救援新聞・福岡県版  2017年4月25日号 

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★  目次  ★
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 ■憲法違反の共謀罪法案は廃案の声を広げよう
 ■「教育勅語」と憲法 福岡支部学習講演会
 ■最高裁の不受理決定に強く抗議する
  最高裁が福岡市民病院雇止め撤回裁判をたった40日余りで不受理決定
 ■倉敷民商事件・3人の無罪を勝ち取ろう
 ■メーデーに参加しよう
 ■5月3日憲法集会
 ■第70回解放運動無名戦士合葬追悼会に参加して
 ■参加しよう!参加をよびかけよう!
  力をあわせてたたかおう!
 ■「共謀罪」阻止に、自由と人権、民主主義のために運動する
  国民救援会を強く大きく
 ■最高裁上告受理申立の不受理に対する声明


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■憲法違反の共謀罪法案は廃案の声を広げよう
 アベ政権は、「共謀罪」法案の衆議院審議を強行しました。 たたかいは正念場になってきました。 「共謀罪」はこれまでの議論で、憲法が保障する、国民主権(憲法前文)、思想・信条の自由(同21条)、集会・結社・表現の自由(同19条)、学問の自由(同23条)などに違反すること、さらに、国民のプライバシーを国家権力が丸裸にして管理することは憲法14条の「法の下の平等」に違反することなど明白です。
 戦後70年、守りつづけてきた憲法が、平和が、基本的人権が重大な危機に直面しています。 一人ひとりにできる行動で、廃案を求める世論を大きくひろげましょう。
 街頭宣伝を計画しています。 DVDで学習会をします。 署名行動を予定しています。

 3月31日に開かれた、北九州総支部の「共謀罪NO!緊急学習会」には多数が参加しました。 共謀罪の危険な内容を15分にまとめたDVDを視聴のあと、T護士・北九州総支部長が詳しく解説しました。 参加者からは「非常にわかりやすかった」の感想とあわせて、「共謀罪法案は廃案しかない」と、街頭宣伝や学習会の計画が報告され、廃案にむけた行動を交流する場にもなりました。


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■「教育勅語」と憲法 福岡支部学習講演会
 国民を侵略戦争に思想動員した「教育勅語」。 戦前回帰に暗躍する「日本会議」「教育勅語」と憲法について、講演を聞き、一緒に考えましょう。

とき 4月29日(土・祝)
時間 13:30〜 
場所 農民会館 資料代 300円


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■最高裁の不受理決定に強く抗議する
 最高裁が福岡市民病院雇止め撤回裁判をたった40日余りで不受理決定

 「有期社員の採用は経営者の都合、有期社員との契約解除(解雇)も経営者の都合」などと、到底認められない地裁、高裁判決の見直しをもとめた、上告受理申立に、最高裁は3月31日の年度末に「不受理決定」をしました。 「四者共闘の声明」掲載
 原告のWさんから、報告と令状がとどきましたので紹介します。(一部略)

 福岡高裁から最高裁への記録到着通知は2月20日で最高裁の決定は3月31日、40日足らずの短期間に、しかも、年度末ぎりぎりの駆け込むような決定にショックでした。
 一審、二審とも、とんでもない判決がでていたので最高裁の方も厳しいとは思っていましたが、「法の番人」であるはずの最高裁に一縷ののぞみをかけてたたかった、私たちの思いは裁判所に届かなかったのか・・・、と暗澹たる気持ちになりました。
 不当判決は受け入れられませんが、最高裁の扉はあまりに重く堅い。 それでも諦めるわけにはいきません。 私自身の裁判闘争は終わりましたが、これからも不当な雇止め・解雇は許さない、という気持ちは変わりません。 人としての尊厳を取り戻すためにたたかい続けている仲間とともに、微力ながら共にたたかっていきます。
 この間たたかいを物心両面で支えていただいた全国のみなさまに心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
   2017年4月17日  
 福岡市民病院看護助手雇い止め撤回裁判 原告・W


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■倉敷民商事件・3人の無罪を勝ち取ろう
 4月12日、「倉敷民商弾圧事件の勝利をめざす全国連絡会議」第2回総会がひらかれました。 福商連からの代表も含め18都道府県から参加しました。
 O・S両氏の税理士法違反事件は、最高裁でたたかい、Nさんの裁判は3月3日、裁判官が警察官を導入したなかでだした有罪判決に対して広島高裁でのたたかいがはじまりました。 総会は、「3人の無罪を勝ち取るために支援をよびかけ、安倍政権の危険な策動を打ち破るアピール」を採択しました。

倉敷民商を支える市民集会に福岡県より県本部副会長が参加
 4月16日、倉敷民商弾圧事件の地元、倉敷市で「倉敷民商を支える市民集会」がひらかれ、K北九州総副支部長・県本部副会長が参加しました。 集会には倉敷市民ら約100人参加。 参加者は「N裁判で警察管導入に怒り沸騰。 Nさんは高裁で、O・S両氏は最高裁で勝利を」と熱気溢れる集会でした。


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■メーデーに参加しよう
 県中央メーデー 5月1日(月)10時 天神中央公園ほか県下各地でひらかれます。 共謀罪反対の宣伝をしましょう


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■5月3日憲法集会
 福岡会場 なみきスクエア イラクから見る日本 高遠菜穂子
 北九州会場 ムーブ2F  アベノミクスから戦争へ  佐信が斬る



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■第70回解放運動無名戦士合葬追悼会に参加して
 参加者の感想を紹介します。
★北九州市 Sさん
 2017年3月18日、私には忘れられない一ページです。 「日本国民救援会」耳慣れない会、「北九州いしず会」その存在すら知りませんでした。
 この度、合葬審査会で推薦を戴き合葬されることがきでましたこと、故人も喜んでいることと思います。 志なかばで旅立ちましたが、偉大な先輩方の仲間入りが叶い、戸惑いの苦笑をしていることでしょう。 追悼歌「命の限り」まさに命の限り故人は歩き続けました。 どっしりと不屈と、力強さが漂うおにぎり型の「戦士の墓」に震えを感じました。 北九州の事務局の皆様のお世話ありがとうございました。

★宇美町 Oさん
 皆様、人のため皆のため自分のことは後まわし、見返りをもとめず平和のためにがんばってこられたこと、すごいと思いました。 その中に主人も入っていて、「ばかだなー」と思ったりしたこともありましたが、今はこんなすばらしい人々に出会えて心からそう思います。 普通、できない事ですよね。 今回参加させてもらったことで、主人のすばらしさ、皆様のすごさに改めて感動を覚えました。 娘もお父さんのことを尊敬していました。 主人もきっと喜んでいることでしょう。
 本当に貴重な体験をありがとうございました。お世話になりました。

★福岡市 Kさん
 全国からたくさんの方が集まり、各々が真摯に職場や地域で活動してこられたんだと思うと胸が熱くなりました。 私もそうですが、すべての方がそんな家族を誇らしく思い参加しておられるようで、世のなかにおける大いなる損失を感じながら、その志を引き継いでいけるのか、行かねば!!という思いになりながら涙ふがこぼれました。 このような歴史ある事業を支えていただいていり方々も高齢な方が多く、ありがたくおもいました。
 私も、もう少しがんばって、一緒に刻んでいたがけるようにがんばっていきたいと思っています。

◇福岡における解放運動無名戦士合葬追悼会
 6月 4日13:30 ふくふくプラザ
◇北九州解放運動無名戦士合葬追悼会
 9月17日13:00 レインボープラザ


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■参加しよう!参加をよびかけよう!
 力をあわせてたたかおう!

★原発事故被害者救済九州訴訟
 4月26日 14:00
 地裁301
★明治乳業争議団 八女工場要請と八女市内宣伝行動
 4月28日 13:30
 旧港ホテル横集合
★年金切下げ違憲訴訟
 5月09日 13:30
 地裁301
★東洋食品 未払い賃金請求裁判
 5月09日 13:30
 地裁小倉支部
★生活保護切下げ違憲訴訟
 5月15日 14:00
 地裁301
★九州建設アスベスト訴訟
 5月22日 14:00
 高裁501


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■「共謀罪」阻止に、自由と人権、民主主義のために運動する国民救援会を強く大きく


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■最高裁上告受理申立の不受理に対する声明

1、最高裁判所は3月31日、地方独立行政法人福岡市立病院機構・福岡市民病院の看護助手のWさんが起こした雇止め無効・地位確認訴訟の上告受理申立を不受理とする不当判決をおこなった。 「四者共闘会議」は、上告不受理の不当判決に強く抗議する。

2、原審判決は、労働契約法第19条に規定する、雇止めの理由に客観的で合理的、社会通念上相当であるかどうかについては一切、判断することなく、同条2号規定の「雇用継続期待の合理的理由」が認められないとして控訴棄却した。 しかし、看護助手を雇止め時点でも今日でも募集している事実を無視し、更に、看護助手業務を恒常的に必要な業務だと事実認定しながら「代替性」業務だといって基幹性を否定したり、更新手続きも形式的であるのに厳格に行われていたと強弁し、又、「事前の更新の合意がない」「長期雇用継続が当然に予定されていたものではない」等といって、過去の判例には見当たらない過重な要件をも科したうえで雇用継続期待の合理的理由を認めなかったのである。 この原審判決は、事実認定を誤り、経験則及び、採証法則に反することは明白であった。最高裁は、労働契約法第19条制定の経緯と立法主旨にたち、こうした原審の誤りを正し、非正規労働者の雇用と権利を守る判断を行うであろうと期待したが、この期待を踏みにじり上告不受理の不当判決を下した。

3、今回の最高裁の不当判決は、使用者に対して雇用継続期待の合理的理由さえ生じないようにすれば、不合理な雇止めも通用するとのお墨付きを与えるに等しいもので、労働契約法第19条は死文化してしまう。 今回の不当判決は、全労連が提唱する「最高裁は労働者の味方であれ」の声とこれを進める運動強化の重要性が一層高まっていることを示している。

4、Wさんは、様々な障害と困難を乗り越えて不当な雇止めは許さない決意をし、法廷での弁護団の奮闘を力に職場・地域の仲間とともにたたかいぬいた。 「四者共闘会議」は、4単産・単組が所属組織の違いを乗り越えて「Wさんの雇止め撤回、職場復帰を勝ち取る」一点で団結し諸行動を取り組んできた。 毎回、大法廷を埋め尽くした裁判期間、3次の最高裁要請行動、全国から寄せられた4万数千筆の署名、福岡市をはじめ関係団体への要請、3度の学習決起集会の成功、毎月の定例宣伝等を取り組むなかで、Wさんの雇止め撤回・裁判勝利をめざす運動は全国への広がりを見せた。 「四者共闘会議」は、運動の到達点に確信を持ち、不当な雇止めの根絶と安心して働くことのできる社会をつくるため引き続き奮闘する。

5、Wさんの雇止め無効・地位確認を求める裁判闘争にたいして全国の仲間、諸団体から大きなご支援・激励を頂いた。 心から感謝申し上げるとともに、Wさんと「四者共闘会議」は、今後とも非正規労働者の雇用と権利を守るたたかいを強化する決意を表明するものである。
 2017年4月6日
 Wさんの雇止め撤回、職場復帰を求める四者共闘会議


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