救援新聞・北九州版 2008年9月15日

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★ 目  次 ★
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 ■九州定温輸送解雇事件
  会社の証人全員却下,いよいよ原告本人尋問
 ■自由ヶ丘高校解雇事件
  I先生結審公判,M先生第1回公判の傍聴を
 ■争議解決をめざす総決起集会
 ■学習会 もしあなたが裁判員に選ばれたら
  最低これだけは知っておこう!制度の内容と問題点
 ■干渉・妨害,どんな小さな情報も救援会へ
 ■布川事件,第18回全国現地調査
  一日も早く再審開始決定を!
 ■いしずえ会第10回総会開かれる
 ■人権守って80年,大会に参加しよう

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■九州定温輸送解雇事件
 会社の証人全員却下,いよいよ原告本人尋問

 8月28日、福岡地裁小倉支部で第10回公判が開かれました。 今回は前回証人申請した証人が既に亡くなっていたということで、ワイケーサービと九州定温輸送の一体性を明らかにするために、ワイケーサービスの社長の利島弘氏悟、経理の植村啓二、不当労働行為に関して立証するために九州定温輸送の梅野常務、小林所長ら4名を申請しました。 事前に申請書を出していたため、裁判開始後すぐに3人の裁判官は協議のため休廷。 再開された法廷で裁判長は「4名全員の申請は却下」というものでした。 理由は「申請された4名本来被告側が申請すべき証人であって、被告側が申請しないという事なので採用しない」というものでした。
 この裁判官の決定を、弁護団は「想定外の訴訟指揮で判断は難しい。 われわれの主張が充分わかっているので聞くまでもないということとも考えられるし、反対もありうる。 いま大切なことは大衆的な運動を大きく発展させることと、今後証言する原告3人の証言を充実させること」と準備をすすめています。
 この決定により、来春早々にも判決が出されることが予想され、建交労、支援共闘会議、支援する会では10月30日の「支援する会総会と共闘会議決起集会」の成功と、5万人署名の達成など、予定している全ての行動を成功させるために全力をあげて奮闘しています。



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■自由ヶ丘高校解雇事件
 I先生結審公判,M先生第1回公判の傍聴を

 家庭科の廃科を口実に整理解雇されたI先生の裁判は9月16日I先生が意見陳述をして結審になります。
 また、7月16日仮処分で勝利決定を勝ち取ったM先生の「地位確認」の本訴第1回公判が9月25日開かれます。
 この自由が丘高校のたたかいは、裁判だけでなく、不当労働行為を県労働委員会に訴えてたたかっていますが、この県労働委員会の審査も8月4日終了し、年内には決定が出される予定です。
 生徒・教職員が大切にされる学園、真理と事実を自由に追求できる学園の実現をめざしてたたかう自由ヶ丘学園の先生方にいっそう大きな支援を寄せましょう。
◎I先生裁判
 9月16日(火)13時30分〜
◎M先生裁判
 9月25日(木)10時〜



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■争議解決をめざす総決起集会
 10月1日(水)18時30分〜/ウエルとばた
  国労、九州定温輸送、自由ヶ丘高校、新栄病院、春日病院の勝利をめざして



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■学習会 もしあなたが裁判員に選ばれたら
 最低これだけは知っておこう!制度の内容と問題点

 10月21日(火)18時30分   
 戸畑生涯学習センター 
 講師:A弁護士




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■干渉・妨害,どんな小さな情報も救援会へ



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■布川事件,第18回全国現地調査
 一日も早く再審開始決定を!

 8月30日〜31日開かれた布川事件第18回現地調査に、北九州からはKさんと、Hさん、Sさんの3名が参加しました。
 1日目は事前学習会。 実行委員長は「勝利決定が出され、明るい気持ちで迎えられた」とあいさつ、多くの新聞が社説で速やかな再審開始を支持していることを紹介しました。
 続いて「布川事件の41年」をビデオで学習し、弁護団報告がありました。 「一、二審とも再審開始決定が出された事件の特別抗告は無いと楽観もあった。 申立書が夜9時に提出された異常さに、形式ではなくW本気Wを感じた。 特別抗告の理由の一つに判例違反があり、白鳥決定に反するという解釈の仕方で、白鳥決定も変えようとしている」と聞いて驚きました。 更に「証拠隠しが有罪の要因になっている。 顔の見えない最高裁の闘いでもう面倒だ!というまで追い詰めよう」と呼びかけがありました。
 支援の訴えをしたSIさん、SYさんも「裁判員制度が始まるこの時期に、最高裁に上げたのは失敗だった!と言わせて、えん罪に苦しむ人々を必ず救い出す」と決意を語りました。
 2日目は現地調査。 雨はスタート地点の布佐駅に着く頃には青空に変わり、暑さの中の現地調査でした。 総括集会でKさんは「…実際に参加して、自分の事件でもこうやってくれていたんだなぁとわかり、ありがたかった…」と感想を述べました。
 守る会からは当面の行動として、要請署名の取り組みの強化と桜井さんのジュネーブ派遣カンパなどが提起されました。
 最後に、布川事件の全ての証拠開示と不当な特別抗告の早急な棄却を求めるアピールが採択されました。
 3月に無罪を確定させた引野口事件に続き、布川事件の勝利を一日も早く勝ち取りたいと思いを強くした現地調査でした。

現地調査に参加して
 布川事件は典型的な自白強要による冤罪事件でした。粘り強く続く支援活動の活発さに驚きと敬意を覚えました。 そして警察や検察に恐ろしさと絶対に許せないとの怒りが湧きます。 冤罪がわが身に降りかかったら……?と考えさせられました。
 現地調査は、被害者の死因が「自白」と食い違っていたり、「見ていない」との証言がいつの間にか「見た」ことに変わっていたり、ありえないことの連続でした。 犯人に仕立てようというシナリオを描いたら、警察および検察はどんな暴力的、謀略的手段を使ってでもそれを成立させようとして、証拠や証言を都合よく隠すやり方に激しい怒りを抱きます。 と同時に長い間隠されていた証拠が小出しにされているとききましたが全面的に出されるべきだと思います。
 全国的にも冤罪事件が多く、その事件の関係者から支援の取組が報告されました。 共通していたのは、きちんとした捜査がされず、証拠を隠し、要求を突っぱねられて被告人とされた人々が大変な苦労をしている事でした。
 このような運動にかかわる事に大いなる恐怖はあるのですが、支援に取り組む事がえん罪被害者の人権を守り名誉を回復する一助になれればと思いました。



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■いしずえ会第10回総会開かれる
 9月7日北九州いしずえ会の総会が門司港のめかり山荘で17名が参加して開かれました。
 総会は、節目の10回ということで過去の1回から10回を振り返っての総括になりました。 1985年3月10日、会員20名で結成発足し、現在200名の会員に発展したこと。 念願の「北九州追悼会」も労働組合・民主団体・日本国民救援会・日本共産党などの援助で毎年大成功をおさめていること。 活動方針では、もっとこまめに遺族との親睦をはかろう話し合われ、議案を採択、新役員を決め、顧問のHさんから「柳瀬正夢の門司における足跡」と題してお話を聞き、料理を堪能しました。




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■人権守って80年,大会に参加しよう
第42回福岡県本部大会
 10月5日(日)10:30〜
 福岡市 ちどりビル

第25回若松支部大会
 11月8日(土)16:00〜
 若松市民会館(予定)

第26回北九州総支部大会
 11月19日(水)18:00〜
 戸畑生涯学習センター(予定)




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