救援新聞・福岡県版  2016年8月5日号 

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★  目次  ★
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 ■第58回全国大会に福岡県から10人参加
 ■福岡県本部第50回大会のお知らせ
 ■高裁で勝訴を!福岡市民病院雇止め撤回裁判
 ■参加しよう!参加をよびかけよう!
  裁判傍聴は無言の弁護人
 ■うまかった!たのしかった!元気がでた!
  遠賀中間支部の「冤罪なくそうバーベキュー大会」に33人参加
  2人が入会
 ■第2回モップル講座
  レッド・パージと松川事件を考える
 ■Wさんの雇止め撤回、雇用継続を求める
  四者共闘会議ニュース I'll be back!


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■第58回全国大会に福岡県から10人参加
 7月30日から8月1日まで、第58回全国大会が熱海市で開かれ(救援新聞参照)ました。 福岡県から10人が参加しました。
 大会では、KさんがT弁護士接見交通権侵害国賠裁判、Gさんが明乳争議、Wさんが福岡市民病院雇止め撤回裁判、Nさんがいしずえ会の活動をそれぞれ発言し討論に参加しました。 そして、Hさんは「会員アピール案」を朗読提案する大役を果たし、Nさんは、大会の「役員選考・選挙管理委員長」の重責を果たしました。(大会関係続報)
 大会に参加されたHさんの感想(抜粋)、「二度と冤罪事件が起こらないようにするために、取り調べの全面可視化など必要です。 冤罪で無罪になっても、その人の人生だけは元に戻すことはできません。 冤罪事件がなくなるまで、私たちはたたかい続けなればなりません。 日本国民救援会の名をもっと広げて会員拡大も頑張っていきます。」

【大会で採択された福岡県本部提案の決議】
・ツクイと女性所長によるマタハラ行為を断罪するとともに、慰謝料増額を求める裁判に対する公正な判決を求める決議
・女性が安心して、出産・育児、そして働くことができる職場環境の実現を求める要請決議(株・ツクイ宛て)
・被疑者、被告人の防御権と弁護士接見交通権をまもる判決を求める決議
・新日鉄住金肺がん訴訟の安全配慮義務違反を認め、遺族への損害賠償を求める決議
・新生存権裁判福岡訴訟の公正な判決を要請する決議
・年金引き下げ違憲訴訟の公正判決を要請する決議
・W氏(福岡市民病院雇止め撤回裁判)の地位確認等要請事件の公正な判決を要請する決議
・東洋食品、S営業社員への解雇撤回判決を求める決議
・東洋食品、「解雇撤回」「未払い賃金支払い」を求める決議(東洋食品宛て)



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■福岡県本部第50回大会のお知らせ
 人権と民主主義をまもり発展させることが憲法と平和をまもる力です。 安倍政権と国民が激突する情勢のなか、国民救援会の役割と期待が大きくなっています。
 下記のとおり福岡県本部第50回大会を開催します。 会員、事件関係者、救援運動に関心ある方など大勢のみなさんの参加をお願します。

☆ と き 9月25日(日)10時30分〜16時
☆ ところ なみきスクエア(新東市民センター) JR千早駅西口
 福岡市東区千早4-21-45 092-674-3981 


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■高裁で勝訴を!福岡市民病院雇止め撤回裁判
 10月24日(月)判決 裏面参照


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■参加しよう!参加をよびかけよう!
 裁判傍聴は無言の弁護人

★ツクイ・マタハラ裁判 第一回控訴審
 8月24日 13:30
 福岡高裁
 ☆妊産婦労働者の人格権と職場環境を求める裁判の傍聴をお願いします。
★第2回モップル講座福岡
 8月27日 13:30
 レッドパージと松川事件(裏面参照)
★生活保護基準切り下げ国賠訴訟
 8月29日 14:00
 地裁301
★玄海原発差し止め訴訟
 9月 9日 14:00
 佐賀地裁
★九州建設アスベスト訴訟
 9月12日 14:00
 福岡高裁


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■うまかった!たのしかった!元気がでた!
 遠賀中間支部の「冤罪なくそうバーベキュー大会」に33人参加
 2人が入会

 7月24日、芦屋町柏原漁港で開かれた「バーベキュー大会」には33人が参加し、イカやサザエの壺焼きなどに舌鼓を打ちながら楽しく交流。
 K支部長やT北九州総支部長は救援運動の一層の強化とともに憲法改悪阻止のたたかいの重要性を強調しました。
 自己紹介を兼ねた発言では安倍政権への怒りと警戒、冤罪事件の理不尽さに対する怒り、さらに国民救援会の役割・重要性が語られ、そのなかで2人は入会。
 また全国大会に参加するHさんから募金の訴えがあり、8千円を超える協力がありました。
 終了後、K支部長がたたかった「芦屋派出所スパイ強要事件」についてミニ講座がひらかれました。 支部では引き続き入会を呼びかける計画です。


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■第2回モップル講座
 テーマ レッド・パージと松川事件を考える

▽アメリカと日本の支配勢力は、 1949年の夏、下山、三鷹、松川事件をデッチあげ公務員をはじめとした大量の労働者を解雇した。
▽アメリカと日本の支配勢力は、1950年の夏、あらゆる職場から共産党員と労組幹部や労組活動家のレッド・パージを強行し、たたかう労働運動を弱体化させた。 そして、自衛隊の全身である「警察予備隊」を創設し、憲法9条破壊に踏み出した。

と き  8月27日(土)13:30〜
会 場 国民救援会福岡県本部事務所
 中央区大名2-2-51 第一吉田ビル403号
 рO92−713−0144

★第一部 レッド・パージとのたたかいを語る
 13:30〜15:30
ゲスト 全逓レパ犠牲者Nさん
     西日本新聞レパ犠牲者Mさん
☆レパから66年、たたかいつづける2人に当時の状況、それからのあゆみなどを聞きます。
★第二部 映画「松川事件」視聴 
 15:40〜17:50
★第三部 映画「にっぽん泥棒物語」視聴
 18:00〜19:50
  現在たたかっている、明治乳業争議やJAL争議は労組幹部を狙い撃ちした差別、解雇です。 レパとのたたかいは現在のたたかいでもあります。 ご参加をお願します。


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■Wさんの雇止め撤回、雇用継続を求める
 四者共闘会議ニュース(部内資料)2016.8.2 VOI・16
 I'll be back!

 (アイル・ビー・バックは「必ず戻る、帰る」という意味です。)

高裁判決は10月24日(月)15時
 8月1日、福岡高裁501号室にて「Wさん雇止め第1回控訴審」が行われました。
 裁判は、Wさんと弁護団より陳述があり今回で結審しました。
 当日は原告を支えるため多くの方々が参集し59名の傍聴協力がありました。 判決は10月24日(月)15時より言い渡されます。
 陳述では、雇止め後2年4ケ月にわたるWさんの裁判に対する思いが披露され、傍聴席は共感と感動に満ちました。 判決まで残り3カ月弱、ご協力をよろしくお願いします。

【原告Wさん口頭陳述要旨】
私が看護助手の仕事を選んだ理由
 私が看護助手の仕事に就いたのは2006年4月。 当時、認知症を患い特養ホームに入所している母の入所費や公的保険料等を支払うと、ほとんど手元に残るお金はないという本当につらい状況でした。
 長く安定して働ける病院はないかと探していたところ、福岡市民病院で求人募集が出ていることを知りました。
 賃金は15万円程度の固定給でしたが、市民病院を最後の職場にと考え面接では、「長く働きたい」と要望を伝えました。
 病院からは、雇用期間については、「1年しか雇用しない」とか「勤務評定の点数次第で更新するかどうかを決めています」などの説明は一切ありませんでした。

雇止め通告
 2014年3月31日、福岡市立病院機構は雇止めを強行し、私から生きがいであり生活の糧である看護助手の仕事を奪いました。 人員不足で常に看護助手の求人募集を行っていながら、どうして勤怠に問題もなく働き続けたいという私を雇止めしたのでしょうか。 私は、人員が増えることはあっても減らされることはないと思っていました。

一審判決について
 一審で、「原告の請求を棄却する」と判決を言い渡された時、私は頭の中で、「原告・・原告って私よね」と、何度も反芻しなければ、一審裁判官が宣告した言葉を理解することができませんでした。 1年の有期雇用契約ならば、どんなにまじめに働いても、使用者の都合で使い捨てられても仕方ないのでしょうか。 私たち非正規労働者は、好きな仕事を続けることを望んではいけないのでしょうか。 特別な資格の必要ない非正規労働者は、契約更新を期待してはいけないのでしょうか。 私は、裁判で公正な判決が下され職場に戻れると信じて、この2年間頑張ってきました。 証人尋問で、(上司の)師長は私に問題があるという前提での「指導はしていない」と証言し、副看護部長も「対象者と面談は行っていない。」と明言しました。 つまり、本来なら対象者である私と面談を行い勤務評定をすべきであるのに、他の階の助手からの聴き取りを行い、それをもとに勤務評定を行ったと言ったのです。
 一審判決は、更新手続きも充実していたと判断しましたが、この契約更新手続きの、どこが形式面及び実質面の双方が充実したものと言えるのでしょうか。

裁判所に期待すること
 私は、この一審判決は間違っていると思っています。 ですが、それでも私は裁判所を信じています。 非正規労働者であっても不当な雇止めされることなく、安心して働き続けることができるよう、今度こそ正しい判決が下されることを信じます。


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