救援新聞・福岡県版  2017年12月15日号

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★  目次  ★
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 ■松橋事件、検察の特別抗告に断固抗議する
 ■2017年年末統一募金へのご協力のお願い
 ■Nさんは無罪だ! 1月12日判決 高裁岡山支部
 ■名張毒ぶどう酒事件、第10次再審請求棄却を不当決定
 ■原発労災U裁判に福岡高裁が不当判決
 ■モップル・カフェ大名 オープン案内
 ■建設アスベスト訴訟
  東京高裁は国とメーカー4社に賠償命令!二審で初!
 ■今の生活で、これ以上削れるところはありません
  生活保護切下げ違憲訴訟
 ■参加しよう! 参加を呼びかけよう!
 ■共謀罪法廃止法案を5会派が共同提出
 ■獄中から無罪を叫ぶ冤罪犠牲者に年賀状を送ろう!
 ■辺野古新基地建設は憲法違反


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■松橋事件、検察の特別抗告に断固抗議する
 12月4日、福岡高検は、11月29日、福岡高裁が再審開始決定を認めた決定に対して最高裁に特別抗告しました。
 検察は、再審開始決定が新証拠と認めた、凶器とされる小刀と被害者の傷痕の不一致、検察庁に保管されていた「犯行後燃やした」とされたシャツ片が新証拠の用件を満たしていない、というものです。
 しかし、検察の主張は地裁にも高裁にも否定されたもので、「再審開始を妨害する時間稼ぎ」に過ぎず、「公益の代表者」であるべき検察に許されるものではありません。
 検察の引き延ばしを許さず、最高裁で一日も早く再審開始決定を勝ち取ろう!


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■2017年年末統一募金へのご協力のお願い
 未使用の書き損じたハガキや古い切手などのカンパにもご協力ください。
 会費の納入にもご協力をお願いします。年末組織財政強化期間を成功させよう!
 入会の呼びかけと年末救援募金への協力のお願いを広げよう。


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■Nさんは無罪だ! 1月12日判決 高裁岡山支部
 当時倉敷民商会員だったI建設の脱税容疑で、担当していた禰屋さんが脱税の手助けをした(脱税幇助)として、岡山地裁で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた事件の控訴審は1回の審理で結審し、判決は1月12日に指定されました。
脱税事件になる事案ではない

 弁護団は、@I建設の決算が結果として「期ずれ」になってはいたが、脱税の事実はない、A脱税による隠し財産(たまり)もなく(国税調査官も証言)、仮に問題があったとしても修正申告ですむ事件であり、刑事事件になるようなものではない、ことを主張しました。
 ソフトバンクの所得隠しでは 12月4日付けの新聞は、ソフトバンクは意図的に経費の計上時期を前倒しし、1億4千万円の所得隠していたこと、国税に約4500万円の追徴課税を支払っていたことを報道しています。 誰一人逮捕も起訴もされず、修正申告で済んでいます。 倉敷民商弾圧事件とは大違いです。 修正申告で済むものを、刑事事件に仕立てた国税、検察、警察のネライは民商運動の弾圧です。

無罪めざして署名を高裁岡山支部へ
 「無罪を勝ちとる福岡の会」は、10月3日、街頭宣伝、署名行動、10月27日、N裁判傍聴に代表派遣、12月8日、福岡市内の労組、民主団体への要請オルグなど、Nさんの無罪をめざして取り組みをおこなっています。
 署名にご協力をお願いします。


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■名張毒ぶどう酒事件、第10次再審請求棄却を不当決定
 12月8日、名古屋高裁は、故奥西勝さんの妹・Oさんが申し立てた第10次再審請求に対し、請求棄却の不当決定をだしました。


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■原発労災U裁判に福岡高裁が不当判決
 12月4日、福岡高裁は、元原発労働者のUさんが原発作業による労災認定を求めた事件で、地裁判決を支持し、控訴棄却の不当判決をだしました。 Uさんは上告する。


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■モップル・カフェ大名 オープン案内
開店日 2018年1月27日(土)14時〜 コーヒー100円
ところ 第一吉田ビル403号救援会事務所 メインメニュー 憲法
 電話092-713-0144 *12時〜13時に3000万人署名宣伝行動


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■建設アスベスト訴訟 東京高裁は国とメーカー4社に賠償命令!二審で初!
 10月27日、東京高裁第5民事部(永野厚郎裁判長)は、建設アスベスト訴訟で国と建材メーカー4社に損害賠償を命じる判決をだしました。
 国の賠償責任は、すでに6つの地裁で出されており、今回の高裁判決で、国の責任を認める判決は定着しました。 建材メーカーの責任を認める判決は京都地裁、横浜地裁でだされていましたが、今回、高裁でも認めました。
 しかし、一人親方については救済しませんでしたが、建材メーカーの責任を「労働者」に該当しない一人親方等にも認め、救済しました。

九州建設アスベスト控訴審口頭弁論
 12月18日(月)14時 高裁501


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■今の生活で、これ以上削れるところはありません
 生活保護切下げ違憲訴訟

 若いころからずっと一生懸命に働いて、税金もしっかり納めてきました。 それでも、年金は2カ月で9万円で、今後も生活保護を受け続けます。 毎日、倹約して生活していますが、人間らしい生活にはほど遠いです。
 国が生活保護を受けている人をばかにするからいかんのです。 国をよくするには、下の方からよくしないといけないはずです。 国は、生活保護に関する差別、偏見をなくすようにもっと積極的に動いてください。
 今の生活で、これ以上削れるところはありません。 最低生活費をじわじわ下げるのは本当にやめてください。 私たちは、保護費を上げてほしいと言っているわけではなく、下げないでほしいと言っているだけです。 弱いところにしわ寄せしないでください。 ほんの少しでいいから、ゆとりをもてるようにしてください。
*11月27日の生活保護基準切下げ違憲訴訟・原告Kさんの意見陳述の一部です。


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■参加しよう! 参加を呼びかけよう!
★九州建設アスベスト訴訟
 日時:12月18日14:00
 場所:高裁501
★安倍9条改憲NO! 3000万人署名行動
 日時:12月19日18:30
 場所:博多駅 博多口
★JAL争議宣伝行動
 日時:12月20日18:00
 場所:博多駅筑紫口
★九州玄海原発差し止め訴訟
 日時:12月22日14:00
 場所:佐賀地裁


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■共謀罪法廃止法案を5会派が共同提出
 日本共産党、立憲民主党、自由党、社民党、無所属の会は12月6日、共謀罪を廃止する法案を衆議院に共同提出しました。
 内心の自由を侵害する憲法違反の「共謀罪法」廃止にむけ宣伝や署名を広げよう。


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■獄中から無罪を叫ぶ冤罪犠牲者に年賀状を送ろう!
 氏名住所等は12月5日号参照


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■辺野古新基地建設は憲法違反
 安倍政権が国民・沖縄県民の意に反して、建設を強行している辺野古新基地建設に反対する座り込み参加者に機動隊が暴力で強制排除していることが改めて問題になっています。
 平和的生存権、表現の自由などを蹂躙する暴力・弾圧は許されません。
 また、海上警備費では業者の言い値で税金を1億9千万円も過大請求していたことも明らかになっています。
 オスプレイの墜落などアメリカ軍の事故は後を絶ちません。 現状でも沖縄県民の生命は危機にさらされています。
 辺野古新基地建設を沖縄県民とともに阻止しよう。

結局わが国内に駐留する合衆国軍隊は憲法上その存在を許すべからざるもの
 1959年3月30日 東京地裁・砂川事件判決より
<憲法全文違反>
 「わが国に駐留する合衆国軍隊は、(中略)戦略上必要と判断した際にも当然日本区域外にその軍隊を出動し得るのであって、(注略)わが国が自国と直接関係のない武力紛争の渦中に巻き込まれ、戦争の惨禍がわが国に及ぶおそれは必ずしも絶無ではなく、従って日米安保条約によってかかる危険をもたらず可能性を包蔵する合衆国軍隊の駐留を許したわが国政府の行為は、『政府の行為によって再び惨禍が起こるとこがないようにすることを決意』した日本国憲法の精神にもとるのではないかという疑念も生じるのである。」
<憲法9条違反>
 「合衆国軍隊がわが国内に駐留するのは、わが国政府の要請と合衆国政府の承諾という意思があったからであって、合衆国軍隊の駐留は一面わが国政府の行為によるものということを妨げない。 (中略)わが国が外部からの武力攻撃に対する自衛に使用するという目的で合衆国軍隊の駐留を許していることは、指揮権の有無、合衆国軍隊の出動義務の有無に拘らず、日本国憲法9条第2項前段によって禁止されている陸海空軍その他の戦力の保持に該当するものといわざるを得ず、結局わが国内に駐留する合衆国軍隊は憲法上その存在を許すべからざるものといわざると得ないのである。」


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