救援新聞・北九州版 2008年8月15日

 ☆「資料集」に戻る☆

☆★☆★☆★☆
★ 目  次 ★
☆★☆★☆★☆

 ■80年の歴史に確信,全国大会盛大に開かれる
 ■自由ヶ丘高校
  M先生「解雇無効」の勝利決定
 ■日本国民救援会 福岡県本部第42回大会
 ■「布川事件」現地調査代表派遣カンパにご協力を
 ■救援運動強化・夏期カンパありがとうございました


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■80年の歴史に確信,全国大会盛大に開かれる
 七月二六日〜二九日、愛知県蒲郡市で国民救援会第五四回全国大会が開かれ、北九州総支部から七名の代表が参加しました。
 今年は創立八〇周年を記念する大会で全国から代議員、事件関係者など430名が参加して熱心な討論がおこなわれました。 参加者の感想文を紹介します。

深まった国民救援会の存在意義
 若松支部 Hさん
 大会への参加を打診されたとき、日頃、救援会活動を積極的にしているわけでもないし、高齢化?にともなう故障も多少かかえているので、とまどいとためらいもあったが、重ねての強い要請に応じることにした。
 参加は勿論初体験である。
 愛知蒲郡の駅頭で「九州より暑い!」とたじろいだのが第一印象といえる三日間の会議はW老人Wにはいくらかきついなと思ったら、私より高齢と思われる人が沢山周りに居られるので、それは言えない。
 会場や発言の中で「惻隠の情」の言葉や文字が印象に残った。 訴えや報告には、心に深く感じる問題や教訓が豊富で、改めて国民救援会の存在意義を深めた。
 特に冤罪被害関係者の訴えに「惻隠の情」を禁じ得ず、思わず涙することもしばしばであった。
 「裁判員制度」の問題点の多さが、私自身にも無数の考える課題が提起されているとの感想を抱いた。
 当面している社会、政治情勢の中で、この組織の役割の重大性を感じると共に、「その一員として、お前は何をするのか」という自問に近い声を背中の辺りに感じた。

真実を求め支援する姿に心を打たれました
 引野口事件元被告 Kさん
 救援会全国大会に初めて参加させていただき感じた事は、冤罪事件不当処分、その他の事件など、長い期間、苦しみ闘っている方が多い事に驚きました。
 私自身、拘束されている間、救援新聞などで少しは知っているつもりでしたが、こんなにも全国各地で裁判の犠牲になり、人生を狂わせた人が多く存在するのか…自分の立場も忘れるほど、辛く悔しい気持ちになりました。
 理不尽な判断の為、真実を求め繰り返し闘っている人達と、その人達を支援される方たちの真剣で懸命さに心を打たれました。 私や子供達も同様ですが…ご支援をくださる方がおられるから、そして、自分の事のように受け入れて下さるから長い間にも拘らず頑張れるのだと…もしも、国民救援会が存在しなかったら当事者はどうすればいいのでしょう!何を拠り所にすればよいのでしょうか…そんな事すら考えると恐くなりました。 そして、自身を振り返り、多くの事に恵まれていたことを心から感謝するこの二日間でした。 私自身もそうですがこれからも頑張ってほしいという気持ちです。 そして更に救援会のご発展を望み、期待します。

学んだことを多くの人に知らせたい
 八幡生活と健康を守る会 Fさん
 全国大会にはじめて参加しました。 引野口事件だけでなく、全国にはたくさんの冤罪事件や弾圧事件があるのをはじめて知りました。 警察の法を無視した捜査のやり方に、日本という国は本当に国民主権の民主主義の国なのかとあらためて考えさせられました。
 一方で社会の格差が広がる中で、凶悪な犯罪が多発しています。 そういう中で警察は何をしているのか、普通の生活をしている人に罪をきせたり、ビラを配っているだけで捕まえたりしている。 おかしな社会だと思います。
 人々が安心して暮らせるためには、国民救援会の運動はとても大切だと思います。 一人でも多くの人に、この実態を知らせていきたい。
 大会では発言できませんでしたが、私たちの「生存権」裁判も来年の結審に向けて、いま、取り組みを強めています。 憲法が本当に守られる社会になるために、これからもがんばっていきます。

事件の多さに驚く
 九州定温輸送原告 Kさん
 今回初めて、日本国民救援会の全国大会に参加しました。 まず参加者の数の多さにびっくりしました。 各部門での訴えでは、痴漢冤罪事件の多さにも驚かされました。 いろいろな闘いがあり、どれも勝利することはあたりまえですが、勝利できなかった事件もあるという事実を知りました。

勝利を喜びあえて
 北九州いしずえ会 Nさん
 北九州総支部から6名の参加でした。 私たちの誇りは、今年3月に無罪判決を勝ちとった「引野口事件」の片Kさんの参加です。 母親の無実を全国に訴えてまわった長男さんが所用で参加出来なかったのは残念ですが、お礼の挨拶をしたKさんは「おめでとう」の嵐に包まれました。
 参加者が多いので何とか「北九州いしずえ会」の活動を報告したいと思い、発言通告の内容に頭を悩ませました。 あとで判ったことですが、発言通告は108件、発言者63人でした。 無事発言出来ました。
 私は、裁判員制度に関心がありました。 裁判員制度についての特別報告があり、裁判員になりたくないと思っても、来年の5月から否応なしに裁判員になります。 逃れることはできません。 テレビの刑事ものや推理小説のように、検察官が手持ちの資料を全部出して問題が片付くと考えている人が大多数ではないかと思いますが、布川事件のように検察官が手持ち証拠を隠していたりする事を考えると、有罪率99,9%だという日本の裁判で、もし自分が裁判員になって無実なのに有罪だとして、死刑判決などに加担することがあるかもしれないと思うとぞっとします。
 布川事件の「再審開始決定」がだされて本当によかったと思いました。 特別抗告には心から腹が立ちます。


△▼目次へ▼△


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■自由ヶ丘高校
 M先生「解雇無効」の勝利決定

 7月16日、福岡地裁小倉支部は・川原田貴弘裁判長は、自由ヶ丘高校教職員組合委員長であるM先生の地位保全を求める仮処分申請に対し、「本件懲戒解雇は、懲戒権の濫用であって、無効というべきである」と解雇無効の決定をだしました。
 「I先生、M先生を自由ヶ丘高等学校の教壇に戻す会」では決定をうけて声明文を発表し、1、M教諭の解雇を即時撤回し、M教諭を早急に職場に復帰させること。 2、I教諭の解雇問題解決、組合に対する不当労働行為問題の解決、及びM教諭の職場復帰の実現をはかるための団体交渉に応じること。 を求めてたたかっています。


△▼目次へ▼△


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■日本国民救援会 福岡県本部第42回大会
 日時・10月5日(日)10:30〜
 場所・福岡医療団 ちどりビル3F(予定)
 特別講演・「裁判員制度について」
   講師・Y氏(会長、弁護士)


△▼目次へ▼△


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■「布川事件」現地調査代表派遣カンパにご協力を
 今年7月14日、東京高裁で「再審開始決定」を勝ち取った(検察の特別抗告でたたかいは最高裁へ)「布川事件」の第18次現地調査が下記日程で開かれます。 あらたなたたかいが始まる現地調査に北九州からHさんとSさんが参加します。 派遣カンパのご協力を訴えます。
 日時・8月30日(土)〜31日(日)
 場所・ホテルマロウド筑波・利根町
 日程・
  第1日目 (ホテルマロウド筑波)
   事前学習会
  第2日目 (布佐駅集合)
   現地調査
   成田線布佐駅から事件現場を通って利根町役場まで歩き、現場再現実験などをおこないます。


△▼目次へ▼△


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■救援運動強化・夏期カンパありがとうございました


△▼目次へ▼△


 ☆「資料集」に戻る☆