救援新聞・福岡県版  2012年1月5日号

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★  目次  ★
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 ■救援活動をより旺盛に
 ■年末救援募金、会費納入、事件の署名へのご協力ありがとうございます
 ■判決や重大な局面の事件が目白押し
  署名やハガキでの要請にご協力を
 ■傍聴のお願い
 ■社会進歩のために活動された故人に感謝と敬意を表する
  解放運動無名戦士合葬追悼会
 ■まだ死ねない, 老齢加算の復活を!
  生存権裁判原告・・最高裁へ手紙で訴え


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■救援活動をより旺盛に
 あけましておめでとうございます
 昨年の3.11東日本大震災は大きな被害をもたらしました。 直接失われた命と行方不明者は2万人を超えています。 そして、暮らしも住まいも雇用も行政機能も根こそぎ押し流されました。
 福島原発の事故は、いまだに放射性物質の漏出はとまらず、日本全国に放射性物質による危険と不安を撒き散らしています。
 原発事故については特に、国や電力産業が根拠のない安全神話を振りまいてきたこと、危機に瀕しても危険情報を正確に公表したとは思えないことも明るみになりました。 反省もなく原子力利用を続けようという勢力も大きなままです。 また、震災復興についても、特区の制定など、被災地を食い物にするかのような計画も進められています。
 社会のあり方を変える必要が痛感されます。 巨大産業の言い分が政治や司法の場でさえも押し通される、情報統制によって民主主義や人間の想像力の発露の芽を摘もうとする、それまで慣れ親しんできた暮らしの回復ではなく、より競争を貫徹させるやり方で被災者に対する、そのような社会はごめんです。
 TPPや地方構造改革、労働法制や貧困の問題も、同じ脈絡の上にあります。 人間の連帯や一人ひとりの生き生きとした生活を破壊し、力のあるものだけが生き残る無味乾燥の社会につながる政治が進められようとしています。 沖縄基地維持、自衛隊海外派兵も、人の命をないがしろにして武力を重視する発想からです。 さらに比例定数削減、教育改悪、弾圧・給費制廃止などの司法制度改悪、これらの攻撃は、それに反発する国民の声を押さえ込み、民主主義を空洞化させようとしてのものです。
 このようななかで国民救援会の活動は重要さを増してきています。 全国にも、福岡県にもたくさんの事件があります。 県内では1月18日に九州建設アスベスト訴訟がはじまり、1月31日には、なくそう原発九州玄海訴訟が提訴されます。 2月8日にはTNC正社員化M裁判の判決、2月24日には北九州生存権裁判の最高裁口頭弁論がおこなわれ、読売新聞押し紙訴訟も大詰めです。 新年早々から救援会の役割は大きなものがあります。
 今年も、様々な事件の救援活動を、平和や悪法反対の運動を、より旺盛にたたかっていきたいと思います。 みんなで力をあわせて頑張りましょう。
 2012年  元旦  国民救援会福岡県本部会長


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■年末救援募金、会費納入、事件の署名へのご協力ありがとうございます


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■判決や重大な局面の事件が目白押し
 署名やハガキでの要請にご協力を

 市民感覚と公正公平な判断を求める声を署名で、ハガキで裁判所に届けましょう。

TNC正社員化M裁判
 地裁判決 2月8日13時10分【個人署名】
 送り先 〒810-0043 中央区城内 福岡地裁第5民事部 合議A係
 働く貧困をなくし、正社員が当たり前で生存権が保障される判決を

北九州生存権裁判
 最高裁口頭弁論 2月24日10時30分【個人・団体署名】
 送り先 〒102-8651 千代田区隼町4-2 最高裁第2小法廷 裁判長 千葉勝美 様
 老齢加算の復活で、だれもが健康で長生きできる社会の実現を

明治乳業争議
 都労委決定  3月 東京都労働委員会会長永井紀昭 宛て 団体署名
 送り先 〒272-0015 市川市鬼高2-6-2 1F 明治乳業争議団
 不当労働行為と差別の「やり得」を許さない、全面解決につながる決定を

国公法弾圧事件
 最高裁で本格的審理【個人・団体署名】
 送り先 〒102-8651 千代田区隼町4-2 最高裁第2小法廷 裁判長 千葉勝美 様
 猿払事件最高裁判決を見直し、堀越、世田谷両事件に無罪判決を

 1月31日提訴
 あなたも、原発をなくそう「九州玄海訴訟」の原告団に参加を!

 いま日本で一番危険な原発「玄海原発」の廃炉を求める裁判の原告になりませんか、原告になるには、申込書と委任状、それに5000円を添えて申し込んで下さい。

書き損じたハガキ、年賀状のカンパにご協力ください
 裁判所に要請するハガキとして活用させて頂きます。 友人知人に声かけて集めてくださるようお願いいます。
 会員拡大にお力添えを 1928年に創立された国民救援会は、基本的人権と民主主義のために活動しています。 月600円の会費で支える会員を増やしてください。


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■傍聴のお願い
 1月18日13時30分
 九州建設アスベスト訴訟
 福岡地裁


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■社会進歩のために活動された故人に感謝と敬意を表する
 解放運動無名戦士合葬追悼会

来 年3月の第65回合葬追悼会に合葬する故人の推薦を受付中。詳しくは事務局まで。


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■まだ死ねない, 老齢加算の復活を!
 生存権裁判原告・・最高裁へ手紙で訴え

 1960年(昭和35年)4月に創設された生活保護・老齢加算が、「役目を終えた」として、小泉政権の構造改革で社会保障抑制2200億円の犠牲となって2004年度が減額され、2006年4月に廃止されました。 70歳以上の高齢者の扶助費の約20%にあたりました。
 廃止は納得いかないと2006年3月23日、福岡地裁に28人が提訴しました。 2009年6月3日に地裁で敗訴。 福岡高裁に控訴し、2010年6月14日、「生活保護法56条違反」として勝訴しました。
 北九州市は国の指導の下に、同6月に最高裁に対して「上告受理申立」を行いました。
 北九州市生存権裁判支える会は、原告団、弁護団とともに、「上告を受理しないで」と最高裁への要請、厚労省には老齢加算復活の要求と抗議を繰り返し行ってきました。
 最高裁第2小法廷は来年の2012年2月24日に口頭弁論を開くと連絡して来ました。 これは福岡高裁勝訴の判決が書き換えられる可能性もあることから、新たな要請署名と原告の手紙による上申書をパンフにして運動をすすめることになりました。
 みなさん方の厚いご協力をお願いいたします。

高齢者の健康で文化的な生活を営む権利をまもるために
 私は生存権裁判の原告のAと申します。 小泉政権の時(これ迄45年間老齢加算の給付が有りました)当時の厚生省が老人には特別需要が必要として示した根拠をいとかんたんに(取消)70才以上の高齢者は消費量が少ないなぞを理由に4年度4月から減額し6年度4月に廃止しました。 老齢加算の廃止により今迄以上生活を切り詰めていかなければなりません。 只生きているだけの生活になりがちです。
 9年度迄は妻が生活のやりくりはやってくれましたが、10年1月12日急に手足の痺れを云うので119番に電話し救急車で病院に搬送され翌日死去しました。 病名は脳出血でした。 それからと云うもの本当に大変な毎日でした。 今回の様な事が起き大変さが身にしみました。家族内の不幸事、親戚の冠婚葬祭、交際費なぞ急に経費が必要になります。 それでも加算があった時はなんとかやりくりしていましたが、今はそんな余裕すらありません。 今全国で百人を越える原告達が老齢加算復活を求めて頑張って居ります。 老い先短い高齢者が引き続き健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を守るための全力でたたかいます。
 最後になりました(公正な判決)原告達の願いを取り上げていただきます様お願いします。

戦前・戦後はお国の為と・・今は最低生活も出来ない仕打ち
 前略 裁判官様 私達原告は今年の異常気象には気力も体力もない、つらい悲しい毎日です。 老齢加算を減らされてこれからどうして生活して行ったら良いのか色々考えると夜も寝れません。 戦前戦後草や木を食べて、お国の為と一生懸命頑張って来てまだこれからも最低の生活をしいたげられ私達高齢者にはもう限界です。 時間も有りません。 老齢加算の1万8千円弱はとても大事で大切な必要不可欠なお金です。 これがあれば少しは人並みの暮らしに近づけられます。 1日も早く原告の心をくみとって人間らしい生活をする為にも老齢加算を1日でも早く元にもどして下さいますよう心よりお願い申し上げます。


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