救援新聞・北九州版 2005年8月5日

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★ 目  次 ★
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 ■「私の活動が間違っていなかったと確信した。1日も早く無罪判決を」
  大石豊後高田市議、力強く証言
 ■日本国民救援会 第38回福岡県本部大会
 ■杉並・専門学校での不当逮捕 門屋さんが不起訴に
 ■「こんなことで逮捕されたり、裁判にかけられたりすることが許されるのでしょうか」
  「引野口事件の真相を聞く会」に50名が参加
 ■3名拡大しました
 ■宮城・北陵クリニック事件 守大助さんの「接見禁止」が解除
 ■解放運動無名戦士 第18回北九州追悼会
 ■共謀罪 廃案を要求する声を国会に!



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■「私の活動が間違っていなかったと確信した。1日も早く無罪判決を」
 大石豊後高田市議、力強く証言


 後援会ニュースを配布したことが公選法違反だとして起訴され闘っている豊後高田市議・大石さんの第23回公判が7月21日大分地裁で開かれました。
 公判では大石さんの本人尋問が行なわれ、「市民こそ主人公」を貫いた議員活動や、35年間一度も休まず毎週発行を続けてきた「みんなの高田」の配布など日常活動について証言しました。 また、問題とされた後援会ニュースの配布活動について「どうして長年やってきた活動が処罰されなければならないのか、誰もが自由に選挙できるよう公選法を変えるべきだ」と主張しました。

大石さんの議員活動の実績
 大石さんは、法廷で35年間の議員活動について具体的に証言しました。 議員として最初に取り組んだのがごみ問題で、週2回収集の実施、有料ごみ袋撤回などを実現させたことなどに始まり、し尿処理、給食費の父母負担軽減、80歳以上のお年よりの医療費の無料化、シルバー人材センターの設置、介護保険料の引き下げ、都市計画税の導入阻止、子育て支援として・誕生祝金制度の創設、・乳幼児の医療費無料化、・高すぎる保険料の軽減対策、・義務教育費の保護者負担の軽減、就学援助制度の実施、・幼稚園の就園奨励援助金の創設、母子家庭の医療費の無料化、ガードレールやフェンス、信号機などの設置など文字通りゆりかごから墓場まで市民の要求実現のため市民とともに奮闘していることを主張しました。
 それだけでなく用地買収に絡む土地ころがしや、乱脈な同和行政追及など市政の民主化、議会の民主化のためにも奮闘していることも証言しました。

検察側の証人になった18人の人々について
 この裁判で大石さんが訪問したとされ、起訴状にあげられている18人の人々について、大石さんは日頃から共産党や大石さんを支持してくれている人であり、これまでも後援会ニュースを配布していた人々であることを証言しました。

警察の違法捜査について
 この事件の端緒となった警察官の大石さんのビラ配布を目撃したとされる証言について、日頃実施したこともない土曜日の夕方、一旦停止違反の取締りを実施し、100メートル近くも離れた場所から大石さんの表情など判別できるはずもなく、「警察官は偶然私を発見したのではなく、最初から逮捕しようと狙っていたのだと思う」と現場写真などを示して警察官の証言を厳しく糾弾しました。
 そして最後に大石さんは「裁判を通じて、長年「住民こそ主人公」で活動してきたことが間違いなかったと確信した。公選法の戸別訪問禁止や文書配布制限が憲法と国際人権規約に違反しているということもわかった。 無罪になって一日も早く議会活動に戻ることを市民は望んでいる。歴史に残る判決をお願いします」と裁判官に訴えました。
 大石さんの裁判の実質審理は今回で終了しました。 次回は検察の求刑です。裁判所に署名の山を築きましょう。署名用紙は事務局にあります。

今後の公判日程
 8月25日(木)11時〜 : 検察官論告求刑
 9月29日(木)10時〜 : 弁護側最終弁論

裁判傍聴参加希望の人は事務局に電話でご連絡ください.

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■日本国民救援会 第38回福岡県本部大会
 9月11日(日)10時30分〜
 戸畑生涯学習センター(予定)

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■杉並・専門学校での不当逮捕 門屋さんが不起訴に
 七月二九日、東京地検公安部・國分敬一検事は、杉並警察署不当逮捕事件について、七月二七日付けで不起訴処分にしたことを、門屋史明さんに直接伝え、「不起訴処分告知書」を手渡しました。
 七月一五日の釈放後、週二回行なってきた地検前宣伝・要請行動で、二九日の要請行動で伝えたものです。
 六月二八日不当逮捕以来、全国から一五〇〇に及ぶ団体署名や激励が大きな力になりました。

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■「こんなことで逮捕されたり、裁判にかけられたりすることが許されるのでしょうか」
 「引野口事件の真相を聞く会」に50名が参加

 7月26日で「引野口事件の真相を聞く会」が五〇名の参加で八幡西区のオリオンプラザで開かれました。
 「聞く会」はまずこの事件の弁護人・Y弁護士から「代用監獄の弊害事例・―代用監獄の同房者を利用した違法捜査―」と題して、この事件の捜査方法(同房者というスパイを利用する)は憲法、刑事訴訟法の全く想定していない捜査方法であること。 警察は同房者の取調べを任意捜査であるとして広く実施している。 このような捜査方法は憲法38条、31条に違反しており、任意捜査の限界を超える違法収集証拠でありこの裁判では争点の中心の一つとして闘っていくことを報告しました。
 続いて救援会の県本部事務局長が、3月23日に殺害し、24日に放火したとされる検察の主張の矛盾点を詳しく説明しました。
 続いて事件発生当時から「Aさん兄弟を支える会」を結成し裁判の当初から救援運動に取り組んでいる地元のTさんから「Aさん一家がこのような事件を起こすはずがない。 家族ぐるみで交際していて、子供たちが大変だと思い支える会をつくった。 警察の捜査はおかしい」と地元の人ならではの報告に参加者はいっそうAさんの無罪を確信しました。
 会場から次々質問が出され「こんなひどいやり方で裁判にかけられてはたまらない」という素朴な感想も寄せられました。
 最後に息子さんからお礼と公判傍聴の訴えがありました。

次回公判
 8月22日10時〜 : 傍聴券が出ます。9時半までに裁判所2階集合。

「真相を聞く会」に寄せられたAさんのメッセージ
 国民救援会の関係者の皆様
 梅雨も明け本格的な夏日に入り暑さ厳しい折、私のために集会にご参加くださいまして有難うございます。
 昨年窃盗の容疑で逮捕され、このような結果になってしまい、はや一年余り過ぎてしまいました。 今でも未だ悪い夢でも見ているのではないかと思うことが度々です。 よりにもよって、実兄への殺人放火という私にとりまして全く身に覚えのない重荷を背負わされるとは考えも及びませんでした。 現実にこんなことが起こり得ることが信じられず、どう受け止めていいのか未だにわかりません。
 警察(刑事たち)の筋書きどおりに犯人にされ、同房者による告白という形で、口にもしていないことが語られ、事実はすべて改ざんされてしまいました。 真実はどこに消えてしまったのでしょうか。 どうしてここまで憎まれ、陥れられるのでしょうか。 血の通った人間のすることでしょうか。 どうして真実を語ったことが受け入れられないのでしょうか。 私は潔白です。 このまま犯人にさせられたままなのでしょうか。 怒りの思いで一杯です。
 この一年余り子供たちにも迷惑をかけ、主人が亡くなったために何もかも後始末をして貰い、苦悩を背負わせ、親としてこんな苦しいことはありません。 子供たちにとっては私が居ない方がいいのではないかと思い悩みます。
 しかし、真実をハッキリさせるまでは、どんなに辛くてもしっかりしていなくてはと自分をしかりつけ、気持ちを立て直しながら今に至っております。
 公判の度に子供たちの姿を確かめ、確実にその顔に苦悩の跡が感じられ、それが一番辛いです。 救援会の皆様や身近に子供たちを支えて応援して下さる方々のお気持ちを考えますと、とてもありがたく人間愛が感じられ、ただ頭が下がるばかりです。
 本当に感謝しております。無実を晴らすまでは頑張りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。 

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■3名拡大しました
 中央本部の呼びかけに応え、会員3名を拡大した総支部長、若松支部のNさん、Fさんが中央委員会で表彰されました。 おめでとう!

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■宮城・北陵クリニック事件 守大助さんの「接見禁止」が解除
 逮捕されてから約4年半、「接見禁止」がつけられていた北陵クリニック事件の守大助さんに対する「接見禁止」を解除する決定が、仙台高裁第1刑事部より弁護団に通知されてきました。
 この決定により、家族と弁護士以外の人との接見、手紙の授受が行われることとなりました。 守さんに対しては長年の運動で家族との接見だけは確保されていましたが、支援者との文通は禁じられていました。
 激励の手紙を送りましょう。

激励先
 〒984―0825 仙台市若林区古城2―2―1
  守 大助(もり だいすけ)様

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■解放運動無名戦士 第18回北九州追悼会
 日時 : 9月18日(日)午後1時 
 場所 : 八幡 レインボープラザ ・・・ 八幡東区中央2-1-1(п@661-7334)
 
 社会進歩と革新、平和をめざす活動の途中で亡くなられた人々を顕彰・追悼し、ご遺族をお慰めしましょう。

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■共謀罪 廃案を要求する声を国会に!

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