救援新聞・福岡県版  2011年6月5日号

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★  目次  ★
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 ■長い間のご支援、本当にありがとうございました
  布川事件・桜井さん、杉山さんに無罪判決!
 ■無実の人に無罪を!
  無実の人を救う全国いっせい宣伝行動
 ■5月に10人の新会員をむかえました
 ■Y会長の訴えに応えて入会をよび かけよう!
  たたかっている人たちは、救援をもとめています
  国民救援会へのご入会のお願い
 ■声かけあって、励ましあってたたかおう!
  署名、傍聴、集会や宣伝行動などに参加しょう、参加をよびかけよう!
 ■TNC正社員化M裁判 たたかいは大詰め
 ■大牟田・暮らしと法律連続講座
 ■大崎事件の現地調査10月15日、16日
 ■「爪ケア事件」虐待認定取消しを求める集会
 ■在日コリアン高齢者無年金国家賠償裁判を傍聴して
 ■レッド・パージ国賠訴訟
  神戸地裁の憲法と世界標準の人権を無視した不当判決につよく抗議する


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■長い間のご支援、本当にありがとうございました。
 布川事件・桜井さん、杉山さんに無罪判決!

5月24日に無罪判決がだされると、「よかったですね」とよろこびの声が県本部事務所にも寄せられました。 若松支部は常任委員会終了後、8人で祝杯をあげました。
 この間、桜井昌司さんはたびたび来福され、布川事件の訴えだけでなく、引野口事件をはじめ県内の事件をともにたたかってくれました。 一方、県内での支援運動は、故Sさん(門司)らが、二人が獄中にいる時からはじめられ、現地調査に参加した支援者も多数います。 二人は、「国民救援会や守る会、弁護団のおかげ」とよろこびのなかに感謝のことばをのべました。


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■無実の人に無罪を!
 無実の人を救う全国いっせい宣伝行動

 布川事件の二人は、20歳で逮捕され、64歳までの44年間自由を奪われてきました。こんな理不尽なことを許してはなりません。
 冤罪事件をなくすために、毎年5月20日を中心に全国で宣伝行動をおこなっています。
 5月21日、小倉駅で6人、若松で5人が参加して宣伝行動がおこなわれました。 福岡では6月3日におこなわれます。


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■5月に10人の新会員をむかえました
 福岡支部の役員は、「断られたらどうしょう」と不安をもちながら入会を訴えたら快く入会してもらえた、と勇気をもって拡大したうれしい報告をされました。
 7月までの「会員拡大集中期間」の取組みに積極的なご支援をお願いします。


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■Y会長の訴えに応えて入会をよび かけよう!
 たたかっている人たちは、救援をもとめています
 国民救援会へのご入会のお願い

 日本国民救援会福岡県本部 会長

 たたかっている人たちの心境を想像してみてください。
 たたかっている相手の国や企業は強大です。 また、たたかう労働者や冤罪事件の当事者の方が悪いのだという逆宣伝がされたり、時にはマスコミも相手にしなければなりません。
 裁判には時間がかかり、生活のことも心配になります。 事実を無視した相手の心ない主張に動揺したり、不安になったり、心細い思いをされるときもあるでしょう。 たたかい続ける苦労は大変なものだと思います。
 わたしは、「じん肺」のたたかいにはじめから参加してきました。 じん肺は、いまこそ解決までにそれほどの苦労はありませんが、30年ほど前、最初に立ち上がった北松の人や、初めて国を相手にした筑豊の人たちの苦労や不安は大変なものがありました。
 だれも「じん肺」のことを知らない、裁判も一進一退で、いつ終わるともわからない、そういう状況でした。 弁護士に田畑をとられるよとか、裁判なんかすると労災補償が打ち切られるよとか、でたらめな宣伝もされました。 また、東京などに支援の訴えに行ったとき、なまりがひどくて言葉は通じないこともありました。 まわりから訴え方にちょっと注意がはいると、泣き出す人もいました。
 たたかいを支援してくれる人がいるうれしさは大きなものです。
 それでも、少しずつ支援の輪が広がると、自分たちは正しいことをしているという確信と自信がうまれてきます。 集会に来てくれるだけで、訴えに少しうなずいてくれるだけで、署名をしてくれるだけで、カンパをもらうだけで、自分たちの訴えを理解してくれる人がいると実感できるのです。 原告たちは、競い合うように、「この間、話にいったところの人が、集会にきてくれていた」「私はカンパをいくらいくらもらった」「署名が思いのほか集まった」とうれしそうに語り合っていました。 不安ななかで切実な訴えを理解してくれる人がいる、支援してくれる人がいる、そういううれしさは、それはたいへん大きなものなのです。
 支援してくれている人たちの前で情けないことはできないという緊張も生まれました。 それが、時効の問題で不当な判決がだされても、一審で国に敗訴しても、闘いを続ける原動力になり、大きな成果をあげることにつながったのだと思っています。
 できることはわずかでも大きな力になります。 国民救援会にご加入を。
 ひとりでも多くの人に、国民救援会にお入りいただき、頑張っているひとたちを励まそうではありませんか。 できることはわずかでも、それは大きな力になるのだと思います。
 国民救援会へのご入会を心から訴えます。 また、友人、知人にも入会を呼びかけていただきますようお願いします。
   2011・5月 

*県版5月15日号の訴え(一部加筆)を再載します。 活用して入会をよびかけましょう。


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■声かけあって、励ましあってたたかおう!
 署名、傍聴、集会や宣伝行動などに参加しょう、参加をよびかけよう!


★ドキュメンタリー映画 布施辰治

 6月 4日(土)
 小倉北区ムーブ
 上映は11時、14時の2回

★法曹養成制度について考える市民集会
 6月 4日(土)14時30分〜17時00分 
 西日本新聞会館16階
 県弁護士会主催
 江川詔子さんらがパネルディスカッション

★裁判勝利をめざす全国交流集会
 6月19日〜20日
 熱海市

★押し紙訴訟・M裁判 第一回控訴審
 7月 8日(金)13時30分〜
 高裁


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■TNC正社員化M裁判 たたかいは大詰め
 6月1日、Mさん本人が証言しました。 Mさんは派遣社員でありながらTNC正社員と全く同じ仕事に従事し、責任も同等でありながら賃金は半分以下で、しかも虐げられて働かされていることを証言しました。
 裁判は、あとは結審から判決をむかえるだけです。 Mさんは、6月19日から熱海市で開かれる「裁判勝利をめざす全国交流集会」に参加し、たたかいを交流するとともに署名等の支援を訴えます。 署名の取組みにご協力をお願いします。


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■大牟田・暮らしと法律連続講座
 (会場はいづれも福県労大牟田支部会館3階)

★6月03日(金)午後6時30分から
 憲法「大震災と平和的生存権」
 福島原発事故は「恐怖と欠乏」をもたらした

★6月16日(木)午後から
 民法「消費者被害から身を守る法」
 後をたたないあの手この手のインチキ商法
★6月30日(木)午後6時30分から

 刑法「犯罪被害者の権利」
 刑事裁判 被害者の声をどう反映させるか
*国民救援会大牟田支部も共催


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■大崎事件の現地調査10月15日、16日
 「あたいはやっちょらん。 今度こそ、裁判所が私が無罪であることを分かっていただけると信じている」大崎事件第2次再審請求で鹿児島地裁が5月14日に原口アヤ子さんの意見を聞きました。 県本部から5人が激励ならびに報告集会に参加しました。


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■「爪ケア事件」虐待認定取消しを求める集会
 5月14日、昨年9月無罪判決が確定したにもかかわらず、北九州市は「虐待」認定を取り消していません。 無罪を勝ち取ったUさんは「一度は白衣など着たくないと思ったが、いまはもう一度白衣が着たいと思う(Uさんは現在小児科で働き白衣は着用していない)、 一日も早く『虐待』の二文字を取消し、普通の看護師・Uに戻りたい」と決意をのべました。 集会では、北九州市の虐待認定と病院の懲戒解雇撤回の二つでの勝利をめざすことを確認しました。


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■在日コリアン高齢者無年金国家賠償裁判を傍聴して
 福岡支部 Oさん
 在日コリアン高齢者無年金国家賠償請求事件の控訴審2回目の裁判が5月9日、福岡高裁(第2民事部)で開かれました。
 この日は3人の代理人弁護士の意見陳述が行われました。 はじめになぜ在日コリアンを排除したのか、「立法事実に根拠がないこと」について、日本国民をその対象とするという「自国民優先論」に全く根拠がないこと、また25年間掛けなければ、掛け捨てになるからという「掛け捨て弊害論」についても、一般外国人に比べて、在日コリアンの現在の定住の状況をみれば根拠は薄弱であることを述べました。
 つぎに控訴人ら(在日コリアン)に対する差別にあたることについて、国際人権規約違反が重要な争点であるとして、青山学院大学のシンヘボン先生を証人申請すること(証人申請については裁判所は消極的だとの態度が示された)を述べました。
 最後に、控訴人らに対する国籍剥奪は違憲であり国際法にも反するとして、それまで生まれながらに日本国籍を有してしたのに、1952年に法務府民事局長通達により、自己の意思とは無関係に日本国籍を剥奪されたこと、その後は「日本国籍」でないことを理由に、国民健康保険の加入ができず、児童扶養手当が支給されず、住宅金融公庫や地方住宅供給公社のサービスが受けられないなどの差別がつづいた。 これらにより、いかに困難な生活をしいられていたのかが明らかであり、現状下で立法による救済が全く期待できず、司法による救済の必要性は極めて高いと述べました。
 控訴人である在日コリアン高齢者は国民年金制度における国籍条項が撤廃された1982年にはすでに50歳から60歳であり、国民年金法の改正にあたって適正な経過措置がとられなかったことも被害を大きくしています。

 次回は7月25日(月)15時から、結審含みでひらかれます。


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■レッド・パージ国賠訴訟
 神戸地裁の憲法と世界標準の人権を無視した不当判決につよく抗議する

 レパや原発に関する日弁連のホームページを参照ください。 (5.28作成)


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