救援新聞・福岡県版  2016年6月25日号 

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★  目次  ★
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 ■人権と民主主義をまもる一大決戦
  参議院選挙を正々堂々のびのびと
 ■選挙・政治活動への妨害、弾圧は直ちに
  所属団体と国民救援会に連絡しょう!!
 ■事件勝利と救援運動の前進をめざす
  夏期救援募金にご協力をお願いします
 ■会員拡大に大いに奮闘しようではありませんか
  ・・・・会長が手紙で訴え
 ■大牟田・「暮らしと法律」連続講座
 ■今こそ考えよう、私たちの働き方と政治のありかた
  Wさん控訴審決起集会
 ■高校生の政治活動・選挙運動Q&A
  わたちたちの政治活動は自由だ
  政治って、実はみぢか


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■人権と民主主義をまもる一大決戦参議院選挙を正々堂々のびのびと
 新事務所の活動のスタートは、参議院選挙での弾圧や妨害を許さない活動と全国大会の成功をめざす活動です。
 6月11日、12日、10人を超える人の協力で502号室から403号室への移転が無事終わり、6月13日から新事務所での活動がはじまりました。
 6月16日には県本部常任委員会がひらかれ、参議院選挙の状況や各事件の現状、さらに7月末の全国大会をめざす取組などを協議しました。
 みなさんの事務所です。 おおいに活用して、ここから新たな救援運動をつくっていきましょう。
 新事務所披露と第一回ミニ学習会を7月15日(金)18:00から開きます。
 ゲストは桜井昌司さん、冤罪事件をなくす思いを語ってもらいます。


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■選挙・政治活動への妨害、弾圧は直ちに所属団体と国民救援会に連絡しょう!!


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■事件勝利と救援運動の前進をめざす
 夏期救援募金にご協力をお願いします

 募金送金先   郵便振替 01760-8-2966 日本国民救援会福岡県本部


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■会員拡大に大いに奮闘しようではありませんか・・・・会長が手紙で訴え
 6月10日付けで、会長から、以下のような要旨の手紙が送られてきました。
 今度の参議院選挙は、「18歳以上の新有権者も参加します。 『選挙に行こうよ』の掛け声で、これまでになく若い人々の選挙への熱意も高まり、私たちのまわりでは、政治の変革を願う切実な気持ちがみなぎっていることが感じ取れます。
 こうした有権者の意思が議席に反映できるよう、わたしたち国民救援会は力を発揮しなければなりません。」 「今回の選挙において自由でのびのびした選挙を実現させることは、今は何よりも重要です。」そして、「このような活動を通じて仲間を増やし、会員を増やすことは言うまでもなく大切です。」
 身近なところから人々の人権を守るのが国民救援会の真骨頂です。 人権団体の「老舗」ともいうべき国民救援会を大きくしましょう。
 来るべき第58回全国大会、さらに創立90周年を展望して、それにふさわしい組織を築きあげるために、会員拡大に大いに奮闘しょうではありませんか。」
 今年6月1日現勢は、昨年比マイナスでした。 入会者は多数ですが退会者がそれを上回り、後退しました。 歴史的な情勢のなか救援会の役割が大きくなっています。
 全国大会めざし、入会の呼びかけを広げましょう。 会員拡大に奮闘をお願いします。
 大会代議員と特別代議員の希望受付の締切は7月8日です。 県本部事務局まで

★代議員、特別代議員の決定は7月度の県本部常任委員会で行い通知します。


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■大牟田・「暮らしと法律」連続講座
 第3回刑法 不当逮捕を許さない

 日時:7月7日(木)18時30分 
 場所:福建労会館3階
 講師 N弁護士
 主催:不知火合同法律事務所・国民救援会大牟田支部
 連絡先:0944-57-6311


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■今こそ考えよう、私たちの働き方と政治のありかた
 Wさん控訴審決起集会

 日時:6月29日(水)18:30
 場所:福岡朝日ビルB1F(博多駅前)
 誘い合わせて参加を
 講師 非正規労働者の雇用と権利を守るたたかいと参議院選挙 I全労連事務局長


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■高校生の政治活動・選挙運動Q&A
 わたちたちの政治活動は自由だ。
 政治って、実はみぢか

 「学費が高い」「テストの点数や偏差値だけで評価するな」「ブラックな会社で働くのはいやだな」「将来、預ける保育所はあるのかな」など
 普段感じている不満や不安の多くは、国や自治体の政策によって状況を変えられます。

国連・子どもの権利委員会による勧告
 国連・子どもの権利委員会の日本に対する第2回勧告(2004年)では「学校内外で生徒が行う政治活動に対する制限を懸念する」「18歳未満の子どもが集会に参加する際に親の同意を必要とする点についても懸念する」とされ、これらの制限の見直しが求められています。 しかし、日本では、国連・子どもの権利委員会による勧告を無視し続けていて、とても問題なのです。

高校生の政治活動? そんなものは無論、禁止だ!
A いいえ、禁止は許されません。

 高校生にもちゃんと政治活動の自由があります。 政治的な事柄について発言したり、デモや集会に参加したりすることは、表現の自由、集会結社の自由、意見表明権として、憲法や子どもの権利条約で保障されています。
 政治活動の自由は、言論活動を通じてあなたが成長発達する意味でも、また、民主主義の成熟という意味でもとっても重要な権利なので、本来、最大限保障されるべきものです。
 ちなみに、政治活動の自由は、選挙権を持っているかどうかに関係なく保障されるので、18歳未満でも、政治活動の自由があります。
 なお、教育基本法14条2項を根拠に禁止する議論がありますが、この条項は、名宛人を「学校」とし、学校による党派的教育を禁止するものですので、あなたの権利を制限する根拠にはなりません。

デモに行ったり署名を集めたりするのに、学校に届け出なきゃいけないの? 先生に自分の行動を知られるのは、監視されているみたいだし、どんなことに関心があるのかを、全て知られるだなんて、そんなの俺はイヤだよ!
A 本当に、そのとおりですね。
 憲法は、思想良心の自由として、特定の思想を有していることの表明を強制させられない権利を保障しています。
 なので、あなたの考えや関心事を他者に知らせるかどうかは、本来あなたの自由なのです。 政治活動を行うには「届け出」や「許可」が必要になれば、特定の政治上の主義主張、施策への賛成・反対等特定の思想について、学校に表明することを強制させられることになってしまいます。 これは、思想良心の自由の侵害として許されないことです。 また、事前の「届け出」や「許可」がなければデモに行ったり署名集めができないことは、政治活動の自由の侵害としても許されません。 届ける必要はないと、私たちは考えています。

高校生に政治活動の自由があるっていっても、生徒会で請願しちゃダメって聞いたよ。 本当にダメなの? 学費の無償の問題とか、学校の統廃合の問題とか、自分たちにとって重要な事を議会に要請したいんだ!
A 請願をすることは大事な権利です。

 請願とは、国や地方公共団体に書面で意見を述べることです。 文部省では、「学校教育活動」であるから請願をしてはいけない、と議論されていますが、憲法や子どもの権利条約に照らしても、おかしな議論であり、何ら制限の根拠になりません。 自分たちの問題にかかわる重要なことを議会などに要請したという気持ちはごく自然であり、過去にも、高校の生徒会が、高校再編問題(全日制、定時制存続)等で請願を出してきました。 請願を受けた議会は、受理し、審議をしてきたのです。 それを文部省は否定をしてしまうのは、大問題です。

学校の先生が、18歳にならないと選挙運動はしちゃいけないって言ってたけど、私はただ、戦争法廃止デモに行ったり署名を集めたりしたいだけなのに・・・。
18歳にならないとダメなの?
A もちろん、大丈夫ですよ。

 Q1で書いたとおり、17歳にも政治活動の自由があります。 たしかに「選挙運動」は18歳から認められるものですが、選挙運動とは「今度の選挙で○○に投票して」と呼びかけるような活動のことですので、あなたが言っているデモは「選挙運動」にはあてはまりません。 政治活動として、いつでも自由にできます。
 デモや署名集めも、あなたの声を政治に届ける大事な行動です。 ぜひ自由に行ってください。


文部省の通達等の法的拘束力
文部省は、高校生の政治活動に関し、通知・Q&A・ヒアリング等を出していますが、単なる助言・指導で法的拘束力はありません。

候補者の○○さんを応援したいんだけどツイッターとかで、手軽にどんなことができるの?
A 良い質問ですねえ。

 「○○さんに投票して」というのをツイート・リツイートすること、「○○さんの選挙演説動画」をツイート・リツイートすることは選挙運動なので、18歳のあなたは選挙がはじまったら(=公示・告示後)自由にできます。 「現政権を止めよう」「戦争のない社会をつくろう」とツイート・リツイートするのは、投票の呼びかけではないので、17歳のあなたも政治活動としていつでもできます。 また、「戦争法に賛成した議員はいらない。 落選させよう」というツイート・リツイートも、政治活動としていつでもできます。 Web上の発信は手軽にあなたの声を色々な人に伝えることのできる大事なツールです。 どんどん活用してほしいと思います。 なお、フェイスブック・LINE・ブログ・HPは同じように考えてOKですが、メールの送信やチラシの配布には制限があります。

 自由法曹団は、1921年に結成された弁護士の団体です。 (現在約2100名)。
 基本的人権と民主主義、平和主義という憲法に書かれている理念を大切にする弁護士が集まっています。 私たちは、18歳選挙権の実施をこころから歓迎します。 国や地方の政治は、現在と将来の私たちの生活や社会のあり方を左右します。
 18歳選挙権をきっかけに、多くの若者が政治に関心を持ち、選挙や政治活動を通してこれに参加してくれることを願ってやみません。
 高校生のあなたに、このQ&Aを参考に、自分の自由をしっかりとつかんでほしいと思います。
 自由をまもることは、ときに大変ですが、私たちは、あなたが自由をしっかりつかむことを応援しています。

発行者:自由法曹団・自由法曹団東京支部
 東京都文京区関口1-8-6 メゾン文京関口U202
  03-5227-8255 FAX03-5227-8257
  http://www;Jiaf.jp
  発行日:2016.5


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