救援新聞・福岡県版  2012年5月15日号

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★  目次  ★
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 ■憲法施行65周年・・・
  憲法を読もう!憲法を実行して日本を良くしよう!
 ■力を合わせ、励ましあってたたかおう!
  傍聴、宣伝、集会に参加しょう
 ■第65回解放運動無名戦士追悼会に参加して
 ■第22回裁判勝利をめざす全国交流集会に参加して
 ■全国大会をめざす会員拡大に取り組もう!
 ■無実の死刑囚を救おう!
 名張毒ぶどう酒事件


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■憲法施行65周年・・・
 憲法を読もう!憲法を実行して日本を良くしよう!

 5月3日、憲法施行65周年を迎えました。 国民救援会は憲法を拠り所にして人権と民主主義をまもるたたかいをつづけています。 いま、国会では、民主、自民、公明などの議員による参議院を廃止して2院制を1院制にする「改憲案」が憲法施行後はじめて衆議院に提出される一方で、自民党やみんなの党は改悪案を発表し、また、96条の改憲条件の緩和をめざす議員連盟や「橋下・大阪維新の会」など憲法改悪の動きが強まっています。
 「改憲勢力は、この憲法を音吐朗々と読まれ、国民に知られ、ああいい憲法じゃないかと親しみを持たれることを恐れています。」(04.8内藤功副会長・当時)
 憲法を読み上げ、国防軍や天皇元首など歴史を逆行させる憲法改悪を反対しょう。 

裁判官は司法の独立を守り人格権、生存権、労働権を奪っている政府、企業を断罪せよ!
 90年代からアメリカと財界の要求で政府が強行してきた「規制緩和・構造改革」によって、憲法が保障する基本的人権を奪われた労働者国民が、それを取り戻すために裁判に立ち上がっています。
 しかし、北九州生存権裁判、TNC正社員化宮ア裁判、JAL不当解雇裁判などの不当判決にみられるように、政府や企業の主張、規制緩和・新自由主義を擁護し、労働者国民の人権蹂躙を容認する判決が相次いでいます。 裁判官に「良心に従い独立して」(憲法76条)人権を守れと声を上げよう。

裁判官に、事実に基づき基本的人権擁護の判断を求める救援運動をさらに強く、大きく!
 一連の不当判決は、政府・財界主導で02年からはじまった「司法改革」が、「規制緩和・構造改革」の一つであったこと、それは、行政改革や規制緩和など弱肉強食の新自由主義社会に対応するための「改革」であったことなどの影響もあると考えられます。
 国民救援会は、裁判官がどんなに反動でも、憲法違反の人権侵害の事実を積み上げ、その救済をもとめる国民の声を集め、届けて、裁判官に良心の発揮を促し、憲法の基本的人権を擁護する判決をもとめる運動で、人権と民主主義をまもる貴重な成果を勝ち取ってきました。 この運動をさらに強く、大きくするために会員拡大にご協力をお願いします。




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■力を合わせ、励ましあってたたかおう!
 傍聴、宣伝、集会に参加しょう

★無名戦士合葬会追悼会のビデオを観る会

 5月22日13:00
 戸畑生涯学習センター
★読売新聞押し紙訴訟・M裁判
 5月25日13:10
 控訴審判決
 福岡高裁
 読売広川店主・Mさんは、08年6月に読売新聞社から二度目の販売店契約拒否・販売店潰しの取消しを求めた裁判は、これまで6回の仮処分で全て勝利していますが、昨年3月の本訴・地裁判決では敗訴しています。 高裁で逆転勝利をめざします。 
 裁判所要請のハガキ運動へのご協力ありがとうございます。 傍聴をお願いします。
★さよなら原発・佐賀集会
 5月27日13:00
 佐賀市天神
 どんどんどんの森公園
★通信労組 不当労働行為救済請求
 5月28日13:00
 審問
 県労委
★九州建設アスベスト訴訟
 6月13日14:00
 福岡地裁301
★九州原発差し止め訴訟 玄海訴訟
 6月15日14:00
 佐賀地裁
 憲法上の人格権及び生存権に基づき、原子力発電施設の操業の差し止めを求めるとともに、その付帯請求として、人格権等侵害に対する損害賠償として、原告らに平成23年3月11日から原子力発電施設の操業の差し止めが実現するまで1月あたり各々金1万円を支払うよう求める。
★TNC正社員化M裁判
 6月18日13:10
 第一回控訴審
 福岡高裁501
 今年2月8日の地裁判決は、TNCによる労基法、派遣法に違法、脱法行為の事実を見逃して容認した、まったく許しがたい不当判決。 高裁で逆転勝利をめざします。
 高裁では第一回で結審する場合があります。 100人入る法廷です。 誘い合わせて傍聴をお願いします。 12時30分から裁判所門前集会
 Mさんは4月22日、23日に熱海市でおこなわれた第22回裁判勝利をめざす全国交流集会に参加されました。 感想は下に。




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■第65回解放運動無名戦士追悼会に参加して
 2011年1月12日、Mは80歳で亡くなりましたが、時代変革のめまぐるしい厳しい印刷業の経営をしながら、福商連会長、全商連常任理事などの任務を負って、諸活動のなかでも特に中小業者の経営と権利を守る活動に彼の人生の40代から70代めでの半生を注いでまいりました。 このたび、全国の同じ志のみなさんと合葬され、故人とともに私自身がどんなにか心強く励まされたことでしょう。 とくに今回は、東日本大震災で亡くなられた方も多く悲しい別れがさまざまあっただけに、感慨深い胸の熱くなる式典でした。 こんな式典に参列できたことで、遺族としても故人の遺志をしっかり受け継いでいくことがどんなに大事かを考える場を与えていただいたと感謝いたしております。(以下省略)
 (ご遺族より)


第7回福岡における無名戦士合葬追悼会のご案内
 とき 6月10日(日)13時開会 16時閉会予定
 会場 福岡市民プラザ502




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■第22回裁判勝利をめざす全国交流集会に参加して
   TNC正社員化裁判 Mさん
 今年で3回目の参加になります。 参加は97名訴訟、123人の交流集会となりました。
 自由法曹団団長のS弁護士が「3・11後の司法の現状と大衆的裁判闘争の課題」をテーマに記念講演をされました。 公害訴訟を例にあげて「被害者が前面にたってたたかう」「私たちは絶対負けない。 勝つまでたたかう」を教訓として、例え負けつづけても最後には勝利するたたかい経験を話されました。 そして、勝利の要因は、団結してたたかい、全国的な連帯を強化してたたかうことが重要であり、それが勝利への鉄則であると締めくくられました。
 労働事件・非正規労働者問題の分科会には、9事件から13名と全労連、自由法曹団、国民救援会の担当者あわせて18人が参加し討論しました。 最近の労働裁判が負け続けているのが要因なのか、昨年より参加者が少なくなっているのが気になりました。
 討論では、故人請負労働者の労働者性について、派遣・偽装請負労働者の事件についての分野に分けて2日間で話し合いました。 「TNC正社員化裁判」では、今年2月8日の判決の問題点と4月以降のTNCの契約切りによる自宅待機の現状を報告しました。 判決の異常さと契約切りというTNCの非情さに避難が集中しました。
 2日間では時間が足りず十分な話し合いができませんでしたが、連帯しながら今後の裁判をたたかうことを誓い合いました。 労働裁判の現状は厳しい状況が続いていますが、いかにして裁判所を動かすかが今後のテーマになりそうです。 その為には、世論形成が急がれていると感じました。 今後は、近い地域での連帯を深め、山口マツダ派遣切り訴訟や熊本NEC重層偽装請負訴訟との共闘が必須であると話し合い、近く共同での学習会などを行う約束をしてきました。(一部略)
 私は今年4月から「契約切り」というTNCの攻撃をうけて自宅待機の状態にありますが、6月18日から始まる高裁での第一回期日に向けて全力を尽くしたいと思っています。 今後ともご支援をよろしくお願いいたします。




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■全国大会をめざす会員拡大に取り組もう!
 7月28日(土)〜30日(月)に神戸市でひらかれる第56回全国大会をめざして、会員拡大運動に取り組んでいます。 福岡県では、昨年6月1日から40人を超える新会員を迎えましたが、死亡などにより退会者も同数位あり、増加に転じるまでになっていません。 中央本部の現勢確認日である6月1日を増勢で迎えるために会員拡大、対象者紹介にご協力をお願いします。

いろんな事件を知ってもらいたい。 と2人拡大
 今年の無名戦士合葬追悼会に参列されたMさんは、「救援会という組織は、無実の罪で裁判を起こしている人たちの救援組織ぐらいという認識しかなかった私ですが、今回の体験で救援会の活動の歴史と深さを勉強することができました。 もっと多くの仲間をふやし、救援新聞も読んでもらって、いろんな事件の闘いを知ってもらいたいなと思いました。」との感想を寄せていただきましたが、その後、2人を拡大されました。

メーデーで2人拡大
 北九州総支部は、北九州メーデーで署名コーナーを設け8事件の署名に取組むなかで、2人を拡大しました。 うち1人は、仙台筋弛緩剤冤罪事件に関心を寄せられていた人で、初対面でしたが入会されました。
 署名は8事件に275筆の協力がありました。 また、3日の憲法集会では10事件に227筆の協力がありました。
 福岡支部は、中央メーデーで支部作成のビラと中央本部作成ビラをセットで約400枚を配布、福岡東部地区メーデーではA福岡支部長が連帯のあいさつと約120枚のビラを配布、大牟田地区メーデーではビラ約150枚を配布しました。 お疲れ様でした。

人権と民主主義をまもる絆、救援会への入会を呼びかけよう!




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■無実の死刑囚を救おう!
名張毒ぶどう酒事件

 名張毒ぶどう酒事件の奥西さん(86歳)の7度目の再審(裁判やり直し)請求審の決定が間近に迫っています。 奥西さんは、一審は無罪でしたが、ニ審の高裁で確定しました。 それ以来死刑の恐怖とたたかいながら獄中から無実を叫び続けています。 無実の死刑囚・奥西さんを生きて取り戻すために、こ支援をお願いします。

奥西勝さんの無実の叫び
 私は無実です。 警察に強要・誘導され「自白」に追い込まれましたが、毒物鑑定によって私の無実が科学的にもあきらかにされました。 もう事件から51年が経ち、私は86歳の高齢となりました。 もう間もなく裁判所から決定がだされます。 死刑判決から42年、もう最後の判断、再審を決めてほしい。 唯々願うのみです。 これが最後のお願いになるかもしれません。 ご支援お願いします。

取調べの全面可視化を
足利事件・菅家利和さん

 (取調べでは)机をバンバン叩かれ、髪を引っ張られ、足を蹴られ、「早くしゃべって楽になれ」と。 それが一日続きました。 本当に疲れてしまって、「やりました」と言ってしまったんです。
 取調べの可視化については、必ずはじめから最後まで、カメラも上、横、それからテーブルの下まで置いて貰わなくちゃダメです。 一部可視化だと、警察・検察の都合の良い部分しか現れません。

検察の証拠隠しを許すな
布川事件・桜井昌司さん

 冤罪事件は、ウソの「自白」で始まり、それをカバーするために警察のデッチ上げ、検察の証拠隠しによって作られます。
 私の「自白」テープも13か所も改ざんされ、被害者宅前に私たちとは違う人を見たという目撃証言が40年間も隠されていました。
 冤罪をなくすためにはすべての手持ち証拠の開示を検察に義務づけるべきです。

日本国民救援会/再審えん罪事件全国連絡会
5.20いっせい宣伝行動とは=1975年5月20日の最高裁が白鳥事件の再審請求に対して、「疑わしきは被告の利益に」の刑事裁判の鉄則は再審にも適用されるとの判断を示しました(白鳥決定)。 その後、死刑再審4事件をはじめ多くの冤罪事件に大きな影響を与えました。 この「白鳥決定」を記念して、毎年5月20日前後に全国いっせい宣伝行動を行っています。

5・20無実の人々を救う全国宣伝行動に参加しょう!(日程確定分)
☆5月26日 JR小倉駅前
☆5月26日 若松(詳細は支部に連絡下さい)


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