救援新聞・北九州版 2009年2月15日

 ☆「資料集」に戻る☆

☆★☆★☆★☆
★ 目  次 ★
☆★☆★☆★☆

 ■生存権,九州定温輸送いよいよ判決間近
  一筆でも多く署名を裁判所に届けよう
 ■公判・集会
 ■名張・毒ぶどう酒事件
  無実の死刑囚 奥西さんを救おう
  街頭宣伝行動に参加を!
 ■自由ヶ丘高校・M先生解雇事件
  副校長「M先生は優秀な先生だったが,急に反抗的になった」と証言
 ■第62回合葬追悼会に福岡県より57名推薦

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■生存権,九州定温輸送いよいよ判決間近
 一筆でも多く署名を裁判所に届けよう

生存権裁判
生活保護の老齢加算廃止のの取り消しを求めて闘っている「福岡・生存権裁判」は2月4日弁護団が意見陳述を行ない結審しました。
 弁護団は意見陳述で、この裁判が、生活保護を受けている高齢者の問題だけでなく、この國の子供からお年寄りまで、人間らしい生活を取り戻すことができるかどうかが問われている裁判だと延べ、最低賃金、年金、また低所得者向けの諸制度(国民健康保険の保険料や公立高校の授業料の減免基準など)すべてに生活保護基準がつかわれている。 生活保護基準が引き下げられるという事は賃金や社会福祉全般に広く影響する。 お金がないために「逮捕されれば食事や寝る場所が何とかなると思った」と強盗を働こうとしたのですが怖くなって自首した事件を引き、「貧困は、人から生きる希望を奪い、尊厳を奪い、自分を大切にする気持ち、他人を大切にする気持ちを損なっていく。」「貧困が広がる今こそ福祉を充実させ貧困の広がりをとめるときであるにも拘らず、母子加算の廃止を平然と行なおうとしている。 このような行政に生活保護基準を任せておく事はできない。 最後の人権保障の砦である司法が、いま、ここで食い止め、この国の未来を切り開く判決を下される事を心から望みます。 と格調高く主張しました。
 この日の公判は1月21日弁護団が提出した最終準備書面に反論の書面を提出するという事でわざわざ開かれた公判でしたが、県、国とも「反論はありません」と述べるのみで反論できませんでした。
 判決は6月3日、13時30分にだされます。

九州定温輸送解雇事件
2月19日結審となる九州定温輸送の原告団、支援する会、支援共闘会議は「悔いないたたかいを」と東奔西走奮闘しています。
 1月開けてすぐ全九州を駆け回り、各県の建交労、県労連の協力で大きな成果を挙げる事が出来ました。
 また原告団の家族は、裁判官に夫や、息子を支える家族の気持ちを訴える手紙を出し、「正義の通った判決を」もとめています。
 国民救援会福岡県本部も2事件の署名の協力を訴える文章を全国の県本部、支部に発送して支援を強めています。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■公判・集会
▼北九州地域医療調査団調査と報告
 2月17日(火)10時〜
 北九州生涯学習総合センター
 2月18日(水)9時30分集合
 女性センタームーブ
▽九州定温輸送解雇事件(結審)
  2月19日(木)10時
▽カネミ油症新認定患者損害賠償請求事件
 2月19日(木)13時10分〜
▼「奥西さんを救おう」宣伝行動
 2月21日(土)13時30分〜
 小倉駅前歩道橋
▽春日病院解雇事件
 2月24日(火)10時〜
▼九州定温輸送街頭宣伝
 3月8日(日)13時30分〜
 小倉リバウォーク
▽自由ヶ丘高校M先生解雇事件
 3月12日(木)14時〜
▽自由ヶ丘高校M先生解雇事件
 3月19日(木)13時30分〜


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■名張・毒ぶどう酒事件
 無実の死刑囚 奥西さんを救おう
 街頭宣伝行動に参加を!

 名張毒ぶどう酒事件とは、1961年、名張市で村の懇親会で毒が入ったぶどう酒を飲んだ女性5名が死亡し、その会の手伝いをした奥西さんが逮捕されウソの自白をさせられましたが1審は「自白は信用できない」と無罪判決。 検察の控訴で、何の新しい証拠も出されないまま高裁で逆転死刑判決がだされ、最高裁で確定した事件です。
 05年第7次再審請求で名古屋高裁で再審開始決定がだされましたが、検察の異議で翌年名古屋高裁で再審開始決定が取り消されましたので、現在最高裁で闘っている奥西勝さんは1月14日、獄中で83歳を迎えました。
 名張毒ぶどう酒事件は、審理が最高裁に移って2年が過ぎ、いつ決定がだされてもおかしくない状況になっています。
 「無実の死刑囚・奥西勝さんを生きているうちに救いだそう」と奥西さんの誕生日1月14日、全国で宣伝行動が取り組まれました。
 北九州は市議選の真っ最中でしたので、日にちを変えて左記のように2月21日取り組むことにしました。

とき:2月21日(土)13時30分〜
ところ:小倉駅前歩道橋


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■自由ヶ丘高校・M先生解雇事件
 副校長「M先生は優秀な先生だったが,急に反抗的になった」と証言
 2月5日開かれた自由ヶ丘高校のM先生の裁判は証人尋問が始まり、最初の証人として副校長が証言しました。
 学校側の弁護士は、事前に法廷に提出していた尋問事項とは全く異なった尋問を繰り広げ、M先生の弁護団から異議がだされる一幕もありましたが、副校長はM先生が生徒に組合活動を手伝わせ、0Bの生徒に学校の悪口を言ったり、校長の指示にも従わず、支離滅裂な言動を繰り返したと、それこそ支離滅裂な証言に終始しました。
 M先生の弁護団は反対尋問で「M先生は18年度までは学校の重要なポストについており、優秀な先生だという評価ではなかったのか」の質問に「優秀な先生だと思っていたが、急に反抗的になった」とI先生の解雇撤回を求めて労働組合を結成し、その役員として活動し始めたM先生への敵視を露骨に認めた証言でした。
 公判後の報告集会で「『生徒を政治活動に巻き込むな』という攻撃は常に学校側からかけられる。 これらの攻撃ときちんとたたかわなければ、一番の被害者は生徒なのだから」などの意見がだされ、期日が決まっている次回、次々回の裁判の成功と、署名の取り組みの強化が申し合わされました。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■第62回合葬追悼会に福岡県より57名推薦
 (北九州・筑豊関係者25名)
 社会進歩と革新、平和をめざすさまざまな活動に生涯を捧げ、志半ばで亡くなられた人々に感謝と敬意をこめて顕彰・追悼する「解放運動無名戦士合葬追悼会」が今年も3月18日東京・日本青年館で挙行されます。
 今年、新たに合葬される方には、県会議員だったTさんや、婦人運動の活動家・Kさんなど福岡県からは57名(北九州17名・直鞍3名・嘉飯2名・田川・1名、京築2名)の方が推薦されています。
 この式典にはご遺族お一人が招待されますが、式典費用などが必要です。
 みなさんの心温まる募金のご協力をお願いいたします。




△▼目次へ▼△


 ☆「資料集」に戻る☆