救援新聞・福岡県版 2015年2月5日号
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★ 目次 ★
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第68回解放運動無名戦士合葬追悼会
合葬者の推薦ありがとうございます
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倉敷民商事件
税理士法違反事件は3月5日論告求刑、最終弁論
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参加しょう!参加をよびかけよう!
たたかいの輪をひろげよう!
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えん罪名張毒ぶどう酒事件
奥西勝さん89歳誕生宣伝行動(2015.1.14)
無実の死刑囚を救おう!
■岡山・倉敷民商事件 自主申告運動への弾圧は許さない
憲法に基づく民商・全商連運動
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納税者の権利掲げ堂々と自主申告を
全商連常任理事Kさんに聞く
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3人の裁判闘争の勝利に向け全国から一層の支援を
倉敷民商を支える会会長 Yさんに聞く
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私は無罪 公正な判決を
倉敷民商事務局員・家族コメント
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署名、カンパ、裁判傍聴
広がる連帯の輪
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■第68回解放運動無名戦士合葬追悼会
合葬者の推薦ありがとうございます
毎年3月18日、平和で豊かな社会をめざす様々な分野の運動に参加された故人に感謝と敬意を表し、その遺志を引き継ぐ、解放運動無名戦士合葬追悼会が今年も近づいてきました。
今年も各団体に合葬者の推薦をお願いしました。 1月28日現在、45人の推薦書が国民救援会に届けられています。 推薦された故人の合葬については、2月18日に中央本部でひらかれる合葬審査委員会で慎重に審査され、決定されます。
推薦された方々のお名前は次号に掲載します。
故人の活動に感謝と敬意を
日本共産党の志位和夫委員長は、昨年末の総選挙での躍進について、「この躍進を見ることなく亡くなられた方々も含めて、複雑で困難な時代に、党の前進のために不屈の奮闘を続けたすべての方々に、深い敬意を表するものであります。」(2015年党びらきあいさつ、1.5)と述べられています。 このように、歴史の進歩のために様々な活動をされた故人に改めて感謝と敬意を表し、その遺志を引き継ぐことを確認する行事が解放運動無名戦士合葬追悼会で、今年で68回を数えます。
追悼募金にご協力をお願いします
3月18日、登京・青山墓地でひらかれる式典に故人の遺族をご招待します。 これらの経費を含めて、この行事の費用はみなさんの募金で賄われています。 ご協力をお願します。
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■倉敷民商事件
税理士法違反事件は3月5日論告求刑、最終弁論
昨年1月に発生した、倉敷民商の税理士法違反事件の裁判は1月27日、28日に被告人質問がひらかれ、3月5日に検察側の論告求刑、弁護側の最終弁論がおこなわれ、後は判決を待つばかりとなります。
一方、Nさんに対する違法・不当な勾留はいまもつづいています。 Nさんの早期釈放と二つの事件の無罪判決を要請する署名にご協力をお願いします。
3月5日(木)14時〜17時 論告、弁論 岡山地裁
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■参加しょう!参加をよびかけよう!
たたかいの輪をひろげよう!
裁判日程等 3月上旬まで
★福岡市民病院・Wさん雇い止め撤回裁判
2月 2日 10:00
地裁 301
★県弁護士会 取り調べの可視化をもとめる集会
2月14日 14:00
県弁護士会館
★戦争する国つくり阻止 街頭宣伝
2月14日 11:00
小倉駅前
★学習会
2月14日
講師・I氏(日弁連憲法委員会副委員長)
北九州生涯学習センター
★久留米市ゴミ焼却場建設公金支出差し止め裁判
2月23日 11:00
地裁301
★杉森学園不当解雇事件
2月25日 10:30〜17:00
地裁305 証人(4人)尋問
★T弁護士接見交通権妨害国賠訴訟
2月26日 13:10
判決
地裁小倉支部
★裁判・争議の勝利をめざす春のつどい
3月 7日 18:30
農民会館 ホール
★司法修習生給費制廃止国賠訴訟
3月23日 11:00
地裁301
★力を合わせて勝利の春を呼ぼう!
裁判・争議の勝利をめざす春のつどい
奪われた人間の尊厳と基本的人権を取り戻すためにたたかっています。
厳しいたたかいに多くのみなさんのご支援が求められています。 「つどい」に参加して、たたかいの現状と訴えを聞いてください。 参加をお願いします。
と き 3月 6日(金) 18:20〜20:30
ところ 農民会館ホール
福岡市中央区今泉 092-761-6550
講 師 裁判勝利をめざして K弁護士(福岡南法律事務所)
たたかいの報告 各事件から報告
みんなで歌って、元気にたたかおう! 合唱団福岡あらぐさ
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■えん罪名張毒ぶどう酒事件
奥西勝さん89歳誕生宣伝行動(2015.1.14)
無実の死刑囚を救おう!
奥西さん
役者の仲代と申します。
“約束”と云ふ映画で、あなたの役を演らせて戴きました。
あなたの無実を信じて居る 多くの人々の中の一人です。
今、あなたにとって、神も仏もないとお思いでしょうが・・・・
私共は信じて居ます 神も仏も居ると。
だから生きて居て下さい。
(2013.10.16付最高裁の再審請求棄却決定を受けてのメッセージ)
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■岡山・倉敷民商事件 自主申告運動への弾圧は許さない
憲法に基づく民商・全商連運動
納税者の権利掲げ堂々と自主申告を
全商連常任理事Kさんに聞く
*事件の本質と背景、狙いは何でしょうか
事件は権力による不当な弾圧を本質としています。その背景には、消費税増税路線と改悪国税通則法によって税務行政が変質するなど新たな徴税攻撃の強まりがあります。
強権的な徴税へ運動の委縮狙う
権力の狙いは、日本の税制や税務行政と対峙してたたかってきた民商・全商連に対して「法違反」のレッテルを張り付けることで、消費税増税反対をはじめとする民商運動を委縮させることです。 そのことによって消費税体制の下で、税務当局が強権的は徴収をほしいままにしようとしています。
I建設の脱税容疑という入口が目の前に現れて倉敷民商が狙われた可能性が非常に高いと思います。
*事件をどう受け止めるべきですか
事件がおきたことで委縮することも、恐れることもまったくありません。
民商が進める自主計算・自主申告運動は憲法に基づく主権者としての権利行使を実現する運動です。 自分の税額を自分で計算し、納税するという申告納税制度を擁護・発展させ、納税者の権利意識を高める運動をめざしてきました。 会員が行う申告についての責任は、会員自ら負うことは当然です。
自主申告の運動はもともと税理士法とは何ら関わりのないものです。
本来、税理士法自体が申告納税制度の擁護・発展に貢献するものでなければならないものですが、それを徴税権力が勝手に拡大解釈をして自主的な営みを取締ることは不当と言わざるを得ません。
*倉敷民商の事務局員がなぜ、税理士法違反に問われているのですか
逮捕・勾留された倉敷民商の3人の事務局員は帳簿の付け方や申告書の書き方について、会員の疑問や悩みを解決するために親身になって相談に乗っていました。
納税者としての自覚を高める過程の中で、申告書を完成させるために援助することがなぜ、税理士法違反なのか。 本来、税理士法で取締る対象ではないわけです。
民商は人の世話をして報酬を得る組織ではありません。 お互いが助け合う組織を維持・発展させるために会費を出し合って支えています。
憲法で保障された「結社の自由」に基づいて結成された民商・全商連の中で、仲間同士が助け合って自主計算・自主申告を貫くことを「業として税理士行為を行っている」と見立てること事態がおかしなことです。
相談し助け合う民商の原点こそ
*事件から学ぶべき教訓は
事件の本質と権力の狙いを見抜いて、自分の税額を決めて自分で申告を提出する人たちを多数にしなければ、不当な弾圧や一人ひとりの納税者に対する重税の押し付け、過酷な徴収がさらにひどくなります。
民商会員一人ひとりが強権的な税務行政とたたかう立場にたち、これまで以上に自主計算・自主申告運動を旺盛に進めることが、倉敷事件を前向きに解決する道につながります。
今回の事件に見られるように徴税権力は民商運動を外から法律の枠に当てはめ、さまざまな弾圧の理由をつけてきます。
倉敷民商は昨年、3人の事務局員が逮捕された後、会員の自主計算・自主申告をどう進めていくかを論議し、三役が毎日、班会や計算会に回って自主計算・自主申告運動の大切さを会員に訴えてきました。
班会・計算会では、「会員同士が集まって、話し合い、相談し、助け合うという民商運動の原点に基づき、自主計算をし、自らの責任で申告をしています。 みんなで力を合わせ、営業と生活をまもりましょう」という宣誓書をみんなで読み合わせて3月13日までに確定申告を完成させる活動をやりきりました。
そして「3・13重税反対全国統一行動」は前年を上回る会員が参加し、弾圧に屈しない姿を税務署前でみせました。
こうした姿を全国の組織が学び、確定申告を含めた春の運動を納税者の権利を高める運動として取組む必要があります。
3人の裁判闘争の勝利に向け全国から一層の支援を
倉敷民商を支える会会長 Yさんに聞く
事務局員3人全員が税理士法違反容疑等で逮捕・起訴されるという組織弾圧の事態に、民商と会員を支え、裁判闘争を支援しようと倉敷民商を支える会(支える会)が2014年3月16日に結成されました。 ニュース「私は無罪」を発行、のぼりやステッカーなども作製し粘り強い支援活動に取組んでいます。
毎回100人が傍聴
「私は無罪」と主張している3人とその家族、倉敷民商をなんとしても守ろう、と地域の仲間の皆さんとともに、「団結してたたかうための支援センター」の役割を背負い、支える会は発足しました。
主な活動は、会費や募金による闘争支援の呼び掛け、事務局員の早期保釈と公平な審理を求める署名活動、裁判の傍聴参加の呼び掛けです。
3人の事務局員と家族を励まし、裁判内容を正確に伝えて、世論と運動で公正な審理を求めています。
全国から集まった支援金、署名はN事件のもの、K・S事件のものがたくさん集まっています。 また、公判の傍聴は全国から毎回100人以上の支援者であふれ、3人とその家族や友人たちを大きく励ましています。
民商運動に確信
私がこの事件に関わるようになったのは友人であったKさん、Sさん、Nさんの3人の事務局員が逮捕されたという報せを聞き、居ても立ってもいられなくなったからです。
3人との出合いは2012年に発足した「倉敷まちづくり研究会」。 この事務局をお願いし、地域活性化について真剣に語り合ったことでした。 地域を活性化させ、中小業者の暮らしを守るという民商運動の理念を実践し、先頭に立って運動していた3人にどんな罪があるというのか全く理解出来ません。
「支える会」発足の契機は、逮捕直後の3・13重税反対全国統一行動でした。 事務局員の全員逮捕という深刻な状況にありながらも、集会は例年より多くの会員の参加で大成功しました。 私自身、このデモの先頭に立ち、民商という組織に確信が持てました。 初公判で「私は無罪です」と、3人がはっきりと証言したことで、いっそう確信が強くなり、私自身も民商に入会しました。
皆さんの署名による支援や弁護団の努力により、Oさん、Sさんの2人は14年8月15日に保釈を勝ち取ることができました。 しかし依然、Nさんは勾留中で、勾留期間は1月21日で1年を超えます。
一刻も早いNさん釈放のために、より一層の全国からの支援を訴えるとともに、長期化が予想される3人の裁判闘争の勝利に向けて、継続的な支援をお願いします。
民商への組織弾圧と国民への増税押し付けを狙う倉敷民商事件・・・。 不当な攻撃に屈することなく、民商が強大になることが3人と家族を励まし、重税に苦しむ人たちの大きな力となります。ぜひ、支援の輪を広げてください、お力添えをよろしくお願いします。
私は無罪 公正な判決を
倉敷民商事務局員・家族コメント
犯罪者扱い 悔しさ募る
K事務局長
会員に寄り添い、学び合う民商の事務局員として誇りを持って働いてきました。 これまでの公判や取り調べではそれを初めから否定する態度で、犯罪者扱いで接してくる検察官の態度が悔しくて腹が立ちました。
勾留中は弁護士以外の人間とは一切面会できず、家族とも話せないことがとても苦しかった。 その間には小学生の娘の卒業式もあり、父として一生に一度の娘の晴舞台に立ち会えないことがつらかったです。
保釈され、全国の民商の仲間から寄せられた支援の寄せ書きを目にしたときは本当に感激しました。 これまで無罪を主張し、たたかってこれたのは倉敷のような弾圧事件が、中小業者の暮らしと営業を守るため日々奮闘する全国の民商でも起きると思ったからです。
Nさんの一刻も早い保釈実現のためにも全国からの支援をお願いします。
警察の“敵視”忘れられない
S事務局次長
勾留中の取り調べは、私の人間性が否定され、精神的に本当につらいものでした。 刑事の「今後は新聞配達ぐらいしかできなくなるだろう」という言葉が忘れられません。 取り調べ以外で誰とも会話できず洗脳を受けているようで、日に日に空虚な気持に支配されていくのがわかりました。
中小業者の暮らしと営業を守る民商事務局員の仕事に誇りを持って働いてきました。 保釈され、全国からの支援を目にし本当にありがたいと思っています。
どうしてこんなことで裁かれないといけないのか正直言ってわかりません。 取り調べで感じた民商そのものすべてを敵視するような警察の姿勢は、組織に対して仕掛けられた弾圧事件としか思えません。
一刻も早い禰屋さんの保釈と不当に作り上げられたこの事件の公正は判断を求めます。
勾留続く妻を守り続けたい
Nさん
逮捕されてからもう1年もたつのに、まだ妻は保釈されていません。
逮捕自体、ありえない事件です。 法人税法違反(脱税ほう助)というが、自主計算、自主申告をサポートしただけです。
税理士法違反にしても、何処に事件性があるというのか。
税理士報酬のようなものも受け取らず、中小業者のために自主申告をサポートしてきたのが民商です。 この事件は民商を狙った弾圧であり、妻の逮捕・起訴はえん罪です。
妻の早期保釈と事件の解決、公平な審理を求める署名や支援募金も全国からたくさん集まっています。 私たち家族も、そうした全国の絆に支えられて頑張っています。 妻には「よく頑張った、そしてこれからも頑張れ」と声を掛けてあげたい。
署名、カンパ、裁判傍聴
広がる連帯の輪
倉敷民商事件で逮捕・起訴されたKさん、Sさん、Nさんの3人の事務局員を励まそうと、全国から署名、カンパ、裁判の傍聴などの支援が続いています。
昨年7月、倉敷市内で開かれた「支える会」主催の市民集会には100人が参加。 沖縄、神戸、大阪などの民商からも参加し、連帯のあいさつをしました。 8月のK・Sさんの3回公判は200人の傍聴希望者であふれ、兵庫県連からが50人が参加。 9月に岡山県津山市で開かれた「無罪判決を求める決起集会」(支える会、津山民商などが共催)には80人は参加し、長崎民商の事務局長から署名が手渡されました。
第3回市民集会(9月9には、全商連の加賀茂副会長の駆け付け、滋賀県連、大阪の民商などの代表も連帯あいさつ。 12月26日のK・Sさんの第5公判には、100人近い参加者が傍聴席を埋め、滋賀県、京都府、愛知県の民商が駆け付けました。
連絡先
倉敷民商を支える会
(倉敷民商内、рO86・4 26・1578)
募金の送り先 ゆうちょ銀行
口座番号
01330・8・90039
(全国商工新聞 2015・1・26号より)
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