救援新聞・福岡県版  2016年1月5日号 

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★  目次  ★
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 ■運動をますます大きく
  あけましておめでとうございます
 ■年末募金、会費納入ありがとうございます
 ■たたかう人とともに 今年を勝利の年に!
 ■解放運動無名戦士合葬追悼会
 ■戦争法廃止、立憲主義と民主主義をとりもどそう!
 ■オール沖縄からオール日本のたたかいへ、沖縄県民のねがい
 ■参加しょう、参加をよびかけよう!
 ■国民救援会の活動は本当に尊いですね。
  強くしないといけないですね。


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■運動をますます大きく
 あけましておめでとうございます

 安倍内閣の憲法破壊の策動が続いています。特定秘密保護法制定、集団的自衛権の行使が憲法違反ではないとの閣議決定などにつづいて、昨年はついに戦争法の成立まで進められてしまいました。 辺野古の埋め立ても、全くひどい理不尽で暴力的なやり方で行われています。 さらに消費税増税や労働法制改悪の動きなど、国民の生活を破壊する政策が平気で進められています。
 しかし、その一方で国民の怒りもこれまでになく大きくなっています。 全国でも福岡でも大きな反対運動が広がりました。 私たち国民救援会も、弁護士会など様々な団体と一緒になって集会、デモ行進や街頭宣伝などに取り組み、大いに運動の盛り上がりに寄与したと思っています。
 今年は、このような国民の運動と、安倍政権の戦争への動きとが、特に7月の参議院選挙に向けてますます厳しく対決することになります。 大きく盛り上がった、戦争に突き進むことは許されない、との声に自信を持ち、運動の盛り上がりを維持し、ますます大きくすることに力をつくしたいと思います。 それとともに、倉敷民商への弾圧、最近は基地建設反対の辺野古座り込みに対する弾圧など、運動の盛り上がりに伴う妨害・弾圧にも注意をする必要もあります。 参議院選挙で妨害や弾圧を許さない活動がとても大事になります。
 福岡県内では実に様々な権利闘争が繰り広げられています。 多くの労働事件、刑事事件、生活保護や年金の事件、原発差し止めの事件、有明海の事件、アスベストや肝炎の事件などです。 全国を見ても闘いの種類、件数、意義深さは福岡県の特色となっているようです。 たくさんの被害者が救援を求めています。 この点からも私たちの活動を強める必要があります。 そのために、会員を増やし、組織を拡大強化することも大事だと思っています。さまざまな課題に、さまざまな事件活動に旺盛に取り組んでいくつもりです。
 今年もよろしくお願いいたします。
  2016年1月元旦 県本部


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■年末募金、会費納入ありがとうございます
 安倍政権の生活破壊の悪政のもと、こころ温まるご協力をいただき感謝申し上げます。
 たくさんの被害者が救援を求めています。みなさんの募金や会費が救援運動をすすめる源泉です。 ひきつづきご協力をよろしくお願いします。


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■たたかう人とともに 今年を勝利の年に!
 今年前半、重要な局面をむかえる事件があります。 支援を強め勝利の年にしましょう。
☆後藤クリニック慰謝料請求・地位確認事件
 2月2日 13:30 本人尋問 地裁小倉支部
 後藤クリニック(戸畑区)の2度目の解雇とたたかうTさん。 11年1度目の不当解雇に勝利し、13年職場復帰、14年6月、2度目の解雇。 地位確認の仮処分勝訴。

☆ツクイ・マタハラ慰謝料請求事件
 2月9日13:10 結審 地裁小倉支部
 (株)ツクイ介護職員として働いていたNさんは、妊娠を女性所長に報告しましたが、「妊婦として扱うつもりはない。 特別扱いはしない」など、信じられない言葉を浴びせられ病気に。 困難を乗り越え、無事出産しましたが、マタハラの根絶をめざし提訴。

☆福岡市民病院雇止め撤回裁判
 2月19日 13:30 結審 福岡地裁301
 2011年4月から福岡市民病院の有期(1年契約)看護助手として働いてきたWさんは、14年3月雇止め解雇されました。 この間、団交や裁判でも解雇に正当な理由がなかったことがはっきりしました。 Wさんは「生きがいの職場にもどる」と決意を表明。

☆明乳賃金格差是正争議
 1月13日 13:00 結審 中央労働委員会
 1960年代からはじまったたたかう労働者への賃金・昇格差別を是正させるため、約30年間たたかいつづける明治乳業争議団。 福岡原告はGさんとKさん2人。
 70歳を超えたオッサンたちの争議、パンフ(100円)を普及し団体署名の活動に支援を。

☆沖縄・辺野古執行裁判
 1月8日 1月29日 那覇地裁
 翁長沖縄県知事の辺野古埋め立て証人取り消し決定を国は知事に代わって取り消すため、国による「代執行裁判」は国家権力による「訴権」の乱用。
 翁長知事は、「日本には本当に地方自治や民主主義が存在するのか。 国民の皆様すべてに問いかけたい」と陳述。 沖縄県民とともにたたかおう。

☆熊本・松橋事件 3月までに再審の可否決定
 1月16日市民集会 宇城市
 1985年1月、熊本県松橋町(当時)で起きた殺人事件で犯人とされたMさん。 再審請求審で、自白で「血がついた布切れは風呂場で燃やした」としていたものが、検察庁から出てきて、しかも血の付着はない、など無実を証明する証拠がでてきています。

倉敷民商事件・無罪を勝ち取る福岡の会結成準備会に参加をお願いします
1月13日(木)15:00 福商連会議室 博多区山王2-2-30 451-1607
 倉敷民商事件の当事者の参加を予定しています。

☆建設アスベスト訴訟の早期解決と被害者の救済をもとめる2000万人署名にご協力を
 12月14日、九州建設アスベスト・訴訟第二回訴訟審がひらかれました。弁護団は、地裁が労基法適用労働者以外の建設従事者(一人親方)に国の責任を認めなかったことに、「法は、行政に対して一人親方らの石綿粉じん暴露防止対策の実施を命じていなかったのか。 条理上の作為義務」と主張。 地裁で認められなかった製造会社の責任については、会社毎の製造内容と病気の因果関係を精査して、メーカーの責任を明確にする、と弁論。
 1月に大阪地裁、京都地裁で判決がだされる。 1月27日国会請願行動、5月を目標に取り組んでいる2000万人署名を達成して、全面解決をめざしています。
 次回5月16日 13:30 高裁501

☆司法修習生の給費制廃止違憲訴訟 2月9日13:30 福岡地裁301
 裁判は、司法修習生への給費廃止を問うものですが、国民から見ると、憲法をまもり、国民の権利をまもる立派な法曹(弁護士、検察官、裁判官)を養成するために司法修習生に給与を支給し、修習に専念してもらうことの重要性が争われていることになります。

 国民が裁判を受ける権利にかかわる裁判、一度傍聴してみませんか。

☆T弁護士接見交通権侵害国賠裁判
 3月2日 11:00 福岡高裁501
 拘置所職員が弁護士が被疑者と面接中に撮影した映像を破棄させ弁護士の接見交通権を侵害した事件。 地裁では、庁舎管理権をもとに請求を棄却しました。憲法37条は、刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる、としています。 しかし、弁護士が庁舎管理権などで弁護に必要な証拠を収集できなければ、被疑者にとって「弁護人を依頼」した意味がありません。 国民にとって「弁護士依頼」権の侵害でもあります。 日弁連接見交通権確立実行委員会は本件に取り組んでいます。

☆九州玄海原発差し止め訴訟 原告1万人記念フェステバル
 2月6日(土)12:30 福岡国際会議場


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■解放運動無名戦士合葬追悼会
 3月18日、東京・青山墓地でおこなわれる「解放運動無名戦士合葬追悼会」に合葬する故人の推薦をお願いします。 推薦書の救援会受付締切は1月31日です。
 3月18日、第69回解放運動無名戦士合葬追悼会がひらかれます。 憲法をまもり平和で豊かな社会をめざす活動に参加された故人に感謝と敬意を表する行事として、つづけられてきました。 有名無名にかかわりなく、故人の氏名と活動略歴を歴史にとどめる行事です。 合葬推薦には遺族の了解が必要です。 多くの故人が推薦されるようお願いします。


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■戦争法廃止、立憲主義と民主主義をとりもどそう!
 福岡支部は12月19日、12時から13時まで、天神で宣伝・署名行動。 ビラ150枚、署名9筆、6人が参加。 A支部長がハンドマイクで、「戦争法が成立して3ケ月、廃止を求める国民の声は消えることはありません。 2000万人署名を早期に達成し、安倍政権を打倒しましょう。」と呼びかけました。
 北九州では、共闘組織の「平和をあきらめない会」が結成され、運動をひろげています。


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■オール沖縄からオール日本のたたかいへ、沖縄県民のねがい
 福岡支部 Kさん
 11月に、沖縄にいってきました。 宜野湾市長選挙の募金渡しと辺野古の新基地建設反対行動激励などおこなっていました。 そのなかで、沖縄の人から聞いた二つの話の紹介。

その1
 沖縄県民は70年間、日本政府から裏切られ、県民は我慢を強いられてきた。 しかし、基地のない平和な沖縄を諦めたことはない。 諦めることは絶対にない。 沖縄の人に、がんばってください、と言わないで、日本全国でいっしょにがんばりましょう、と言ってほしい、オール沖縄からオール日本のたたかいになってほしいから。

その2
 沖縄戦で県民がガマに避難しました。 あるガマでは米軍の捕虜になることはお国の恥、と自決した。 しかし、あるガマでは、国際法を知っている人がいて捕虜は保護されることを説明し、全員が捕虜となって生き延びた。 日本軍が捕虜に関する国際法を知らなかったことからくる悲劇がたくさんあります。 これもその一つです。


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■参加しょう、参加をよびかけよう!
 (記事分を除く)
☆生活保護基準切り下げ違憲訴訟
 1月25日 11:30
 地裁301
☆年金切り下げ違憲訴訟
 2月 2日 13:30
 地裁301
☆大崎事件 再審開始を求める市民集会
 2月21日 13:30
 鹿児島市


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■国民救援会の活動は本当に尊いですね。
 強くしないといけないですね。

 K弁護士 「約束」上映会 感想文


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