救援新聞・福岡県版 2010年11月5日号
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★ 目次 ★
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■非正規をなくし正社員が当たり前の社会に
「TNCに正社員化を求めるMさんの裁判闘争を支援する共闘会議」を結成
■せめぎあいのたたかい・・・・
救援会の役割の大きさを確認
北九州総支部第28回大会
■若松支部大会
■100人の傍聴 のなかでH夫妻が証言
読売押し紙訴訟の証人尋問終わる
結審へ
■最高裁で二つの解雇事件をたたかう自由ヶ丘高校教職員組合は闘い続けています
■一日も早く再審開始を、そして再審無罪を
大崎事件第13回全国現地調査に73人参加
■法律専門家を育てるのは国家の責任
県弁護士会、司法修習生への
給費制の存続をもとめて街頭宣伝
■爪ケア事件の無罪確定
ご支援ありがとうございました
■福岡県「赤旗まつり」で署名を呼びかけ
■国公法弾圧事件
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■非正規をなくし正社員が当たり前の社会に
「TNCに正社員化を求めるMさんの裁判闘争を支援する共闘会議」を結成
2000年11月からTNCの100%子会社・Tプロに1年契約で有期雇用され、そこからTNCに派遣されているMさんの、TNCに正社員化を求めるたたかいを支え、あわせて非正規労働者の雇用不安をなくすことを目的に、支援共闘会議(略称・M裁判支援共闘会議)が、10月9日に結成されました。
裁判は年内にも証人調べがはじまろうとしています。 共闘会議では当面、裁判傍聴の呼びかけと裁判所に対する要請署名に取組みます。
次回裁判
11月17日15時30分
地裁303
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■せめぎあいのたたかい・・・・
救援会の役割の大きさを確認
北九州総支部第28回大会
北九州総支部第28回大会は、10月27日戸畑区でひらかれました。 この1年、高裁で生存権裁判と九州定温輸送事件、春日病院、自由ヶ丘高校の不当解雇事件、それに爪ケア事件の傍聴、署名に取組み、生存権裁判と爪ケア事件では逆転勝訴し、自由ヶ丘高校のM先生は地裁の勝訴を維持しましたが、I先生の解雇事件と九州定温、春日病院の解雇事件では不当判決でした。
討論では、「判決をみてもせめぎあいの情勢、市民常識を裁判に反映させる救援会の役割は大きい。 大衆的にたたかえは勝利できる情勢でもある」などがだされ、結成30周年を迎える来年をめざして奮闘する方針と役員を決定しました。
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■若松支部大会
月 日 11月13日(日)
時 間 14時
場 所 若松市民会館
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■100人の傍聴 のなかでH夫妻が証言
読売押し紙訴訟の証人尋問終わる
結審へ
終盤を迎えた「押し紙訴訟」は、10月にM裁判、H裁判でそれぞれ本人尋問ならびに証人尋問がおこなわれました。
真村裁判では、10月5日に一日かけてMさんの尋問が、19日には読売の販売局長と担当者の証人尋問がおこなわれました。 いずれも40人を超える人が傍聴席を満杯にしました。
H裁判でが、10月27日、午前中にH夫妻、午後からHさんと一緒に訴訟を提起したが途中で取り下げた販売店主売と読売の販売部長と担当者の証人尋問がおこなわれ、大法廷を100人の傍聴者で満杯にしました。
両事件の証人尋問で読売は、M前訴で、販売店の虚偽報告は減紙を極端に嫌う読売の体質に原因があること、 読売は供給者としての優越的地位を乱用している。とされた判決を社として何ら検討することなく、判決が確定してからわずか2カ月半後にHさんの販売店を、6カ月後に再びMさんの販売店を潰しています。まさに、優越的地位の乱用で違法です。
M、H両氏は、読売の非情な仕打ちを堂々と証言しました。
結審傍聴のお願い
M裁判 12月 7日 16時30分 地裁303
H裁判 12月24日 13時10分 地裁301
読売不当訴訟へのK損害賠償裁判
11月18日 13時30分 地裁303
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■最高裁で二つの解雇事件をたたかう自由ヶ丘高校教職員組合は闘い続けています
福原学園・自由ヶ丘高校は07年3月、生活文化科の廃科を理由に、家庭科のI先生を整理解雇。 学園には100億以上の資産があり「整理解雇の四要件」に反する不当解雇でしたが、地裁、高裁で敗訴し最高裁に上告しています。
M先生は、07年3月「自由ヶ丘高校教職員組合」の結成から、副委員長としてたたかいの先頭に立っていましたが、08年3月に学園が「うその理由」で懲戒解雇。 地裁の勝訴につづき、今年6月に高裁でも勝訴しましたが学園が上告しました。
二人の先生を教壇に戻す会が結成され、組合と一緒に最高裁要請行動などをおこなっています。 二つの事件の要請署名に取組んでいます。 ご協力をお願します。
★行政訴訟判決の傍聴お願い
学園が県労委の救済命令を取消を求めて提訴した裁判
12月2日(木)13時10分
高裁(地裁で学園の請求は却下されたが控訴した)
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■一日も早く再審開始を、そして再審無罪を
大崎事件第13回全国現地調査に73人参加
10月16日、17日の両日、鹿児島県曾於郡大崎町で大崎事件の現地調査がおこなわれました。
8月30日に提出した第2次再審請求書の内容の学習と事件現場で有罪判決の誤りを体現するためにひらかれました。
現調には、地元志布志事件の関係者をはじめ首都圏の「守る会」、兵庫、山口、福岡、長崎、佐賀、熊本、宮崎から73人が参加しました。 福岡県からは、北九州総支部から3人、福岡支部から1人、県本部から1人の5人が参加しました。
現調では、3人の弁護士から第2次再審請求のポイントを学びました。 第2次再審請求では第1次請求に主に以下の新証拠を加えています。
(1) 法医学鑑定
有罪判決は認定する「タオルによる絞殺」は、法医学医学上矛盾することを明らかにする。
(2) カーペット等再現実験報告書
有罪判決の唯一の客観的証拠ともいえるカーペット。 その汚れの位置が自白、供述およびそれにもとづく有罪判決が認定した犯行態様と矛盾していることを明らかにする。
(3) 供述心理学鑑定書
有罪判決が有罪の最も重要で直接的な証拠とする、長兄および次兄の自白供述について、それが体験供述としての特性を有しているか否かに関する供述心理学の専門家の鑑定書。 長兄および次兄の自白供述には体験供述としての特性が見られず、自白供述が信用できないことを明らかにする。
(4) 精神科専門医の意見書
共犯とされたうちの1人の入通院治療を担当した、臨床医師の意見書。彼が知的障がいを有し、迎合的で、被暗示性を有し、自己を粘り強く守ることができない性格であったことを明らかにし、第一次再審請求審におけるかれの証言の信用性を明らかにする。
現調では、「絞殺」時に被害者が脱糞したという次兄らの自白供述と警察の実況検分調書のカーペット図を再現して実験しました。 実験で、次兄らの自白供述と実況検分書の脱糞による汚れ位置が一致しないことが一目瞭然で、自白供述に信用性がないことがわかりました。
原口アヤ子さんは、足腰が大変弱っていましたが元気で、「今度こそは再審を開いてもらい無実を明らかにしたい」と決意を語られました。
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■法律専門家を育てるのは国家の責任
県弁護士会、司法修習生への
給費制の存続をもとめて街頭宣伝
弁護士、検察官、裁判官になるには国家試験である、司法試験に合格し、司法修習生として一定期間の修習が義務づけられています。
これまで、司法修習生には月20万円が給付されていましたが、5年前の小泉構造改革による司法改革で、その給付をこの11月から停止し、必要な人には貸し出す制度に変わります。
医師が人の命を守るため研修するように、法律家も、人の権利や自由をまもるために研修が義務づけられているのです。 給費はその裏付けになっています。 国家が法律家を育成することは三権分立を保障することであり、受益者負担などで論ずることではありません。
日弁連は、給付の存続を求めて全国で運動をしています。 福岡弁護士会は10月4日、5日に天神で街頭宣伝をおこないました。 救援会にもこの宣伝への参加の要請がありましたので、S事務局長が参加し、ハンドマイクで給費制の存続を訴えました。
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■爪ケア事件の無罪確定
ご支援ありがとうございました
Uさんの取調べの体験など救援新聞に掲載(10月25、11月5号)
爪ケア事件で「自白」させられたUさんが、救援新聞の取材に応じて、密室のなかで「自白」が作られていく状況を話されています。 取調べの実態を知る上で貴重な話です。一読をおすすめします。
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■福岡県「赤旗まつり」で署名を呼びかけ
10月3日におこなわれた、福岡県「赤旗まつり」でテントを借りて署名を呼びかけました。 15事件の647筆の協力をいただきました。 また、1人入会されました。
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■国公法弾圧事件
国公法弾圧事件で最高裁に大法廷回付と無罪をもとめる署名に全力をあげています。
S中央本部会長は、この事件で無罪を勝ち取り「世界標準の人権」を定着させることができれば、「この半世紀近くの市民的自由を求める闘いは大局において前進したと評価できよう」と言われています。
みなさんのご協力をお願いします。
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