救援新聞・福岡県版  2012年11月5日号

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★  目次  ★
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 ■不当な判決
  TNCの派遣法違反を認定しながら正社員化を認めず
 ■支部大会に参加しょう!
  大会を成功させ、救援運動を前進させよう!
 ■大崎事件第15回現地調査
  原口アヤ子さん無実確信
 ■「ショージとカタオ」上映と桜井昌司さんのトーク会に180人が参加
 ■若松支部の憲法学習会に54名が参加
 ■遠賀中間支部、北稜クリニック事件学習会をひらく
 ■人権と正義のために力をあわせよう!
  参加しよう!参加を呼びかけよう!
 ■無実の人々を救う全国いっせい宣伝行動に参加をお願いします
 ■あなたの助けを求めている死刑囚がいます
 ■あなたの声を届けてください
  「せめぎあいの情勢」で、平和・人権をまもるたたかいの武器は
  「表現の自由」です


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■不当な判決
 TNCの派遣法違反を認定しながら正社員化を認めず

 10月29日、福岡高裁・犬飼眞二裁判長は、TNC正社員化M裁判の判決で、@TプロはTNCへの専ら派遣会社、AMさん採用前TNCによる面接、BTNCは新入社員採用時、派遣3年経過していたMさんに正社員化を打診していない、の3点について違法を認定。 しかし、派遣法は行政法であるとしてMさんの請求を棄却しました。
 Mさんは「地裁より前進した判決だと思う。 全国から600を超す団体署名等支援に感謝します。 希望をもってたたかっていきます。 これからもご支援を」と挨拶しました。 判決には、山口・マツダ、熊本・NECセミコンの原告も含めて110人を超える傍聴者がありました。 詳細は続報。


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■支部大会に参加しょう!
 大会を成功させ、救援運動を前進させよう!

 支部大会が下記の日程でひらかれます。 多くのみなさんの参加を訴えます。
△第29回若松支部大会
 11月17日(土)15:00 
 若松市民会館
△第37回福岡支部大会
 11月20日(火)18:30 
 農民会館
△第30回北九州総支部大会
 11月27日(火)18:00 
 戸畑生涯学習センター


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■大崎事件第15回現地調査
 原口アヤ子さん無実確信

 10月6、7日ひらかれた現地調査に福岡県から3人が参加(全国から94人、詳細は救援新聞10月25日号参照)。 また、15日の天文館での宣伝と鹿児島地裁要請に県本部事務局長が参加しました。

現地調査派遣カンパありがとうございました
引き続き再審開始要請署名に御協力を



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■「ショージとカタオ」上映と桜井昌司さんのトーク会に180人が参加
 9月30日の「会」では、「冤罪とは何かについて考えさせられました。
それだけでなく一生懸命生きることの大切さや生きる幸せを改めて考えることができました。 井手監督、桜井さん、杉山さん本当にありがとうございました。」などの感想がよせられました。
 また、当日配布した名張事件や袴田事件、大崎事件などと取調べの可視化を求める署名も署名欄を埋めて返送されてきています。


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■若松支部の憲法学習会に54名が参加
 若松支部が10月21日、1947年(昭和22年)に文部省がつくった「あたらしい憲法のはなし」の心で「自民党憲法改正草案を読む」学習会を、54人の参加でひらきました。 講師のA弁護士は、「自民党案は、改正というレベルの話ではない。 現行憲法の根本原理を覆し、世界でアメリカと一緒に戦争する、全く別物を作ろうとしている。 『新しい憲法のはなし』に示された『こころ』をいつも胸に抱いて、改憲を許さない行動に取組もう」と呼びかけられました。


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■遠賀中間支部、北稜クリニック事件学習会をひらく
 遠賀中間支部は、10月24日、北稜クリニック筋弛緩剤冤罪事件について、「守大助さんを守る北九州の会」のYさんを講師に学習会をひらき17人が参加しました。
 参加者は、守大助さんの無実を確信し、再審開始をもとめる署名に取組むことを確認しました。


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■人権と正義のために力をあわせよう!
 参加しよう!参加を呼びかけよう!

★読売押し紙訴訟・Mさん強制間接金返還裁判

 11月 5日 11:30
 福岡地裁
★九州アスベスト訴訟
 11月 7日 14:00
 福岡地裁301
★さよなら原発 福岡集会
 11月11日 14:00
 冷泉公園
★接見交通権侵害国家賠償訴訟
 11月15日 14:00
 地裁小倉支部
★生存権裁判
 11月19日 14:30
 高裁501
★イワキ工業解雇事件 ラウンドテーブル
 11月26日
 地裁小倉支部
★新日鉄コークス肺がん訴訟
 11月29日 10:10
 地裁小倉支部
★原発なくそう 玄海原発差し止め訴訟
 12月 7日 14:00
 佐賀地裁

レパ被害者への謝罪と賠償を棄却した大阪高裁の不当判決(10月24日)に抗議する


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■無実の人々を救う全国いっせい宣伝行動に参加をお願いします
 最近、パソコン遠隔操作事件で警察が4人を誤認逮捕し、うち2人には「自白」までさせています。 足利事件、布川事件など「自白」強要の冤罪事件で無罪が相次いでいますが、警察、検察にはその反省はみられません。
 いま全国で無実を訴えている事件への支援をひろげるために「全国いっせい宣伝行動」に取組みます。 福岡県では下記の通り行います。 ご参加をお願します。

11月17日 13:00 福岡行動
 天神ソラリアステージ前
 ビラ配布と署名行動
11月18日 14:00 北九州行動
 JR小倉駅前
 ビラ配布と署名行動


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あなたの助けを求めている死刑囚がいます
名張毒ぶどう酒事件・・
事件から51年、最高裁は再審開始を

 半世紀を超える歳月、「私は人を殺していない」と訴える死刑囚が、あなたの助けを求めています。 その人は奥西勝さん(86歳)。 奥西さんは、いま、病態が悪化して東京・八王子の医療刑務所に移され、病気と死刑執行の恐怖とたたかいながら、誤った有罪判決のやり直し(再審)を求め続けています。 現在、第7次再審請求が最高裁で審理されています。
 事件は、1961年三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡。 逮捕された奥西さんは「警察に自白を強要された」と訴え、無実を主張 。1審は無罪でしたが、2審は逆転死刑判決。 そして76年、最高裁で死刑が確定。 その後の再審請求で死刑判決の根拠とされた鑑定が捏造されたことも判明。 しかも、第7次再審請求では、ぶどう酒に入れたとされた毒物・農薬が奥西さんの「自白」と違うものであることが判明し、再審請求が認められました。 ところが、科学的な証明を無視し裁判官の勝手な推論で請求を棄却され、奥西さんは、事件発生から半世紀以上にわたって裁判に翻弄されつづけています。 最高裁は、直ちに再審を決定すべきです。

袴田事件・・
DNA型鑑定で袴田さんの無実が明白に

 もうひとりの無実の死刑囚が、袴田巌さん(76歳)。 袴田さんは、いま、長年の拘禁生活と死刑執行に対する恐怖から拘禁症が悪化し、病気とたたかいながら東京拘置所で再審開始、再審無罪を求めています。 現在、静岡地裁で第2次再審請求が審理されています。
 事件は、1966年6月、静岡県清水市(現静岡市)の味噌製造会社専務宅の焼け跡から、一家4人の遺体が見つかりました。 警察は、住み込み従業員で元プロボクサーだった袴田巌さんを逮捕。 袴田さんは、後半で無罪を主張しましたが、逮捕から1年後に工場の味噌タンクから発見された「5点の衣類」が、犯行時の袴田さんの着衣として有罪の証拠とされ、80年に最高裁で死刑が確定。 再審請求審では、「5点の衣類」に付着していた血痕をDNA型鑑定したところ、袴田さんはもとより、被害者に由来するDNAも検出されませんでした。 それは「5点の衣類」は袴田さんのものでもなく、事件とも無関係であり、確定死刑判決は根底から崩れたことを意味します。 裁判所は、1日も早く裁判のやり直しをすべきです。

全国で無実を訴えている冤罪事件
●秋田:大仙事件 ●宮城:仙台北稜クリニック・筋弛緩剤冤罪事件 ●山形:明倫中裁判 ●東京:東電OL殺人事件 ●東京:西武池袋線痴漢冤罪小林事件 ●東京:三鷹事件 ●東京:三鷹バス痴漢冤罪事件 ●長野:えん罪ひき逃げ事件 ●長野:特急あずさ35号窃盗えん罪事件 ●福井:福井女子中学生殺人事件 ●静岡:袴田事件 ●愛知:豊川幼児殺人事件 ●三重:名張毒ぶどう酒事件 ●滋賀:日野町事件 ●JR山科・京都間痴漢冤罪事件 ●奈良:えん罪香芝強制わいせつ事件 ●大阪:東住吉冤罪事件 ●大阪:えん罪姫路強制わいせつ事件 ●兵庫:えん罪西宮郵便バイク事件 ●兵庫:えん罪神戸質店事件 ●高知:高知白バイ事件 ●鹿児島:大崎事件


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■あなたの声を届けてください
 「せめぎあいの情勢」で、平和・人権をまもるたたかいの武器は「表現の自由」です

 最高裁でたたかう国公法弾圧事件の署名のご支援をお願いします。 署名用紙は国民救援会に連絡いただくか、国民救援会のホーム・ページからダウンロードをお願いします。

“政治を変えよう”とビラを配っただけなのに逮捕?
最高裁での無罪めざし、ご支援を
国公法弾圧堀越事件
世田谷国公法弾圧事件

堀越事件・・

 2003年秋の総選挙で、東京・目黒区の社会保険事務所(当時)に勤めていた堀越明男さんが東京・中央区の自宅のマンションや民家に日本共産党のビラを配布したことで逮捕・起訴されました。

世田谷事件・・
2005年9月の総選挙に際して、厚労省(当時)に勤めていた宇治橋眞一さんが、世田谷区の池尻住宅の集合ポストに、日本共産党のビラを配ったことで逮捕・起訴された事件です。

 2人は、勤務時間外の休日に職場とは離れた住宅街でビラを配布したもので、仕事や職場には何ら影響はなく、上司や人事院からも何の注意も処分もありませんでした。
 しかし、警視庁公安部は堀越さんを長期にわたって尾行し、のべ171人の警察官が私生活を盗撮し、プライバシー侵害を繰り返しました。
 2つの事件が起きた頃、自衛隊のイラク派兵や憲法改悪の動きが強まり、それに反対する市民のビラ配布が相次いで弾圧されました。

東京高裁では堀越事件に無罪判決!
 東京地裁では両事件とも罰金10万円の有罪判決でしたが、東京高裁は堀越事件では、「ビラ配布は国の仕事をゆがめることはない、私生活での政治活動までも禁じている国家公務員法と人事院規則を適用するのは憲法違反」との無罪判決を言い渡しました。

 国家公務員法は、国家公務員の政治活動を一律・全面的に禁止し、刑事罰を科しています。 これは世界の他の国にはないことです。 国公法弾圧2事件は、この憲法違反の法律を悪用した事件で
、国民の言論・表現の自由と公務員の権利を争う裁判です。
 いま・最高裁第二小法廷(5人の裁判官)で審理されていますが、私たちはこの2つの事件を大法廷(15人の全裁判官で審理し、憲法判断など重要な事件を扱う)に回して、「国公法は憲法違反」との無罪判決を求めています。

最高裁あての署名にご協力を
 大法廷での審理と違憲無罪判決を求める署名にご協力ください。 連絡いただければお送りします。 国民救援会のHPからもダウンロードできます。
http://kyuenkai.org/

事件パンフをお読みください
 事件解説の100円パンフや、裁判資料などを読んでください。


国公法弾圧の堀越事件、世田谷事件の無罪を勝ちとるためにご支援を
国公法弾圧を許さず、言論表現の自由を守る会
世田谷国公法弾圧を許さない会
日本国民救援会   п@03-5842-5842
〒113-0084 東京都文京区湯島2-4-4平和と労働センター5F


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