救援新聞・北九州版 2004年4月5日号

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★ 目  次 ★
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 ■長野2丁目事件、4月19日判決
 ■安川パート裁判
 ■「大崎事件」原口アヤ子さんに一日も早く無罪を!
 ■「えん罪・若松国賠裁判」4月15日結審
 ■国公法ビラ配布弾圧事件
 ■第57回追悼会北九州から19名参列


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■長野2丁目事件、4月19日判決

Aさんに必ず無罪判決を!
小倉駅前で街頭宣伝

 事件発生から二年八ケ月、「痴漢えん罪・長野二丁目」事件の判決が四月一九日に出されます。
 事務局には連日全国各地から「無罪判決」を要請する署名が届けられていますが、もっと多くの市民に真実を知ってもらおうと三月十三日小倉駅歩道橋・伊勢丹前で街頭宣伝を行ないました。
当日は好天に恵まれ、人出も上々で秋月弁護士を先頭に一〇名の有志がハンドマイクで宣伝を行ないながらチラシをまき支援を訴えました。通行人の中には通りすぎてわざわざ引返してチラシを受け取り署名をしてくれる人や「可愛そうに」といってチラシに見入る女高生や「不祥事もそうだけど、最近の警察はなっとらん、きちんと捜査をせんから真犯人を逃がすんだよ」などと感想を述べる人もおり、約一時間で一〇〇〇枚近くのチラシ配りました。

裁判所へ一万四千筆をこす要請署名を届ける
一月二六日日最終弁論が行なわれてから、二月二三日に一三五〇筆、三月十七日に一四三七筆の要請署名を裁判所に届け、無罪判決を強訴えました。要請に参加したAさんは「何にもしていないのに、平穏な生活は奪われ、被害者だという女性に対し許せない気持ちが日に日に強くなる。裁判所が公正な判断を下してもらえるよう強くお願いします」と必死に訴え、応対した書記官室の責任者も「必ず裁判長にこの署名を届けます」と答えました。この日要請行動で裁判所に届けた署名は一万四千筆を越しました。
救援会では判決まで裁判所への要請行動を繰り返し行なうことを決め、街頭での宣伝行動も計画しています。
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■安川パート裁判

公正判決、争議解決要請署名運動にご協力を
一月二七日、原告林緑さんの意見陳述で結審した「安川電機パート解雇事件」の判決が五月十一日に出されます。
支援共闘会議では「公正判決」と「争議の早期解決」を求める署名を集中する方針を決定し、全国に訴えを強めています。
いま、非正規労働者、とくにパート労働者が増えているなかで、雇用問題や待遇などの問題が浮上しています。 パート労働者の権利を守り、前進させる闘いとしてこの裁判の役割は重要です。
会員の皆さんにも署名用紙をお届けしていますが一筆でも二筆でも集めて事務局に送ってください。支援共闘会議では千団体、一万筆以上を目標に取り組んでいます。
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■「大崎事件」原口アヤ子さんに一日も早く無罪を!

三月二六日は「大崎事件」の鹿児島地裁再審開始決定が出されて二周年になります。
 その日を記念して「えん罪・大崎事件の3・26全国いっせい宣伝行動」が取り組まれました。
北九州では二七日午後一時から小倉駅前の歩道橋で、宣伝行動を行ないました。
マイクの訴えに興味深そうにチラシに見入る人や、署名の訴えに向こうから近づいてくる人、「ああ大崎事件知っている」と言いながらチラシを受け取ってくれる人など、はじめての街頭宣伝でしたが、参加者六人で四〇分間にチラシ約四〇〇枚をまき、署名六筆があつまりました。
「七七才の誕生日までに開始決定を」を合言葉に裁判所への要請をいっそう強めましょう。
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■「えん罪・若松国賠裁判」4月15日結審

 裁判官の交替などで延期されていた「えん罪・若松国賠裁判」公判が四月十五日午後一時からに再開され、その日に結審します。
 一度も審理に参加しなかった裁判官が判決に関与します。満席の法廷で「警察の違法捜査を許さぬ判決を」求めましょう。
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■国公法ビラ配布弾圧事件

不当起訴に対し勝利をめざし闘おう!
福岡で学習会、いままでの活動に確信
「ビラ配布弾圧事件」報告学習会ひらかれる

 3月3日、昨年の衆議院選挙の際、休日に自宅付近で「しんぶん赤旗」号外や、「東京民報」を個別に配布したとして、「国公法」違反で社会保険庁の労働者が逮捕、起訴されるという弾圧事件が発生しました。
 また、立川では防衛庁官舎の郵便ポストに「自衛隊のイラク派兵反対」のビラを配布した市民団体のメンバー三人が「家宅侵入」で逮捕・起訴されるという事件も起こされています。
 イラクに自衛隊が派兵され、憲法改悪が声高に主張されるなど、日本が「戦争をする国」への道を強引に突き進もうとする今日、言論・表現の自由を真っ向から否定するこれらの弾圧は、戦前から弾圧に抗して闘いぬいてきた救援会として座視できない状況です。
 三月二五日救援会と自由法曹団、日本共産党三者の共催で「ビラ弾圧事件報告学習会」を福岡市の農民会館で開催しました。 (県版参照)
 学習会では国公法がアメリカ占領軍の圧力によって強引に押し付けられた法律でもともと違憲の法律であるだけでなく今回の弾圧は、その法ですら許されないものであることを、いままでの具体的な闘いを例にして話されました。
 いままで闘いとってきた権利をもとに、弾圧をおそれず、あなどらず活動をのびのびと続けてることが大切だとあらためて痛感させられた学習会でした。

「無罪をもとめる要請書」を
  東京地裁に送付を申し合わせ
 また、学習会では今回の弾圧に抗議し、堀越さんの控訴棄却・無罪判決をもとめる要請書を東京地裁に送付することを申し合わせ、全国でいま結成が準備されている「国公法弾圧を許さない会」の呼びかけ人参加も訴えられました。

世界の自由な選挙と国際人権規約を学ぼう
 北九州総支部では若松支部と協力して、公選法・祝事件の主任弁護人で、国際人権規約から見た公選法についての学習会をに開きます。
 国連人権規約委員会から幾度となく日本の選挙制度は改善が求められていますが、日本政府は一向に従いません。
国連が求めている「自由な選挙とは」世界の常識を私たちも学び、自由な選挙の実現めざし夏の参議選をのびのびと旺盛に! 
多くの方の参加を呼びかけています。

学習会「打ちやぶろう公選法、自由な選挙への道」
 ☆4月28日(水)
 ☆午後6時30分
 ☆若松市民会館小ホール
 ☆講師・ 服部 融憲弁護士 (公選法・祝事件主任弁護人)
 ☆いま選挙弾圧と闘っている豊後高田市の大石忠昭市議も参加されます。
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■第57回追悼会北九州から19名参列

 三月一八日日本青年館で開催された「第五七回解放運動無名戦士合葬追悼会」に北九州から一九人の遺族、関係者が参列しました。
 今年新たに合葬された一二〇四名のお名前と経歴が刻まれた銅版を取り囲むように亡き人々の遺影が飾られた舞台で、中央合唱団による「弔いの歌」で開式された式典は、悲しみのなかにも亡き人々の遺志を継ぎ、平和と民主主義、社会進歩のために全力をあげて闘いますという誓いの式典でもありました。
 式典終了後、参列者は雨の中を青山墓地の「無名戦士墓」まで葬送行進を行ない、墓前に花をささげました。
 翌日は国会議事堂や深川江戸資料館など都内見物に楽しいひとときをすごしました。
 北九州からの遺族が出発した北九州空港に、共産党北九州市議・柳井誠さんと救援会副総支部長の日野三千人さんが見送りに来られ、激励の挨拶をいただきました。

「獄死したお父さんは四八年前合葬されていた」
 今年合葬された渡邉ひろし先生のご夫人貞子さんが「私のお父さんは戦前兵庫県で活動していて逮捕されて、獄死したの。父の最期を知っている人を探せないでしょうか」と式典参加の飛行機のなかでポツリ。
 早速帰北後いままでの合葬者名簿を調べると、渡邉さんのお父さん・松本史雄さんは神戸を中心に活動中、捕らえられて一九四五年七月二〇日横浜刑務所で、虐待による栄養失調のため死亡。遺族不明と記載されていました。
 「戦争の混乱の中で父を奪われ、必死に生きてきて父が合葬されているとは知らずに今日まできました。母も喜んでいます。夫がいま父と話し合っていると思います。」と感激の電話が事務局に寄せられました。
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