救援新聞・福岡県版  2015年1月15日号 

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 ■平和は人権!
 ■岡山地裁の「人質司法」は憲法違反
  倉敷民商事件・Nさんを直ちに釈放せよ!
 ■憲法を活かし、のびのびと選挙に参加しょう!
  妨害・弾圧の連絡は国民救援会へ
 ■年末救援統一募金、会費納入へのご協力、ありがとうございました
 ■参加しょう!参加をよびかけよう!
  たたかいの輪をひろげよう、つよめよう!
 ■第68回解放運動無名戦士合葬追悼会に
  故人の合葬推薦をお願いします


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■平和は人権!
 個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本日的なものであってその総体が人格である(2014.5.21 福井地裁 原発差止判決)
・・・・「戦争する国」は、国民の生命、身体、精神及び生活のすべてを破壊する。

裁判官は憲法と人格権を擁護する判決を
 安倍首相と二人三脚で、憲法改悪にむけて国民的議論、運動を起こす団体として、「美しい日本の憲法をつくる国民会議」が改憲右翼団体らによって昨年10月1日に結成されています。 その「会議」の共同代表の一人に元最高裁長官(第13代)三好達氏が就任しています。 憲法遵守義務が課せられ、違憲審査権を行使した最高裁長官経験者が、政府に憲法改悪を迫る運動の先頭に立っていることは、憲法に対する裁判官の堕落であり、それが今日、憲法・人格権をじゅうりんする判決や決定がだされる根底にあると思われます。
 救援運動を強く大きくして、裁判官に憲法と人格権を擁護する判決を求めましょう。


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■岡山地裁の「人質司法」は憲法違反
  倉敷民商事件・Nさんを直ちに釈放せよ!

 倉敷民商のNさんは14年1月21日、法人税法違反(脱税ほう助)容疑で逮捕され、現在(1月7日)も勾留されています。 昨年12月12日の保釈請求に、裁判所は、「罪証を隠滅すると疑うに足りる」(刑訴法89条4項)として、不当にも請求を却下しました。
  刑事裁判の鉄則は、「推定無罪」「疑わしきは被告人の利益に」です。 長期勾留は、これらの鉄則を侵し、「自己に不利益な供述を強要されない」という憲法38条に違反するもので許されません。 岡山地裁の人格権侵害の長期勾留に抗議と釈放要請をお願いします。

 〒700-0807 岡山市北区南方1-8-42 岡山地裁 刑事2部 裁判長 中田幹人 殿
例文 Nさんの長期勾留は、違憲・違法のみならず、人道に反します。「証拠隠滅」の根拠はありません。 職権でNさんを直ちに釈放されるよう要請します。

*裁判傍聴に行こう。 時間等は事務局へ
1.16 1.22 1.27 1.28 弁論
3.5論告最終弁論


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■憲法を活かし、のびのびと選挙に参加しょう!
 妨害・弾圧の連絡は国民救援会へ

1.25 北九州市長選挙・若松区市議補選 
1.18筑前町議選 
2.1上毛町議選


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■年末救援統一募金、会費納入へのご協力、ありがとうございました


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■参加しょう!参加をよびかけよう!
 たたかいの輪をひろげよう、つよめよう!

 裁判日程等 2月上まで
★飯塚事件報告会
 1月18日 13:30
 県弁護士会館
 飯塚事件弁護団
★後藤クリニック解雇・損害賠償地裁
 1月19日 11:00
 地裁小倉支部
★九州玄海原発差し止め訴訟
 1月23日 14:00
 佐賀地裁
★佐高信講演会
 1月22日 18:30
 ふくふくプラザホール
★司法修習生給費制廃止国賠訴訟
 1月26日 11:00
 福岡地裁301
★安川電機・Uさん雇い止め撤回裁判
 1月26日 13:30
 地裁小倉支部 
★福岡市民病院・Wさん雇い止め撤回裁判
 2月 2日 10:00
 地裁301


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■第68回解放運動無名戦士合葬追悼会に
 故人の合葬推薦をお願いします

 毎年3月18日、平和で豊かな社会をめざす様々な分野の運動に参加された故人に感謝と敬意を表し、その遺志を引き継ぐ、解放運動無名戦士合葬追悼会が今年も近づきました。
 いま、各団体に合葬者の推薦をお願いしています。 よろしくお願いします。

解放運動無名戦士合葬追悼会について特集しました。
趣旨をご理解いただき、ご協力をお願いいたします。

【国民救援会が「追悼会」を開催するのはなぜ?】
 日本国民救援会は1928年4月には結成(当時は解放運動犠牲者救援会)されます。創立宣言は「貧窮と抑圧の生活に抗争しやがては自らの搾取を支配階級より解放せんとする労働者農民にたいして資本家と地主は弾圧をもって臨むのである。 労働者農民の解放運動こそ平和と自由の使者であり、よりよき社会の曙光である。」としています。 治安維持法等で自由を奪われていたなか、「労働者農民の解放運動」に希望と畏敬の念を寄せ、その運動への弾圧犠牲者とその家族を救援することを「吾等の社会的責務と信ずるが故である」としました。
 このように解放運動への希望と畏敬から結成された国民救援会が、その解放運動に参加した人々にも深い畏敬をもち、志半ばで亡くなられた人びとに感謝と敬意を表し、その活動略歴を後世に残す行事を開催するのは、国民救援会結成の意義から生まれています。

【無名戦士墓はどのようにしてできたのですか?】
 1925年(大正14年)、紡績女工の惨状を記した『女工哀史』を出版した細井和喜蔵は、出版直後28歳で亡くなります。 藤森成吉ら細井和喜蔵遺志会は、細井和喜蔵と同じように葬る墓がない無名戦士がいることを知り、『女工哀史』の印税で、1935年3月、東京・青山墓地の一角に「無名戦士墓」を建立しました。 戦時中は警察によって有刺鉄線で囲まれていました。 戦後、国民救援会は「遺志会」から無名戦士墓を譲受け、「解放運動」の四文字を書き加え現在にいたっています。 墓ですが納骨はできません。

【合葬される人はどんな人たちですか?】
 1948年3月の第一回「合葬追悼会」を前に、「救援新聞」18号(1948年3月1日)は、「渡辺政之輔、市川正一、岩田吉道、野呂栄太郎、小林多喜二、これらは日本革命運動の宝としてだれにも知られている。 しかし、同じような宝でありながら埋もれている無名戦士が沢山いるのである。 ・・・・・そこで、私たちは何らかの形で埋もれている尊い犠牲者に対し私たち後につづく者の階級的な感謝と敬意を表することを考えたい」と記し、建立に参加した藤森成吉は、「無名を削ったほうがよくないか」という意見に対して、「それは墓の精神を没却する意見です。 どんな有名な戦士でも、多数の無名戦士の仲間として、ここでは無名に帰るのが建前です。 無名を削るなら、もう墓の存在意義はありません。」とし、「ぼくが無名戦士墓を尊重するのは、名も富も地位も求めなかった「無名」の戦士たちは、こういう墓がなければ忘れられるからです。 ご本人はそれでいいかも知れませんが、あとに残ったわれわれがそれを記念し感謝しない法はありません。」と記してします。
 国民救援会では、このような意義を尊重し、有名、無名、役職の有無、活動量の大小などに関係なく、その団体の活動に参加された故人の合葬推薦をお願いしています。
 合葬者は、各団体が遺族の了承を得て、その団体の活動略歴等を合葬推薦書に記し、国民救援会に提出します。 そして、合葬審査委員会で審査されて決定されます。

【毎年3月18日にひらかれるのはなぜですか?】
 1871年3月18日、パリの民衆は世界ではじめて労働者階級の権力、パリ・コンミューンの成立を宣言しました。 (わずか72日で滅ぼされます)この日が「解放戦士」を合葬する行事を開催する日にふさわしいとされ、今日まで続いています。
 3月18日は日本青年館で式典がおこなわれ、その後青山墓地の「無名戦士墓」まで行進して墓前に献花します。 希望者は翌日国会など見学します。

【「解放のいしずえ」とは?】
 「無名戦士墓」には、氏名と20字の活動略歴を刻んだ銅板を納めます 。しかし、20字では故人の活動略歴は残せませんので、『解放のいしずえ』に故人に係わる活動全体の略歴を掲載します。 したがって、故人も活動略歴にモレがないよう各団体に調査をお願いしています。

【この行事の財政は?】
 この行事の財源はこの行事に賛同いただく団体や有志のみなさんの募金で賄われています。 そして、式典にご遺族一人の旅費等を国民救援会が負担し、招待しています。

☆「合葬追悼会」について疑問や質問は、092−713−0144に電話ください。

★合葬追悼募金の送り先
 郵便振替 01760 8 2966 日本国民救援会福岡県本部 


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