に全く違った結論を出しました。
 ここに守る会のニュースがありますが、堀越さんの方は画期的な無罪判決という文字が躍っています。 一方で世田谷の方は「時代錯誤の不当判決」ということで厳しい状況を記しています。 この国公法事件は堀越については検察が、世田谷は被告弁護団の方が上告したために、いずれも最高裁でという状況にあります。
 その前にご周知のとおり、葛飾の荒川庸生さんの、市民としてのビラまきが、さらにちょっと前に立川の自衛隊官舎でのビラまきが最高裁で有罪になりました。
 最高裁を中心にして考えた場合、ビラまきについて決していい状況にあるとは言えません。
 国公法についてはこれからですけれども、一方で非常に悪い判決がでた、一方でまあまあの無罪判決がでた、という状況ですから裁判所全体の流れからいえば、まだまだ、非常に厳しい状況がある。 ここで本当に頑張らなきゃならないというところにあると思います。
 今日は1時間程度ですが、標題にありますようなタイトルで話させて頂きます。 国際人権、そして個人通報制度、これと関連して言論表現、政治活動の自由、この3つの言葉をキーワードにして、いまの日本の人権状況、これとどうたたかっていくべきかについてお話したいと思います。
 (以下次号)


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