救援新聞・福岡県版  2014年4月25日号 

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★  目次  ★
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 ■人権をまもり支えあう
  救援会員をふやそう!
 ■真実と正義、国民の権利をまもる裁判所に!
  国民の声を裁判所に届けよう!
 ■無実の人を無罪に!
 ■解放運動無名戦士追悼会
 ■国民救援会のすすむ道(綱領)


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■人権をまもり支えあう
 救援会員をふやそう!

 いま、7月26日〜28日に福島市でひらかれる第57回全国大会まで、「福島大会の成功をめざし、人権を守る仲間を増やそう大運動」に取組んでいます安倍政権の「戦争をする国づくり」と国民が対峙するなか、戦争が最大の人権侵害であることを体験し、創立から86年間、人権と民主主義のためにたたかいつづけてきた国民救援会の役割が大きくなっています。 一人でも多くの会員を迎え、国民救援会を強く大きくしましょう。

安倍政権の「人権の無視及び軽侮」とたたかう事件に勝利するために入会を訴えます
 世界は、20世紀の二つの世界大戦を「人権の無視及び軽侮が人類の良心を踏みにじった野蛮行為をもたらし」た、として「人類及び基本的自由の普遍的な尊重及び遵守の促進を」(世界人権宣言・前文)めざしてきました。 いま、安倍政権による、国民、労働者に「人権の無視及び軽侮」の犠牲を強いる悪政と「戦争をする国づくり」を阻止する「一点共闘」など新たな国民的反対運動がひろがっています。
 国民救援会は、生存権裁判、原発差し止め訴訟、マツダ派遣切り訴訟、自衛隊国民監視差し止め訴訟など、具体的な事件の救援運動を通して、「一点共闘」など「人権が輝く社会進歩の運動に大きく貢献」(日本国民救援会のすすむ道)することがもとめられています。 人権の保障なくして平和は実現しません。 人権をまもるために入会をお願いします。


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■真実と正義、国民の権利をまもる裁判所に!
 国民の声を裁判所に届けよう!

 初代最高裁長官の三淵忠彦は就任にあたり、「裁判所は国民の権利を擁護し防衛し、正義と衝平とを実現するところであり、封建時代のように、圧政政府の手先となって国民を弾圧、迫害するところではない」「民主的憲法の下にあっては、国民が真に国民の裁判として信頼するようにならねば裁判所の使命は達成できない」「国会、政府の法律、命令、処分は憲法に違反した場合は、断固として、その憲法違反たるを宣言して処置をなさねばならぬ」と国民に挨拶しました。 いま、まさに裁判所に求められる姿勢です。
 国民救援会の運動は、事件の事実と道理を広く訴え、署名や裁判傍聴などで国民の良心を結集し、その良心、世論を裁判所に届け、裁判所に事実にもとづき道理と正義をまもる判決をもとめることです。 この運動は、一筆の署名、裁判傍聴や報告集会に参加する、要請ハガキをだす、などだれにでもできる運動です。 どうか入会して力をお貸しください。


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■無実の人を無罪に!
 先日、袴田事件に再審開始決定が出されました。 警察・検察が証拠を捏造して、袴田さんに死刑を求刑し、裁判所もそれを認めていたことが明らかにされました。 これは、国家による殺人で、絶対に許せません。
 国民救援会は、これまで数多くの冤罪事件について、事件の真実から「無実」を確信する広範な人びととともに取り組んできましたし、また、いまも取り組んでいます。
 取り調べの全過程可視化と警察・検察が持つ全証拠の開示が冤罪をなくす一歩です。

 大崎事件の第2次再審請求に対する決定が間近いです。
 裁判所への要請ハガキにご協力ください。

宛て先
〒880-0803
宮崎市旭町2-3-13
福岡高等裁判所宮崎支部
 裁判長  原田 保孝 殿
 裁判官  増尾  崇 殿
 裁判官  高橋 心平 殿

要請文例
 貴裁判所の事実取り調べによって原口アヤ子さんらを有罪とした確定判決の殺害方法は「あり得ない」ことが明らかになりました。
 このうえは、再審開始決定により、大崎事件の真実を明らかにされるよう、こころから要請いたします。


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■解放運動無名戦士追悼会
 たたかいに感謝と敬意を表し、その活動を世代継承するとともに、記録として後世に残す、解放運動無名戦士追悼会の行事も国民救援会の大事な運動です。
 日本国民救援会(創立時は解放運動犠牲者救援会)の創立宣言は、「貧窮と抑圧の生活に抗争し、やがては自らの搾取を支配階級から解放せんとする労働者農民にたいして資本家と地主は弾圧をもって臨むのである。 労働者農民の解放運動こそ平和と自由の使者であり、よりよき社会の曙光である。」(1928年4月)として、労働者農民の解放運動に畏敬と希望を寄せています。 そこから、有名、無名に関係なく、解放運動に参加され志半ばで亡くなったすべての人々に感謝と敬意を表し、その遺志を引き継ぎすすむことを誓い、故人の活動略歴を冊子「解放のいしずえ」に残す、解放運動無名戦士合葬追悼会は生まれています。

 日本国民救援会は1928年(昭和3年)から、労働者・国民のみなさんとともに、「多年にわたる自由獲得の努力」(憲法97条)をつづけています。

 『自由よ!』は、創立60周年を記念してつくられました。(1988年)

自由よ!
  きたがわてつ 作詞・作曲
1、人として生まれてきて
  人として生まれてきた
  胸の奥に燃える 熱い想いを抱いて
  *自由よ! いつもおまえは
    この道を照らしてくれた
   自由よ! おまえとともに
    この道を歩いてゆこう

2、真実が踏みにじられ
  尊厳が侵されても
  心の中に杭(くい)を打つことはできない
  (*くりかえし)

3、人としてうまれてきて
  人として生きてゆく
  この嵐の中を 目を高く挙(あ)げて
  (*くりかえし)

 ★「自由よ!」が収録されている
  メーデー歌集CD(1000円)


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■国民救援会のすすむ道(綱領)
二 国民救援会の活動
 国民救援会は、思想、信条、性別、社会的身分、人種などの違いをこえて団結・連帯し、社会的道義を守って、以下の活動を大衆的にすすめます。

1 国民救援会は、平和と民主主義、社会進歩のために活動し、弾圧や人権侵害をうけた人びとを救援します。
  国民救援会は、冤罪で苦しむ人びとを救援します。
  国民救援会は、権力犯罪の責任追及、不当に侵害された権力の回復を求める労働事件、公害や薬害、災害被災者、被ばく者の救援など、市民的権利を守るたたかいを支援します。

2 国民救援会は、事実と道理にもとづき、公正で民主的な裁判が行われるよう活動し、 司法によって人間の尊厳や人権が侵害されることのないよう活動します。
 国民救援会は、日本国憲法と国際人権諸規定にもとづき、不当な弾圧や人権侵害とたたかうための知識と心得を普及します。

3 国民救援会は、日本国憲法の改悪に反対し、憲法と世界人権宣言、国際人権規約を守り、生かして活動します。
 国民救援会は、人権を抑圧し民主的人権を侵す法律や条例の制定、改悪に反対し、悪法の適用を許さないために活動します。

4 国民救援会は、国民監視と弾圧を任務とする警備公安警察の廃止を含む警察制度の民主的改革および破壊活動防止法と公安調査庁の廃止を求めて活動します。
 国民救援会は、国際的な基準にもとづいて、代用監獄の廃止、被拘禁者の処遇改善を求めて活動し、死刑制度の廃止を求めます。

5 国民救援会は、平和と民主主義、社会進歩のための活動の途上で亡くなった人びとを顕彰し、遺族を励ます活動をします。

 国民救援会は、このような活動を展開することによって、この国と世界に平和と民主主義が深く根づき、人権が輝く社会進歩の運動に大きく貢献します。


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