救援新聞・北九州版 2006年8月25日

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★ 目  次 ★
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 ■定温輸送に不当決定
  原告団、ただちに即時抗告
 ■公選法・大石裁判
  申請証人を全員採用させよう
  第2回公判(9月29日)に、多くの傍聴を訴えます
 ■講演会  生存権裁判の勝利をめざして
  「幸せに生きる権利を求めて」開かれる
 ■葛飾ビラ配布弾圧事件に無罪判決
  控訴するなの電報を集中しよう
 ■えん罪・引野口事件
  片岸さんの地元で布川事件の桜井さんを迎えて報告集会
 ■全国大会の成功を力に
  総支部大会を成功させよう
 ■解放運動無名戦士第19回北九州追悼会
 ■公判・集会


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■定温輸送に不当決定
 原告団、ただちに即時抗告

「事業者は、事業を廃止する自由がある……
たとえ組合を嫌忌したことが
廃止の動機となっても違法とはいえない」

 8月23日、福岡地裁小倉支部第1民事部・三木昌之裁判官は定温輸送の身分保全仮処分の申し立てに対し、全く労働組合の主張を一顧だにしない不当な棄却決定を出しました。
 決定は、重要な論点には全くふれてない肩透かしの決定で会社解散についても手続きだけを検討し、「偽装解散であったとは認められない」とし、具体的な不当労働行為には一切ふれず「事業者は、その事業を廃止自由があることからすると、たとえ、組合を嫌忌したことが事業廃止の動機となったとしても、そのことがただちに違法なものということはできず、親会社の意向でされた子会社の解散決議が無効とされることはない」と労働組合の存在を全く無視した決定です。
 決定直後に開かれた対策会議では、原告団、所属組合の建交労ともに「今まで全国の労働者が闘いとってきた成果を打ち崩すこのような決定は許せない」と即時抗告(高裁で闘う)決意を表明しました。
 支援共闘会議では、労働組合の正式決定をまち、報告集会、今後の方針などを決定することを申し合わせました。


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■公選法・大石裁判
 申請証人を全員採用させよう

 第2回公判(9月29日)に、多くの傍聴を訴えます
 第1回公判で弁護団が証拠申請したビデオが採用されましたので第2回公判ではそのビデオの上映が行われます。 その後弁護団が申請している証人調べが行なわれ予定ですが、まだ証人の採否が決まっていません。
 大分県警の警察官2名を含めて5名の申請証人全員採用を勝ち取ることが重要です。 第1回公判をうわまわる傍聴希望者で裁判所を包囲しましょう。
 今回も北九州から2台のマイクロバスがでます。 希望される方は事務局まで連絡ください


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■講演会  生存権裁判の勝利をめざして
 「幸せに生きる権利を求めて」開かれる

 生活保護受給者たちが、生活保護の老齢加算が減額・廃止され、その取り消しを求めて28名が裁判に訴えて闘っていますが、生存権を支える会では8月19日、広島県立大学都留民子教授を講師に講演会を開催し約150名が参加しました。
 講演会では弁護団の高木佳世子弁護士が「老齢加算は栄養や暖房、交際費などが必要と厚労省は説明してきたが、何の理由も示さず一方的に廃止した」と国の態度を批判しました。
 また、都留教授は「この運動を生活保護者だけの運動にしてはならない。 生活保護基準よりも給与の低い人たちや労働組合運動とも連携して闘ってくことが大切だ」と話されました。


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■葛飾ビラ配布弾圧事件に無罪判決
 控訴するなの電報を集中しよう

 8月28日、東京地裁刑事第12部(大島隆明裁判長)は、葛飾ビラ配布弾圧事件について、無罪判決を言い渡しました。
 無罪判決を確定させるため東京地検に控訴するなの要請を電報などで集中させましょう。

要請先・〒100-8903 東京都千代田区霞ヶ関1-1-1
     東京地方検察庁検事正 栃木正太郎 殿
電文例 「葛飾ビラ配布弾圧事件の無罪判決に従い、控訴するな」


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■えん罪・引野口事件
 片岸さんの地元で布川事件の桜井さんを迎えて報告集会

 来年春には判決が予想される「えん罪・引野口事件」の地元の支援組織「片岸兄弟をささえる会」では、8月21日鳴水市民福祉センターで「片岸みつ子さんの事件に関する報告集会」を開き、90名を超える市民が参加しました。
 報告集会では横光幸雄弁護士が、この事件の特徴と裁判の現状を、先日の公判で裁判所に提出した冒頭陳述を引用しながら報告しました。
 この集会には救援会全国大会で片岸和彦さんと知り合った布川事件の桜井昌司さんが応援にかけつけてこられ、「この事件の恐ろしさは普通の市民が警察に狙われたら犯人に仕立て上げられてしまう。」と引野口事件のひどさを自分の体験を引きながら話され、「しかし真実は必ず勝利する、自分もそれを信じて頑張ってきた。 私の勝利は目の前に来ていると確信している」という訴えは参加者に大きな勇気を与えてくれました。
 また支える会のT代表が、警察が支える会員の名簿を押収し、一人一人に「みつ子さんは犯人だ。 この会があるからみつ子さんが自白できないでいる。 会を解散しなさい」などと会員を脅した様子なども報告されました。
 最後に片岸和彦さんが、「最後までご支援をお願いします。」と署名や裁判傍聴参加を訴えました。

片岸さんからの手紙
集会の翌日、桜井さんとK事務局長が片岸みつ子さんと面会しました。そのお礼の手紙を紹介します。
 K様 先日はお忙しいところ、お二人で面会いただいて有難うございました。
 Kさんの心遣いは本当に感謝します。 いい刺激を受けました。
 又、沢山の全国大会での写真有難うございました。 A先生の素のお姿を見せていただき何だかほっと致しました。
 それに会場の大勢の皆様の前で堂々と発表している長男の姿は雄々しく、かつ心に秘めた決意も伝わるいい写真で、わが子ながら誇らしくさえ思いました。 出席された福岡代表の皆様にも宜しくお伝え下さいませ。
 遠い所をわざわざ来て下さった桜井さんのご好意に対しても悔いが残らないようにと思っています。
片岸みつ子                   

片岸さんに激励の手紙を出しましょう
 宛先 〒803‐0816
  北九州市小倉北区金田一丁目七‐二
 片岸 みつ子様


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■全国大会の成功を力に
 総支部大会を成功させよう

 全国大会には北九州から5名の代表が参加し、片岸さんは引野口事件の訴えで参加者に深い感動と警察への怒りを呼び起こしました。
 若松支部は年間の拡大目標達成で表彰されました。
 参加したいしずえ会のNさんは「いしずえ運動について発言通告を出したのに発言できず残念。 でも引野口事件の片岸さんが会議の合間を縫ってパンフレットを販売している姿に、『なんとしてもお母さんを救い出さなければ』の思いが伝わり思わず涙がこぼれそうになりました。 少し手伝って完売。 大石さんの発言には圧倒されました」と大会の感激を語っています。
 大石事件、定温輸送解雇事件、生存権裁判、引野口事件と憲法に保障された市民の権利を守る大切な闘いが北九州で闘われています。
 全国大会の方針を北九州の闘いに、11月2日に総支部大会を開催します。仲間を増やし、大会成功のためみなさんのご奮闘を訴えます。


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■解放運動無名戦士第19回北九州追悼会
 日時  9月17日(日)13時
 場所  レインボープラザ
志半ばで亡くなられた先人たちの偉業を継ぎ、発展させる決意を新たにしましょう。 みなさんの参列をお待ちしています。


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■公判・集会
▼ 大石事件福岡高裁要請行動
 9月5日(火)13時 高裁
▽ 餓死者を出さないあたたかい市政を
 9・8北九州市民集会
 9月8日(金)18時
 勝山公園
▽ 福岡県のうたごえフェスタ
 9月10日(日)9時30分
 若松市民会館
▼ 引野口事件公判
 9月11日(月)10時
 福岡地裁小倉支部
▼ 生存権裁判
 9月13日(水)13時30分
 福岡地裁 
▽ 解放運動無名戦士北九州追悼会
 9月17日(日)13時
 レインボープラザ
▼ 中国残留孤児裁判
 9月20日(水)
 福岡地裁
▼ 公選法弾圧・大石事件公判
 9月29日(金)13時30分
 福岡高裁
▽ 9条の会・北九州憲法ネット連続講座
 9月29日(金)18時30分
 ウエル戸畑
▼ 引野口事件公判(本人尋問)
 10月2日(月)10時
 福岡地裁小倉支部


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