救援新聞・福岡県版  2017年10月25日号

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★  目次  ★
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 ■憲法9条をまもりぬき、次世代に渡しましょう!
 ■支部大会に参加しょう!
  支部大会を成功させよう!!
 ■えん罪事件・大崎事件
  第19回全国現地調査に参加して
 ■裁判所に私たちの声をとどけよう!!
  要請行動や要請ハガキへのご協力をお願いします。
 ■救援を求めている事件は、たくさんあります!!
  職場や地域で友人、知人に入会を呼びかけましょう。
 ■国民の理解を得られる判決を!
  司法修習生給費制廃止違憲訴訟


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■憲法9条をまもりぬき、次世代に渡しましょう!
 憲法施行70周年におこなわれた第48回衆議院議員選挙は憲法9条をはじめ、「改憲」が争点の一つでした。
 自民党は憲法9条に自衛隊を明記する「改憲」を、はじめて選挙公約にかかげ、一方、共産党をはじめとする市民と野党の共闘は「安倍政権での改憲反対」をかかげたたかいました。
 自民党の「9条1項、2項を残し、3項に自衛隊を明記する」「改憲」は(1)憲法違反の自衛隊を追認し、(2)後から追記した3項自衛隊の存在が1項、2項より優越する(後法優越原則)ことにより、1項、2項は死文化し、自衛隊の武力行使、アメリカの戦争への参加を合憲化することになります。
 1928年(昭和3年)4月に結成された国民救援会は、戦争が最大の人権侵害、民主主義破壊、暮らし破壊を身を持って体験しました。
 国民を戦争の惨禍に落し入れる、9条改悪を阻止し、次世代に渡しましょう。安倍9条改悪反対の声を広げましょう。

●憲法をよもう。憲法の値打ちを再確認しよう。
●「安倍9条改悪NO!健保を生かす全国統一署名」集めよう。
●「9条の会」などの集会に積極的に参加するなど、自分にできる活動を進めましょう。


 「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。 (9条の会アピール 2004年6月10日)

安倍9条改悪は戦争への道
 安倍内閣は、憲法9条の改憲を来年2018年にも国会で発議し、国民投票にかけようとしています。
 しかし、私たち市民の意思に反する勝手な改憲は許されません。「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」は、9条改憲に反対する全国3000万署名を開始しました。

安倍9条改悪NO! 福岡県民集会
 とき 11月3日(金)13:30開会
 ところ博多区冷泉公園
 内容:集会 リレートーク(1時間)
 終了後:天神までデモ
 主催 九条の会福岡県民連絡会・福岡県総がかり実行委員会 

安倍9条改憲NO!11.3北九州市民大集会
 とき 11月3日(金)集会14:00〜 パレード15:00〜
 ところ 勝山公園


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■支部大会に参加しょう!
 支部大会を成功させよう!!

【遠賀中間支部第11回大会】
 11月11日(土)11時
 水巻町中央公民館
 ☆「米軍がもっとも恐れた男 その名は、カメジロウー」DVD上映

【北九州総支部第35回大会】
 11月15日(水)18時
 戸畑生涯学習センター

【福岡支部42回大会】
 11月19日(日)13時30分
 ちどりビル2F
 ☆「防衛人権侵害裁判」パワハラ・暴行の実態について」
  お話は、防衛大人権侵害事件のお母さん


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■えん罪事件・大崎事件
 第19回全国現地調査に参加して

 北九州総支部 Nさん
 10月14日、いつもは、自家用車に乗って現地に行くのですが、今回は福岡支部のWさんと一緒に新幹線で参加しました。
 1日目は、大崎事件弁護団3人から「大崎事件の概要と経過」「大崎事件における医学鑑定について」「供述審理鑑定について」の話がありました。 その後、マイクロバスに乗って現地調査をし、次の日今後の支援運動について、集会の決議を採択し、2日間の現地調査が終わりました。
 事件は、1979年アヤ子さんの末弟が、自宅の牛小屋の堆肥の中から死体となって発見されたことからはじまりました。
 いま、その現場は、竹が生い茂り牛小屋などは解体され、どこにあったのかわかりません。 被害者宅が残っていたときは、そこの土間で判決が認めた「自白」による犯行再現をして、有罪判決に問題があることを確認しました。 また、解体された後、竹が小さいときはロープで間取りをつくり調査したこともありました。
 警察が、もっと慎重に捜査していたら、アヤ子さんがしていないことが分かるのに。 この事件がなければ、こののどかな農村に畑を耕しながら夫と静かに孫の成長を楽しみに、親族の要として暮らしていたであろうアヤ子さんのことを考えると怒りを通り越して「この責任は誰が取るのか!」「アヤ子さんの一生を誰がつぐなうのか!」といわずにおれません。 「今度こそ再審開始決定を」と願わずにはいられない現地調査でした。


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■裁判所に私たちの声をとどけよう!!
 要請行動や要請ハガキへのご協力をお願いします。

【松橋事件再審開請求即時抗告審】
 決定は近く出るものと考えられます。
@福岡高裁への要請行動 10月27日(金)13時高裁5F集合
A要請ハガキ
<あて先>
〒810-8608 福岡市中央区城内1番1号
 福岡高等裁判所 山口雅治裁判長殿
<要請例文>
 熊本地裁が「無実の証拠」を隠していたことは犯罪です。地裁の開始決定のとおり、宮田さんの「自白」は信用できません。 検察の即時抗告を棄却し、再審開始決定を出されるよう要請します。

【大崎事件再審請求即時抗告審】
<あて名>
 〒880-0803 宮崎県宮崎市旭2-3-13
  福岡高等裁判所宮崎支部 根本渉裁判長殿
<要請例文>
 検察の不当な即時抗告は、90歳の原口アヤ子さんに対する非人道的な暴挙です。 貴裁判所は一刻も早く棄却し、再審開始を決定してください。

【倉敷民商弾圧事件 N裁判】
第1回控訴審10月27日(金)岡山高裁
 <あて先>
 〒700-0807 岡山史北区南方1-8-42
  広島高裁岡山支部 長井秀典裁判長殿
<要請例文>
 岡山地裁は、被告・弁護団が求めた証拠や証人を取調べることなく、有罪としました。 高裁においては地裁の不公正な災難を正し、被告・弁護団が求める証拠や証人を採用され、事実と憲法に基づき判断されるよう要請します。


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■救援を求めている事件は、たくさんあります!! 
 職場や地域で友人、知人に入会を呼びかけましょう。

 防衛大学で指導という名の暴力を受け、尊厳と人格を破壊された元学生が、国と暴力学生に賠償請求裁判。
 10月16日、防衛大学人権侵害 裁判(大学相手と学生相手2件)がひらかれました。
 原告団は、本件発生(平成6年〜26年5月)以前に防衛省が自衛隊内や防衛大での指導の在り方やパワハラ等々の再発生を目的とした通達文書等を証拠として提出しました。
 次の文書もそのひとつです。 これらの通達が守られていたら、今回の事件は発生しなかったかもしれません。
 今後は、裁判のなかで暴行の具体的事実が明らかになって行きます。
 次回、12月11日(月)10時 301法廷 

防衛大学校改革に関する報告書
 23年6月1日
 防衛大学校に関する検討委員会
(5)学生舎における集団生活は、人格形成教育の中核である。・・・また、遵法の徹底、威圧的指導の排除、理論性指導など、現在行っている各種学生指導については徐々に効果を生みつつあると思われ、当面の努力を継続しつつ不祥事根絶のため更なる努力を講ずることが必要である。・・・
<防衛省ホームページ>


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■国民の理解を得られる判決を!
 10月17日、司法修習生給費制廃止違憲訴訟に対する福岡地裁判決があり、元修習生の請求を棄却しました。
 翌18日の西日本新聞は、「片山昭人裁判長は『給費制を維持することは(税金を負担する)国民の理解を得ることが困難だった』と述べ」た。 と報じています。
 確かに、行政府や立法府を“忖度”した判決を出す裁判官や、証拠隠蔽や捏造で“えん罪”事件をつくる検察官が「国民の理解を得ることが困難」なことは当然です。
 しかし、主権者国民にとって、国家権力の一翼である“司法”の、崇高な職責を果たす法曹の要請(修習)のために「税金を負担する」ことは立法主義、憲法のもと必要不可欠なことです。 裁判官が、司法の独立を守り憲法や国連人権条約に基づき、主権者国民の基本的人権をまもる仕事をすることが、「国民の理解を得る」ことにつながります。
 なぜ「国民の理解を得ることが困難」なのか、判決文を読んでいないのでわからないが、私の周りの弁護士は、憲法と正義を大切にした「国民の理解を得」られる仕事を熱心にされています。 修習生の給費制度を充実させることが求められます。
 高裁の裁判官は、本件について「国民の理解を得」られる判決を出されるものと期待するものです。


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