救援新聞・福岡県版  2010年10月5日号

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★  目次  ★
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 ■福岡県本部第44回大会ひらく
  運動の前進に国民救援会の出番を確信!
  国公法弾圧の宇治橋眞一氏が支援の訴え
 ■9月16日 爪ケア事件、高裁で逆転勝訴!
  福岡高検は上告を断念せよ
 ■県本部大会の発言(準不同)
 ■宇治橋さん、県労連などに署名協力の要請
 ■支部大会に参加しょう、参加をよびかけよう!
 ■検察官の証拠改ざん問題の徹底究明と
  検察の体質の抜本改革を求める要請書


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■福岡県本部第44回大会ひらく
 運動の前進に国民救援会の出番を確信!
 国公法弾圧の宇治橋眞一氏が支援の訴え

 日本国民救援会福岡県本部第44回大会は、9月26日、福岡市早良区において45人が参加してひらかれました。 O副会長の開会あいさつと亡くなった会員への黙祷のあと、議長に福岡支部常任委員のOさんを選出。 Y県本部会長が「情勢は救援会の出番、判決には一進一退はあるが救援会は頑張っている 。団結を固めて、この1年がんばっていきましょう。」とあいさつしました。
 来賓の福岡県労連・K事務局長、新婦人県本部・K副会長、日本共産党福岡県委員会・H福岡市議、自由法曹団福岡支部・H事務局長、福岡市民の会・A福岡市長候補、国民救援会中央本部・S事務局次長の各氏から激励の挨拶をいただきました。 また、労組、民主団体、全国の救援会から12通のメッセージをいただきました 。ありがとうございました。
 大会は、S事務局長の議案提案、K会計監査報告、宇治橋さんの国公法弾圧事件の概要と高裁でのたたかいについて報告と訴えの後、15人が発言。 議案と決議を採択し、役員を選出しました。 K副会長が、今年は県本部創立50周年。 生存権裁判や爪ケア事件の勝利は50周年に相応しい勝利だ 。たたかいの展望は見えている、力を合わせて頑張りましょう。と閉会のあいさつ。
 旺盛な救援運動をみなさんとともにすすめましょう。よろしくお願いします。

『決議』
(1)検察官の証拠改ざん問題の徹底究明と検察体質改革を求める決議
(2)国公法弾圧2事件の大法廷回付と違憲無罪判決を求める決議
(3)国会議員の定数削減に反対し自由な選挙の実現を求める決議
(4)取り調べの可視化を求める決議
(5)自由権規約の個人通報制度の批准を求める決議
(6)大崎違憲の再審開始を求める決議


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■9月16日 爪ケア事件、高裁で逆転勝訴!
 福岡高検は上告を断念せよ

 9月16日、福岡高裁は、爪ケア事件で、看護師・Uさんが高齢で寝たきりの患者の足指の爪を切ったことが、地裁で傷害罪と有罪にされた判決を取消し、Uさんの行為は、看護目的で必要性があり、手段も方法も相当」と認め、無罪判決をくだしました。
 県本部は、判決を前に全国の県本部、支部に無罪要請の署名を要請し、全国から1000筆を超える署名がよせられました。


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■県本部大会の発言(準不同)
九州定温輸送不当解雇事件
8月26日高裁で敗訴
ご支援ありがとうございました

 (Kさん)
 裁判闘争は終結しますが、ひきつづき労働組合として会社を追及していきます。
 組合を結成して来年で10年になります。これからもよろしくお願いします。

最高裁で勝利をめざすたたかいに支援を
国公法弾圧事件

 宇治橋眞一さん
 言論表現の自由に対する弾圧の流れを止めるたたかい、公務員に市民的自由を保障させるたたかいです。 1月末まで20万筆を目標にしています。 ご支援をお願します。
☆国民救援会は、年内に会員数(福岡県1400筆)を目標に取組みます。

生存権裁判
 (Hさん)
 高裁で勝訴したが、更労省は高裁で負けたのは手続き論。 老齢加算を復活させることはない、といっている。 北九州の対応は変わった。 最高裁の勝利に支援を

自由ヶ丘高校不当解雇事件
 (Tさん)
 生活文化科の廃止で整理解雇されたI先生は、整理解雇4要件を満たしていないのに敗訴して、そのI先生の解雇撤回をもとめて労組を結成して支援したM先生の懲戒解雇は勝訴して、それぞれ最高裁でたたかっています。 これからもご支援をよろしくお願いいたします。

読売新聞・押し紙訴訟 大きな山場に
本人尋問の傍聴をお願いします

★M裁判  9月 5日 10時30分〜17時 地裁303
★H裁判 10月27日 10時30分〜17時 地裁301

テレ西正社員化・・M裁判
 (Iさん)
 テレ西の100%子会社に有期雇用(契約社員)され、そこからTNCに派遣されているMさんは、昨年6月テレ西に、正社員化をもとめて提訴。 毎回の裁判に100名近くの傍聴がある。 10月9日に「支援共闘会議」を結成する、参加をお願いします。
★「支援共闘会議」結成総会
 10月9日 15時
 中央市民センター視聴覚室
★裁判傍聴のお願い
 10月13日11時 地裁303
 10時30分から門前集会

26年目のたたかい、勝利解決めざす
 (Gさん)
 明治乳業の不当労働行為、賃金・昇格差別の是正をもとめるたたかいも26年目に入った。 会社が合併したので、早期解決をめざして八女工場などで宣伝行動をしている。
 在職中はたたかうことで労働者の権利がまもられた。

その他
県同教ヤミ専従糾明裁判の勝利について、(Hさん)
芦屋町自衛隊基地へのPAC−3配備反対と遠賀中間支部の再建について (Mさん)
若松支部結成25周年記念の鈴木会長講演会と国際人権規約をいかす運動について (Yさん)
裁判員裁判について、最近関心が薄れており。 学習と傍聴を。 8月27日の学習会で、公判前整理手続きの危険性が指摘された」。 (Sさん)
司法修習生の給費性の存続について (Yさん)
税務署の人権侵害の税務調査とたたかう 福岡民商のSさんのたたかいについて、税務調査も可視化を (Hさん)
自治体における非正規労働者の実態について (Kさん)
全国大会に参加して、支部活動の6つの重点と大会決定にもとづく福岡支部づくりをめざす決意 (Oさん)


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■宇治橋さん、県労連などに署名協力の要請
 県本部大会に参加された宇治橋さんは、翌27日には、S事務局長と福岡市内の労組、民主団体を訪問し、来年1月末までの20万筆署名への協力を要請しました。
 福商連では「宇治橋さんがこられると連絡があったので昨日の婦人部の会議で署名を集めました」と署名を渡されました。


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■支部大会に参加しょう、参加をよびかけよう!
北九州支部28回大会
 10月27日(水)18時 
 戸畑生涯学習センター

若松支部27回大会
 11月13日(土)14時 
 若松市民センター


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■検察官の証拠改ざん問題の徹底究明と
 検察の体質の抜本改革を求める要請書

 いわゆる郵政不正事件に関わって、前田恒彦・担当検事が、重要な証拠物であるフロッピーディスクのデーター改ざんで、証拠隠滅罪容疑で逮捕される事件が発生しました。
 被告人の無罪を証明する証拠を改ざんするという言語道断の犯罪であり、絶対に許されるものではありません。 特に、裁判員裁判制度の今日、検察が証拠を改ざんすることは、裁判員が判断を誤り、「冤罪」づくりに手を貸す結果につながりかねません。 本件は、刑事裁判の根幹を揺るがす重大かつ深刻な事件です。 本件の徹底的な検証と有罪にするためにはなんでもあり、というこれまでの検察の体質改善を強くもとめるものです。
 日本国民救援会は、数多くの冤罪事件にかかわってきました。 そのなかで、検察が証拠隠しや改ざんしたとおもわれる事件はたくさんあります。
 松川事件では、被告人のアリバイを証明する「諏訪メモ」を隠蔽し、被告に「死刑」を求刑しています いま再審裁判がたたかわれている布川」事件では、桜井昌司さんの取り調べの「録音テープ」を改ざんしていることが明らかになりました。 また、冤罪事件の「自白」は、被告人の真実の主張を捜査官が改ざんしたものがほとんどです。
 私たちは、検察が「公益の代表者」として責務を果たすために、以下の事項の実施を強くもとめるものです。
 今回の改ざん事件を徹底的に調査・検証し、国民に公表すること。
 検察の体質の抜本改革のため、これまでの冤罪事件などを検証し、なぜ冤罪を生んだのかという原因を徹底的に究明し、その結果と改善策を国民に発表すること。 この件が検事正など検察首脳にも伝わっていたとの報道からも、自浄能力には限界があり、第三者による検証をおこなうこと。
 これ以上の冤罪を生まないために、ただちに検察官手持ち証拠を全面開示し、取り調べの全過程を録音・録画(全面可視化)すること。
以上要請します。

2010年9月26日
日本国民救援会福岡県本部第44回大会


最高検察庁
検事総長   大林 宏 殿


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