救援新聞・北九州版 2005年4月25日

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★ 目  次 ★
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 ■公選法・大石事件 年内にも判決が
  元国連人権委員エバットさんの証人公判を成功させよう!
 ■人権を守り、無実の人々を救う救援美術展
 ■憲法改悪阻止、大石・大崎事件など事件支援を柱に5万名救援会の建設を
  大石さんの地元・豊後高田市で九州ブロック会議開催
 ■若松支部結成20周年、改めて救援会を学ぶ
  斎藤喜作さん講演会に47名 情熱の嵐受け止める
 ■『母は放火も殺人もしていません。ご支援を』
  若松支部20周年記での息子さん訴え
 ■「名張毒ぶどう酒事件」再審開始決定
  検察異議申立て
  奥西さんよりお礼と支援のお願い



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■公選法・大石事件 年内にも判決が
 元国連人権委員エバットさんの証人公判を成功させよう!


大石さんの素晴らしさと警察の不当性が法廷で明らかに
 後援会員に後援会ニュースを配ったということで逮捕、起訴され裁判をたたかっている豊後高田市の大石裁判は、起訴から約二年で一九回の公判が開かれ、八月には大石さんの本人尋問、九月に論告求刑が予定されています。
 裁判では警察が大石さんを尾行し、ニュースの配布先を確認したあと、豊後高田署の警察官三二名のうち十四名を投入して、夜一〇時まで集中的に聞き込みをして「ニュース」を押収して調書を取るという異常な捜査をしたことが明らかになる一方、警察側の証人にさせられた被訪問者十八人と弁護側証人として証言してくれた地元の人々九人は「大石さんの配ってくれる『みんなの高田』は議会や豊後高田のことがよくわかる」「大石さんは豊後高田になくてはならない人」と証言し、大石さんが市会議員として市民の絶大な信頼を得ていることと、警察の捜査の不当性が明らかになっています。
 また、一九回公判で証言した国際法学者、申・ヘボンさんは、第二次世界大戦の反省から国連で自由権規約、社会権規約などが出来た。人権尊重が平和につながるなど、人権規約の成立経緯などを証言しました。
 そして日本の裁判所が、規約の規定をそれ自体を解釈・適用しようとせず、憲法と同じ趣旨であるとして「憲法に反しないので、規約にも反しないことは明らかである」というような言い方で、規約違反を全く検討しないことがある。といままでの日本の裁判所の人権規約に対する態度を鋭く批判して、「この事件の判決については、規約に関する判決理由を英訳して規約人権委員会に報告しようと思う」と証言し傍聴席から拍手が起こりました。

裁判史上歴史的なたたかい エバットさんの証言
 六月二七日証言が予定されているオーストラリア在住のエリザベス・エバットさんは、国連の規約人権委員会で日本の公選法禁止規定と市民的及び政治的権利に関する国際規約(国際人権B規約)の関係を直接審査した経験を持っており、弁護団が当初から必ず証言していただきたい人だとその証人採用を裁判所に強く求めていた人です。
 弁護団の強い要請と、私達の多くの署名で裁判所は採用しましたが、エバットさんに証言していただくには多くのお金がかかります。渡航費用もありますが、事前の打ち合わせの通訳、書面の翻訳など専門用語があり、経費も予想以上にかかります。事務局ではエバットさんの費用として募金を訴えています。
 北九州総支部では大石さんが青年時代を過ごした地、また大石さんの友人もたくさんいますので10万円を目標に支援カンパに取り組みことを決めました。すでに大分に送金している人もいます。奉加帖やカンパ袋を事務局で用意します。時間がありませんが積極的な協力を訴えます。
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■人権を守り、無実の人々を救う救援美術展

7月15日(金)〜16日(土)若松市民会館
7月17日(日)〜18日(月)八幡美術展示ホール
オープニングレセプション 7月14日18時 若松市民会館
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■憲法改悪阻止、大石・大崎事件など事件支援を柱に5万名救援会の建設を

大石さんの地元・豊後高田市で九州ブロック会議開催
 4月16日〜17日、豊後高田市で開かれた九州ブロック会議は、熊本を除く九州各県から13支部30名を越す人(北九州総支部からは3名)が参加し熱心に討論しました。
 まず清水信之副会長から「憲法・言論表現活動をめぐる情勢と事件支援のとりくみ」と問題提起が行なわれました。それに基づき討論。1日目の最後は大石事件の現地調査を行ないました。
 大石さんが事件当日と同じように自転車に乗り「みんなの高田」を配りながら、事件を説明しましたが、はじめて現地を見た参加者は警察の主張のひどさにあきれていました。
 
大石裁判支援カンパに熱い討議
 2日目は小川国亜事務局次長より「全国五万人会員達成めざす会員拡大・組織財政活動」の問題提起がありましたが、前日積み残しになってる大石・大崎事件の支援についての討論が行なわれました。
 そこで6月27日の公判で証言が予定されているエバットさんの費用を達成するための九州各県の目標も提起され、短期間ではあるが公選法裁判の新しい1ページをひらく歴史的な意義のある闘いとして取り組むことが申し合わされました。

大石、大崎事件を九州ブロックの重点事件に会員拡大を
 大石事件に続いて東京の堀越事件、葛飾ビラまき事件など「民主主義社会の根幹がゆらぐ」思想弾圧事件が引き続いて起こされていますが、地元事件として九州ブロックでは大石事件を中心に取り組むことが決定されました。また、4月5日に出された名張り毒ぶどう酒事件の再審開始決定は大崎事件の再審開始決定と同様画期的な内容であり、これを覆させてはならない。八月に九州ブロックで最高裁の要請行動に取り組み事が決められました。
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■若松支部結成20周年、改めて救援会を学ぶ

斎藤喜作さん講演会に47名 情熱の嵐受け止める
 若松支部は支部結成20周年を記念して、4月9日、斎藤喜作中本部顧問を迎えて講演会をひらきました。
 講演会には47人が参加、斎藤喜作さんの情熱とユーモアあふれるお話に大いに盛り上がりました。
 斎藤さんは、松川事件の専従になった経緯や心境を述べたあと、松川裁判における民主勢力の奮闘ぶりを紹介、松川の経験をいまに生かすよう呼びかけました。さらに、公選法弾圧・大石裁判や国公法弾圧・堀越裁判の勝利をめざす戦闘いの強化とともに、弾圧を許さないための救援会員の拡大と民間パトロールなどの取り組みを強めるよう訴えました。
 斎藤さんの講演を聞いた参加者は一様に笑顔、『二〇周年を記念して改めて救援会を学ぶ』という支部常任委員会の目的が達成されたことを確信させる集会となりました。
 また、この集会には中央に支援申請をしている「引野口事件」のKさんの息子さんが参加し、支援を訴えました。
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■『母は放火も殺人もしていません。ご支援を』
若松支部20周年記での息子さん訴え


 昨年の3月24日八幡西区で起こった放火殺人犯人として母親のKが逮捕されいま裁判にかけられています。母は犯人ではありません。
 殺された人は私の叔父で母の兄です。母は叔父の日常生活の面倒をみていました。
母は昨年5月別件で逮捕、起訴されました。また7月に別件で逮捕・起訴され、水上署や八幡西署に勾留されていました。母は別件で逮捕された時から、放火殺人の取調べを受けていましたが犯人ではないので否認しつづけていました。ところが水上署や八幡西署で娘ぐらいの若い女性が同房になりました。母は逮捕されてから一貫して接見禁止で、私達は面会どころか手紙のやり取りも出来ません。同房になった女性は車上狙いと覚醒剤で裁判にかけられていました。その女性は警察のスパイで母から「殺して放火した」と聞いたと警察に告げ口をしました。その女性の証言を証拠に母は放火・殺人でも起訴されたのです。母はが犯人だという証拠は何もありません。検察は財産狙いなど言いますが母には相続権もありません。無実の母にご支援をお願いします。
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■「名張毒ぶどう酒事件」再審開始決定
 検察異議申立て
 奥西さんよりお礼と支援のお願い


 名張を支援を続けて下さる全国の皆さんありがとうございます。お蔭様で長いながい間の願い、悲願の再審開始を裁判所から頂きました。皆さんありがとうございます。私80年間これまでに一番嬉しい事です。
 これまでにない裁判所の新旧の請求書や裁判記録をよく審理精査下さった事に感謝とお礼を申し上げます。これも弁護団と全国支援会、学者の皆さんの長いながい間一丸となって執念のご苦労ご努力のお陰です。本当にありがとうございました。検察側の異議申立てがあり又皆さんにお世話ご支援を続けて頂かねばなりませんがどうかよろしくお願いします。そうして一山二山を越えさせて下さって再審開始を確定的なものにして下さい。お願い申し上げます。
 私の父母肉親が無実えん罪を信じつつ無念の想いで世を去りましたと思います。今回の事で皆さんに感謝して喜んでいると信じます。又私の家族も喜び感謝していますが今まで始はよかったのですが子供孫ができてくるにしたがって表に出にくいというのが実感で皆さんにお礼の一言も申せないと言う事です。どうか私にめんじて頂いてお許し下さいお願いします。
 又異議審となりましたのでお世話お願いせねばなりませんので、よろしくお願い申し上げます。私も老体にムチ打って皆さんの温かいご支援を生命力として頂いて命の限り頑張りますのでよろしくお願いします。
 17年4月10日          奥西 勝
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