救援新聞・福岡県版  2014年2月15日号

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★  目次  ★
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 ■一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます
  (2004年6月 「九条の会」アピールより)
 ■民商に家宅捜査の不当弾圧
 ■憲法をまもり、社会の進歩をめざした故人に感謝と敬意を
  第67回解放運動無名戦士合葬追悼会への合葬推薦、県内から46人
 ■九州建設アスベスト訴訟100万署名達成と
  九州玄海原発差止訴訟1万人原告達成に
  特別のご協力をお願いします
 ■日豊線痴漢冤罪事件に無罪判決
 ■人権と正義のために力をあわせよう!
  参加しょう! 参加をよびかけよう!
 ■「九条の会」アピール
 ■参加しょう! 参加をよびかけよう!
  みんなで力を合わせ勝利の春を呼ぼう!!
  裁判・争議の勝利をめざす 春のつどい


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■一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます
 (2004年6月 「九条の会」アピールより)

 通常国会がはじまりました。安倍政権の歴史を逆行させる「戦争をする国・軍事体制」をめざす政治と「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」(憲法前文)国民との対決がますます鮮明になっています。 昨年末、強行された秘密保護法の廃止をもとめる運動の広がり、名護市長選挙では海にも陸にも基地は作らせない、と訴えた稲垣進氏の勝利など、安倍政権と対決し追いつめています。

「9条の会」アピールから10年
 2004年6月、「日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。」として、作家の井上ひさし、大江健三郎、澤地久枝氏ら9人が国民に呼びかけた「アピール」(裏面参照)は、国民に感動をあたえ励まし、憲法改悪反対運動を大きく前進させました。 しかし、いま憲法は安倍政権のもと、さらに大きな試練にさらされています。 国民救援会には特に、三権分立のもと、司法・裁判において憲法にもとづき基本的人権をまもり発展させる判決、行政や立法府の憲法違反の政治、悪法を断罪する判決をもとめる、一筆の署名、裁判傍聴、事件報告会等への参加、事件支援のカンパ、事件関係者への激励などなど、「一人ひとりにできる」ことに参加し、ひろげることで、「アピール」にこたえていくことがもとめられています。裏面の「アピール」を読み、広げましょう。

★2月23日13:30 九条の会講演会
 纐纈厚氏
 西日本新聞会館16階


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■民商に家宅捜査の不当弾圧
  全国商工新聞(2.3号)によれば、1月21日、岡山地検、広島国税局、岡山県警は、法人税法・税理士法違反容疑で、岡山県商工団体連合会と倉敷民主商工会を家宅捜査、女性事務局員を逮捕しました。 岡山県連は「民商・全商連の自主計算活動を組織的な税理士法違反事件として仕立て上げ、消費税増税中止を求める運動や自主計算・自主申告活動を後退させようとする意図的なもので断じて許すわけにはいきません。」と抗議しています。 昨年10月には、大阪で生活と健康を守る会の運動に「不正受給」を理由に生健会の事務所が家宅捜査されています。 憲法にもとづく税の「応能負担」「自主申告尊重」や生活保護受給などの実現を求める運動団体への不当弾圧です。 「戦争をする国づくり」に国民抑圧・団体は歴史の教訓です。 弾圧を恐れず、あなどらず、憲法を高くかかげ堂々と要求実現の運動をすすめましょう。


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■憲法をまもり、社会の進歩をめざした故人に感謝と敬意を
 第67回解放運動無名戦士合葬追悼会への合葬推薦、県内から46人

 毎年3月18日にひらかれている、「解放運動無名戦士合葬追悼会」が近づいてきました。 「合葬追悼会」は、社会進歩と革新、平和をめざす活動の途上で亡くなられた人びとを顕彰・追悼し、遺族を励まし、故人の遺志を引き継ぎすすむことを誓うもので、1948年からつづけられてきました。
 今年、福岡県から合葬者推薦は46人でした。 合葬者推薦にご協力いただいた団体各位に感謝もうしあげます。 なお、ご遺族への説明・懇談会が下記のとおりひらかれます。
 誘い合わせてご参加ください。

☆福岡会場
 3月1日(土)13:30〜
 ふくふくプラザ
☆北九州会場
 3月2日(日)13:30〜
 戸畑生涯学習センター
☆大牟田会場
 3月2日(日)14:30〜
 共産党大牟田地区員会


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■九州建設アスベスト訴訟100万署名達成と
 九州玄海原発差止訴訟1万人原告達成に
 特別のご協力をお願いします

 九州アスベスト訴訟は、昨年12月大阪高裁が泉南石綿訴訟で示した、国の規制機関と賠償の拡大判決を守り抜くとともに、建設業界特有の「一人親方」の救済を勝ち取ることが求められています。 そのために全国100万署名に取組んでいます。
 九州玄海原発訴訟は、安倍政権の原発再稼働、原発輸出の動きのなかで、原発を廃炉にさせるために原告1万人で裁判所に「差止め」させ、安倍政権の再稼働を止めましょう。


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日豊線痴漢冤罪事件に無罪判決
 電車内での痴漢事件で冤罪を訴えていたH氏に対し地裁小倉支部は1月14日、痴漢を受けたという女性の供述は信用できないと無罪判決をだしました。 検察は控訴 。一方、28日、H氏は公金横領詐欺事件で逮捕されました。 事件について真相は不明です。


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■人権と正義のために力をあわせよう!
 参加しょう! 参加をよびかけよう!

★テクノ経営・セクハラパワハラ解雇事件
 2月21日 10:30
 ラウンド
 地裁
★久留米市焼却場裁判
 2月24日 10:30
 福岡地裁301
★TNC正社員化M争議
 3月 3日 10:00
 県労委斡旋
さよなら原発集会
 3月 9日
 福岡市・須崎公園
 北九州・三萩野
 大牟田・築町公園
★裁判勝利をめざす春のつどい
 3月15日 13:30
 農民会館(裏面参照)
★九州建設アスベスト訴訟
 3月19日
 結審 地裁301
★福岡県民大集会
 3月23日
 冷泉公園


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■「九条の会」アピール
 日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
 ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、五千万を越える人命を奪った第二次世界大戦。
 この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、
 武力を使うことを選択肢にすべきではないという教訓を導き出しました。
 侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、 戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、 こうした世界の市民の意志を実現しようと決心しました。
 しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、九条を中心に日本国憲法を「改正」しょうとする動きが、 かってない規模と強さで台頭しています。
 その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところにあります。
 そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。
 また、非核三原則や武器輸出の禁止などの重要施策を無きものにしようとしています。
 そして、子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、教育基本法をも変えようとしています。
 これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。 私たちは、この転換を許すことはできません。

 アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、紛争の武力による解決が、 いかに非現実的であるかを、日々明らかにしています。 なにより武力の行使は、 その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。
 一九九〇年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、 紛争の有効な解決にはつながりませんでした。 だからこそ、東南アジアやヨーロッパ等では、紛争を、外交と話し合いによって解決するための、地域的枠組みを作る努力が強められています。

 二〇世紀の教訓をふまえ、二一世紀の進路が問われているいま、あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。
 相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を「国際貢献」など言うのは、思い上がりでしかありません。

 憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められています。 憲法九条をもつこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、経済、文化、科学技術などの面から協力ができるのです。

 私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。
 そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、 日々行使していくことが必要です。
 それは、国の未来の在り方に対する、主権者の責任です。
 日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。

2004年6月10日
井上ひさし・梅原 猛・大江健三郎・奥平康弘・小田 実・加藤周一・澤地久枝・鶴見俊輔・三木睦子


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■参加しょう! 参加をよびかけよう!
 みんなで力を合わせ勝利の春を呼ぼう!!
 裁判・争議の勝利をめざす 春のつどい

 きびしい闘いの現状と訴えを聞いて下さい。 奪われた人間の尊厳と基本的人権を取り戻すためにお力をお貸し下さい!

【第一部】  特別報告  マツダ「派遣切り」訴訟
  〜地裁勝利の力を更に前進させ、高裁勝利を勝ち取ろう〜
  講師:S氏(山口・マツダ「派遣切り」訴訟原告団事務局長)
プロフィール 
2008年に、防府市の工場で働く派遣労働者800人を一斉に雇い止めした大手自動車メーカーのマツダ。 大企業の社会的責任を果たさせようと裁判で闘う元派遣労働者の一人。2013年3月山口地裁判決で、裁判長は、原告の一人ずつの名前を読み上げ、「被告(マツダ)の正社員としての権利を有する」という判決を勝ち取る。 会社側が控訴したため、現在、広島高裁にて審理中。 マツダ派遣切り訴訟原告団事務局長

【第2部】各事件の訴えと交流
 合唱団あらぐさの歌声 大きな声で歌い、元気を出してともに闘おう!

【第3部】 ともに闘うことば

日時 3月15日(土)13:30〜16:00
場所 農民会館4階(福岡市中央区今泉1−13−18)092-761-6550
   *参加費無料

連絡先 日本国民救援会福岡県本部、同福岡支部
 中央区大名2−2−501
 電話092-713-0144
 FAX092-724-6240


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