救援新聞・北九州版 2009年8月5日

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★ 目  次 ★
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 ■自由ケ丘高校・M先生解雇事件
  10月15日13:10判決
 ■「爪ケア事件」に思う
  Uさんに「自白」させた警察は許せない
 ■佐川急便・セクハラ、パワハラ裁判を傍聴して
 ■解放運動無名戦士第22回北九州追悼会

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■自由ケ丘高校・M先生解雇事件
 10月15日13:10判決

 教え子まで巻き込んで、不当労働行為を繰り返す自由ケ丘高校を解雇されたM先生の本訴が7月23日結審し、判決が10月15日に決まりました。
 23日の公判では、M先生が学園からひどい扱いを受けた教え子一人一人への思いを、涙をこらえて陳述し、「速やかに解雇無効の判決を」と訴えました。
 報告集会では、判決まで多くの人に訴えて学園を世論で包囲しようと申し合わされました。


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■「爪ケア事件」に思う
 Uさんに「自白」させた警察は許せない

 2007年6月に発生した(と言っても刑事事件でもなんでもなかったのだが・・)いわゆる爪はがし事件と報道された裁判の一審判決が出された。 懲役6月・執行猶予3年の有罪判決であった。 その後、この裁判の支援にあたってきた「爪ケアを考える北九州の会」の呼びかけを受けて、救援会も支援の輪に加わる事となった。 一審判決は当該爪切り行為について「・・その行為は、・・・傷害罪の構成要件に該当する傷害行為とは言えない・・」と判断しながらも、「被告人は、本件の各行為を、ケア目的でなく行ったものと見ざるを得ず・・」と、矛盾したものとなっています。
 なぜ、「ケア目的でなく・・」ととられてしまったのか。 そこには、例の如く警察による自白の強要が介在しています。被告の上田さんは、「捜査官にケアだと言っても信じてもらえず、いつ終わるか分からないことから仕方なく調書に署名捺印した」と語っています。
 これまで数多くのえん罪事件で行われた自白の強要が、この事件でもやられたのは明らかです。 こうして、ケアが傷害になり、無実の市民が犯罪人にされてしまいます。 そして何時か、市民が裁判員として、無実の人に有罪を言い渡す恐怖の時が来ます。 取調べの全面可視化を実現させ、自白の強要を根絶しましょう。 Uさんの無罪のために、みなさんの支援を訴えます。

福岡高裁第1回公判  8月31日(月)13時
      (若松支部:Yさん)


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■佐川急便・セクハラ、パワハラ裁判を傍聴して
 大詰めを迎えている、佐川急便セクハラ・パワハラ裁判の弁論が7月14日10時から福岡地裁小倉支部でありました。 この日は原告のHさん、被告はセクハラを行ったとされる上司と、パワハラを行ったとされる上司の3名の証人尋問です。 Hさんは職場で受けたセクハラ・パワハラの後遺症に今も悩まされているという大変厳しい状況のなかでしたが、頑張って当時の状況を裁判官に訴えていました。
 Hさんの証言で、佐川急便北九州店では日常的に女性ドライバーへのセクハラが行われていた事や、強権的な言動での業務指示など、一般的な社会とはとうてい言えない様な酷い状況が具体的に明らかにされました。
 会社側の係長、主任の反対尋問では、緻密な打ち合わせが行われていたようで、O弁護士の質問にも「いいえ、そのような事実はありません」と堂々とパワハラやセクハラを否定していましたが、被告側から出ている陳述書を提出した人たちは、全員今も在籍中の従業員であることは否定できませんでした。 セクハラを行ったとされる主任の反対尋問ではO弁護士の「自分の彼女や奥さんでもない女性を下の名前で呼び捨てにするのですね」からはじまり、他の具体的な破廉恥行為に追及が及ぶと否定する声のトーンも弱弱しくなっていき、かわいそうになるくらい、傍聴席から失笑がとまりませんでした。 
 会社の中では肩書きがあることで何ら問題がないと思っていたようですが、世間ではただの変態でしょう。
 全てのセクハラ行為は否定していましたが、原告に謝罪に行った事はA弁護士の尋問で認めました。 今回の公判では「言った。言っていない。」「やられた。やっていない。」との水掛け論が展開されましたが、その他の事柄からセクハラ・パワハラがあった事が立証されたと共に、「事実を捻じ曲げる」「女性軽視」といった佐川急便という企業の体質がよく判るものとなりました。
   (定温輸送:Kさん)


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■解放運動無名戦士第22回北九州追悼会
 と き:9月13日(日)13時
 ところ:八幡東区  レインボープラザ
 労働運動や平和運動など社会の進歩と革新をめざす運動の途上、志半ばで亡くなられた人々を顕彰・追悼し、ご遺族を励ます北九州の追悼会が上記のように開催されます。
  今年新たに東京・青山の無名戦士墓に合葬された17名をはじめ北九州ゆかりの591名の方々を追悼するこの式典に一人でも多くの方の参列をお願いします。


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