救援新聞・福岡県版  2015年4月5日号 

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 ■父を見直しました
  第68回解放運動無名戦士合葬追悼会に福岡県から27人が参加
 ■イワキ工業解雇争議、職場復帰の勝利おめでとうございます
 ■のびのび自由な宣伝・選挙活動をまもり
  地方選挙で戦争をする国づくりにストップを!
 ■倉敷民商事件 Nさん釈放をかちとる
 ■解放運動無名戦士合葬追悼会に参加して
  参加者の感想


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■父を見直しました
 第68回解放運動無名戦士合葬追悼会に福岡県から27人が参加

 3月18日、第68回解放運動無名戦士合葬追悼会が、日比谷公会堂で式典が、青山墓地で墓前祭が厳粛かつ盛大にひらかれました。 今年、青山墓地の無名戦士墓に合葬されたのは1,104人うち福岡県からは47人(1回からの累計2,004人)です。
 今年、福岡県からは、故人とともに歩かれた80代から、孫の20代までのご遺族23人(16遺族)と国民救援会といしずえ会の付添い4人が参加しました。 特に、故人の子どもさんの参加が10人もありました。
 故Wさんの子どもさん(39歳)は「追悼会に参加して、全国各地で、それぞれの分野で活動されていることがわかった。 家族のなかの父がすべてではなく、いろんな活動のなかの父も父であることが理解できた。 父が話していたことが分かった。 私のこれからの活動の力になると思う。 お父さんを見直しました。」と感想を語られました。
 翌19日は、国会と浅草見学をしました。 国会では、昨年末の衆議院選挙で初当選した日本共産党衆議院議員池内さおりさんが挨拶されました。

ご協力ありがとうございました
 2015.3.25
 日本国民救援会福岡県本部 会長
 第68回解放運動無名戦士合葬追悼会の開催にあたり、各位には、故人の合葬推薦、追悼募金など多大なご協力をいただきました。深く感謝申し上げます。
 特に今回は、安倍政権の「戦争をする国」づくりを阻止する様々な行動のなか、また年末の衆議院選挙、年明けからの一斉地方選挙などご多忙のなか、ご協力をいただいたことに改めて感謝もうしあげます。
 追悼式典は終わりましたが、これから合葬者の活動歴を冊子『解放のいしずえ』に記し、後世に残します。 故人の活動歴の調査へのご協力もよろしくお願いします。
 なお、福岡の追悼会が6月14日(日)13:00からふくふくプラザでひらかれます。
 また、北九州の追悼会は9月27日(日)13:00からレイン五ボープラザでひらかれます。 ご協力をお願いします。


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■イワキ工業解雇争議、職場復帰の勝利おめでとうございます
 JMIU地本から署名などの支援に礼状が来ました


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■のびのび自由な宣伝・選挙活動をまもり
 地方選挙で戦争をする国づくりにストップを!

 3月26日、県知事選挙が告示され、いっせい地方選挙ははじまりました。 いま、戦後70年守り抜いてきた憲法が重大な危機に直面しています。 安倍政権の「戦争する国」づくりは、平和主義、国民主権、基本的人権、地方自治など憲法の基本原則を踏みにじり、国民の反対の声を無視して暴走しています。
 国民救援会は、戦前(1928年.昭和3年)天皇制政府が戦争に暴走するなかで起こされる人権と民主主義の蹂躙に反対し、その犠牲者を救援することを目的に創立されました。
 国民救援会は戦争が人権と民主主義を破壊する最大のものだ、ということを自らの体験で訴えてきました。 いま、その声を大きくする時です。 いっせい地方選挙で、のびのび自由な選挙・政治活動をまもり・すすめ、安倍政権に「ノー」の審判をくだしましょう。

3、主権者はわたしたち 選挙はのびのびと
 選挙では、主権者として政治について大いに語り合うことが大切です。 あなたの思いを声に出して、家族や友人、知人、同僚と、どうすれば政治を良くすることができるのか、政党の政策や候補者についてよく話し、働きかけることは自由です。
 選挙中であっても、仕事先や職場で、会議や集まりの席で、買物や用事で出かけた先で、街で出会った人に、また、自宅や職場を訪ねてきた人に気軽に声をかけ、特定の政党や候補者への投票を呼びかけることは、自由です。 こうした活動は「個々面接」と言われ、公選法で禁止されている「戸別訪問」(9頁参照)とは区別され、自由に行うことができます。
 もちろん電話を使って「投票依頼をする活動」も自由にできます。
 また、選挙中に各戸を訪ねる活動として、政党機関紙の購読を呼びかける活動や、要求実現のための署名活動、地域の声をくみあげるアンケート活動などを行うことができます。 しかし、選挙関係の文書を一緒に持ち歩いたり、候補者への支持を働きかけることはできません。 「戸別訪問」と誤解されないよう注意しましょう。


選挙・政治活動への妨害・弾圧の情報は国民救援会へ
092−713−0144


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■倉敷民商事件 Nさん釈放をかちとる
 Nさんは、昨年1月21日に逮捕されてから、不当な身柄拘束・勾留を受けていましたが、3月24日、岡山地裁が釈放を決定(検察は即時抗告したが高裁岡山支部が棄却)し、1年2カ月ぶりに釈放されました。 早期釈放を求める署名に、ご協力に感謝申し上げます。
 自白を迫る長期身柄拘束は「人質司法」といわれ冤罪の温床です。 それが裁判所の令状で続けられたことは重大問題であり許されることではありません。

Oさんに1年6カ月 Sさんに1年の不当求刑
 3月5日、O事務局長、S事務局次長に対する検察の論告求刑と弁護団の最終弁論、二人の最終意見陳述が行われました。 検察は、懲役1年6カ月と1年の不当な求刑をしました。 弁護団は、本件は民商運動への弾圧である。 二人の行為は税理士法違反ではない。 仲間の自主記帳、自主申告を援助することは刑罰の対象外で無罪と主張。
判決は4月17日 無罪をもとめる要請署名にご協力をお願いします
 二人に対する判決が4月17日に指定されました。 福岡県本部は、3月22日の県民集会での署名行動など「公正判決」要請署名に全力をあげて取り組んでいきます。


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■解放運動無名戦士合葬追悼会に参加して
 参加者の感想

 寄せられた感想を紹介します。(順不同/要約)

故M氏の遺族
 「合葬」って何?最初はそう思っていました。 「無名戦士の墓」  確かに「無名」だよね。 父、母のしてきたことは、公に認められ、ほめられマスコミに取り上げ  ということもなく世間のかたすみで、自分の信じたことをやってきたこと、それだけのことだった。 その「無名」の人たちを合葬する、それは何なのだろうか。 事前の説明会でイメージとしてつかむことはできた。
  「会」は、中央合唱団の合唱から始まった。 新合葬者の氏名が読みあげられていった。
 今年は1104名。 その一人一人を読み上げていく。 「無名」だけれども「無名」ではない。 一人一人に敬意を表していく。 納得がいった、とういか安心したというか。
 遺族代表の二人のお話に涙がでた。 そして、私も父のことを思った。 「お父さんよかったね。 合葬されることができて。」「よくがんばったね。」「無名だったけど、お父さんのことを大事に思っているよ。」「無名だけど、私にとって無名じゃないよ。」「この場で合葬される人は、それぞれに家族がいたり、まわりに人がいたりして、大切な人だったんだ。」、そんな思い考えがぐるぐると頭をめぐった。
 私たちは一人ではない。 私が父母の歩んだ道を今歩んでいることは人間として間違っていることではない。 誠実に、ていねいに生きていくこと。 その道には、たくさんの「無名」の人たちがいて、お互いに認めあっているのだ、という思いで胸がいっぱいになった。 そんな思いにしてくださった国民救援会の方々に感謝している。(3月18日)

故T氏の遺族
 兄が亡くなり通知を手にして初めて解放運動無名戦士合葬追悼会があること、青山墓地に解放運動無名戦士のお墓があることを知りました。
 今年は第58回の追悼会、いままでの長い歴史1935年3月28日建碑式はひそかに行われたこと、特高警察は、お墓に有刺鉄線を張りめぐらせ弾圧しようと厳しく監視した時代もあったこと、知る由もありませんでした。
 今回、兄の足跡を認めていただき多くの同志の方々と合葬していただき私たち弟妹は感無量でした。
 青山墓地もやがて桜の花が満開になることでしょう。 本当にありがとうございました。

故M氏の遺族
 私の夫(65歳)は、日本共産党の千代南支部の支部長と日中平和運動を44年してきました。 共産党の前進を強く望み、選挙でも毎回力をつくしながら、昨年12月の衆議院選挙で8議席から21議席への躍進をみることなく、昨年11月に他界しました。 夫も、この前進を切り開く一員だったと思います。 全国から多数の方が参加しているのにびっくりしました。 解放運動無名戦士墓は特高警察の激しい弾圧に抗して自由と民主主義を守り、今でも守られていることに感激しました。 日帰りでしたがお世話になりました。


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