救援新聞・福岡県版  2010年8月15日号

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★  目次  ★
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 ■第55回全国大会ひらかれる  群馬県安中市
 ■日本国民救援会福岡県本部 第44回大会のご案内
 ■夏期募金、会費納入にご協力いただきまして、ありがとうございました
 ■声かけあって、励ましあってたたかおう!
  裁判傍聴、集会、署名、宣伝行動
 ■参加しょう、参加をよびかけよう!
 ■全国のみなさんへ
  お礼と報告とご支援のお願い
 ■TNC(テレビ西日本)に社員化を求める「M裁判闘争」について
 ■全国大会で採択された裁判所への要請決議など福岡県関係分


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■第55回全国大会ひらかれる  群馬県安中市
 第55回全国大会が、7月31日から8月2日までひらかれました。 大会には全国から約400人が参加しました。 福岡県からは、TNCに正社員をもとめるMさん、生存権裁判を支援する会のFさん、北九州いしずえ会のNさん、福岡支部のO副支部長、北九州総支部のT弁護士、K事務局長、若松支部のY事務局長の7人が参加しました。
 大会では、爪ケア事件についてKさん、生存権裁判についてFさん、いしずえ会の活動についてNさんがそれぞれ発言。 TNCに正社員化を求めるたたかいについてMさんが、読売新聞「押し紙」裁判についてOさんが発言通告をだしましたが、時間の都合で発言できませんでした。 なお、Mさんが予定していた発言趣旨は裏面に 。また、大会では、3人会員拡大でHさん、Oさん、Nさん、Yさん、Kさんが表彰されました。 また、S県本部事務局長が中央本部副会長に、OさんとYさんの二人が中央委員に選出されました。


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■日本国民救援会福岡県本部 第44回大会のご案内
  日本国民救援会福岡県本部 会長
 下記のとおり日本国民救援会福岡県本部第44回大会を開催いたします。 会員はどなたでも参加できます。 みなさんの積極的な参加をお願します。

1 とき   9月26日(日)10時30分〜16時30分
2 場所  早良区市民センター第一会議室 早良区百道2−2−1
3 議案は、救援新聞9月5日号付録でお届けいたします。


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■夏期募金、会費納入にご協力いただきまして、ありがとうございました


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■声かけあって、励ましあってたたかおう!
 裁判傍聴、集会、署名、宣伝行動

 裁判日程など(8月25日〜9月30日判明分)

★判決が目前の事件  判決の日までみなさんのご支援を
▽九州定温輸送分会不当解雇事件

 8月26日13時10分
 高裁501
 判決
▽爪ケア事件
 9月16日10時10分
 高裁501
 判決

★傍聴は無言の弁護人、声かけあって傍聴にいこう!
▽TNC正社員化M裁判

 9月1日11時(門前集会10時30分)
 地裁303
▽読売新聞押し紙・O裁判
 9月9日11時30分
 地裁303
▽外国人実習生人権侵害訴訟
 9月13日13時10分
 高裁
 判決
▽読売押し紙訴訟・M裁判
 9月15日11時30分
 準備手続き


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■参加しょう、参加をよびかけよう!
★裁判員裁判がはじまって1年 市民の目線で裁判員制度を考えるつどい
 実施から1年、裁判員裁判にかかわった弁護士の話とみなさんの感想、意見などから裁判員裁判について改めて考えてみるつどいです。 参加をおまちします。
 ▽とき 8月27日18時30分 ▽ところ 戸畑生涯学習センター
 ▽お話してくださる人 安部尚志、秋月慎一、配川寿好弁護士ほか

★大崎事件第二次再審請求提出と市民集会
 8月30日12時鹿児島地裁前集合
 83歳の原口アヤ子さんの無実を晴らす二度目のたたかいのはじまりです。 そのスタートに原口さんとともにたちましょう。 鹿児島に行きましょう。

★第23回北九州合葬追悼会
 9月12日13時
 レインボープラザ地下1階
 今年3月18日の解放運動無名戦士合装追悼会で合葬された北九州市関係の方々を合葬する会です。 故人に感謝と敬意を表する行事です。

★ドキュメンタリー映画、弁護士布施辰治
 9月25日
 KBCシネマ 
 上映時間は問い合わせを

★自由ケ丘高校は上告を取り下げ、M先生を教壇にもどせ
 6月29日、福岡高裁は地裁につづいて、懲戒解雇、普通解雇のいづれも解雇の乱用にあたるとして、自由ケ丘高校教師としての地位を認め、賃金の支払いを命ずる判決を出しました。 しかし、学園側は判決を守ることなく不当にも最高裁に上告しました。 最高裁でI先生の事件とあわせて勝利しょう。

★春日病院・Tさんに不当判決 7月5日福岡高裁
 病院側から、まったく見に覚えのない患者さんへの暴行事件をデッチあげられ解雇されたTさん。 地裁で仲間が真実を証言したのに、裁判所は暴行の証拠は何一つ示せない病院側の証言を鵜呑みにして高裁でも不当判決。 なお、Tさんは裁判を終結され、「ご支援ありがとうございました」との礼状が届きました。 Tさんお疲れ様でした。たたかいに敬意を表します。 
 (8月7日作成)


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■全国のみなさんへ
 お礼と報告とご支援のお願い

  2010年7月 日本国民救援会 福岡県本部 会長
 全国各地でご活躍されているみなさんに心から敬意を表します。
 日頃より、福岡県本部がともにたたかっている諸事件へのご支援に感謝申し上げます。
 この間、08年3月には、冤罪・引野口事件で無罪を勝ち取り、地裁で確定させることができました。 また、先月の6月14日には、生存権裁判の控訴審で画期的な逆転勝利を勝ち取ることができました。 みなさんのご支援に改めて感謝もうしあげます。
 さて、6月上旬に、夏から秋にかけて控訴審判決を迎える四つの事件の裁判所への要請署名のお願いを全国の都道府県本部と支部に送付させていただきました。
 発送直後からたくさんの署名を返送いただき、事件関係者のみなさんとともに国民救援会のありがたさ、すばらしさに感動し、その感動を勝利を勝ち取るエネルギーにして奮闘しているところです。 本当にありがとうございます。 
 すでに二つの事件で判決がだされ、二つの事件の判決が間近です。 事件ごとの署名数ならびに事件の現状を報告し、引き続きご支援をお願申し上げます。
 署名数は7月25日現在です。(署名4事件合計 団体署名528、個人署名3,129筆)

(1) 自由ケ丘高校・M先生不当解雇事件
 「整理解雇四要件」に違反する同僚の解雇に反対して労働組合を結成。 労組を嫌悪する学園がM先生を懲戒解雇。 09年11月地裁で勝訴。 6月29日控訴審でも勝利しましたが学園が上告。 引き続きご支援をお願します。 団体署名171、個人署名870筆

(2) 春日病院・Tさん解雇事件
 病院が、数年前に患者に暴力を振るった、とデッチあげて懲戒解雇。 証拠は何一つなく、ただ「暴力があった」という病院側証言だけ。 地裁で敗訴。 7月5日の控訴審判決もTさんの道理ある主張を無視した控訴棄却。 団体署名176、個人署名648筆
 裁判によるたたかいは終結します。 ご支援ありがとうございました。

(3) 建交労・九州定温輸送分会不当解雇事件
 労組を嫌悪した経営者が会社を清算し組合員を解雇。 地裁では会社清算は不当労働行為として組合員に慰謝料の支払いを命じたが、雇用責任は認めなかった。 控訴審で雇用責任まで認めさせるよう頑張っている。 団体署名181、個人署名739筆
 判決は8月26日です。引き続きご支援をお願いします。

(4) 爪ケア事件
 Uさんは、認知症・高齢者患者の足指の爪が肥厚し、布団などにひっかかる危険を除き清潔を保つため爪の手当て(ケア)をしたが「傷害罪」とされた。 地裁は行為は看護行為だが「自分の楽しみでした」のでケアではなく傷害に当たる、と有罪判決。 全国の看護協会や著名な学者がUさんの爪ケアを高く評価している。 個人署名872筆
 判決は9月16日です。引き続きご支援をお願いします。

▽生存権裁判は、北九州市の不当な上告で最高裁でたたかいます。 また、大会決議案として提出している上記事件以外にもご支援をお願します。


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■TNC(テレビ西日本)に社員化を求める「M裁判闘争」について
 文書発言 福岡県 Mさん
 議案書、第2章 第2節五 市民・労働者の生活と権利を守るたたかいについて発言いたします。
 私は、福岡市にあるテレビ西日本(TNC)に「正社員としての地位確認」を求める裁判と、この間の正社員との賃金差額など4,360万円の損害賠償請求裁判を、昨年6月26日から福岡地裁でたたかっています。
 私は、2000年11月20日から現在まで、TNCの100%子会社であるTNCプロジェクトに1年間の契約社員として採用され、そこからTNCの主調整室(マスター)と呼ばれる放送局の心臓部の部署に派遣労働者として派遣され働いています。 いま私が派遣され勤務する職場の人員は正社員6人に対して派遣社員が8人と、非正規労働者が過半数を超えています。 もちろん、1985年の派遣法施行以前は全員がTNCの社員でした。 現在、TNCの構内で働く労働者は350名いますが、その中で正社員は150名足らずで、200名以上は非正規雇用労働者なのです。
 私は政令26業務のひとつである3号業務「放送機器等操作の業務」と併せて26業務以外の「送信業務」も行っています。 これは「複合業務の派遣」に該当し派遣期間は1年です。 TNCは、私を10年間も業務偽装の違法派遣のままで、正社員の半分以下の賃金で働かせています。
 私は長年にわたってマスターで送出業務と共に放送電波の監視と送信機の遠隔操作(送信の業務)に従事してきました。 だからこそ、TNCは第一級無線技術士(一技)の私をTNCの無線従事者として総務省・九州総合通信局に選任届けを出しているのです。 電波法は、この無線従事者の放送中の常時配置を義務付けています。 放送局が無線局である以上、電波法は厳格に守らなければなりません。 無線局は、「免許人」、「無線設備」、「無線従事者」の3つの要件が揃って成り立つものであり、無線設備は免許人が所有するのは当然で、その免許人が選任する無線従事者は免許人と直接契約の関係であるのが本来のあり方です。 労働力のレンタルである派遣労働によることは許されません。 電波法すらも踏みにじるTNCのやり方が放置されて良い筈はありません。
 私は、この間ずっと契約切れによる解雇と派遣切りによる解雇の不安や恐怖を抱きながら仕事をしてきました。 TNCから支払われる私の「賃金」は、部局の物件費として処理されています。 人権費ではないのです。紙や鉛筆などの消耗品と同じように私の「賃金」には消費税が支払われているのです。これこそが派遣法の下で派遣労働者がどんな扱いを受けているかを如実に物語るものです。 現在、民放の従業員の過半数は非正規労働者だと言われています。 これらの無権利、低賃金の労働者が雇用不安の中で日々の放送を支えています。しかし、ここには私のように、違法派遣や業務偽装、電波法違反、偽装請負などの法違反が蔓延しています 。民放資本は、この法を無視した利潤追求至上主義で学莫大な利益を手にしてきました 。こうした姿勢は国民の電波を預かる公器としての責任の放棄、放送法の社会的責任の放棄にも繋がると危惧せざるを得ません。
 私のたたかいは、これからのテレビ業界での働かせ方を問う裁判です。 私は勝利するまで闘い抜きます。 どうか今後ともご支援をよろしくお願い致します。
 事件資料の中に「テレビ西40条(派遣法)の会」の会報が入っています。 これは民放0Bの方々で組織して頂いたいわゆる「M裁判」の支援団体です。 民放業界に風穴を開けるたたかいとして支援者と共に頑張っておりますので、こちらの加入の方もよろしくお願いいたします。
2010年8月2日


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■全国大会で採択された裁判所への要請決議など福岡県関係分
1 M氏をTNCの正社員とする判決をもとめる要請
 福岡地裁宛
2 M氏の正社員化をもとめる要請
 TNC宛
3 大野城まどかぴあ雇い止め事件 上告申し立てを受理し、地位確認の判決を求める要請
 最高裁
4 M氏の新聞販売店地位確認を求める公正判決要請
 福岡地裁宛(読売新聞押し紙訴訟)
5 H氏の新聞販売店地位確認を求める公正判決要請
 福岡地裁宛8読売新聞押し紙訴訟)
6 爪ケア事件・U看護師への無罪判決要請
 福岡高裁
7 建交労九州定温輸送分会不当解雇事件の公正な判決を要請する決議
 福岡高裁宛
8 自由ケ丘高校・I先生解雇事件に対する、原判決破棄し、公正な判決を要請する決議
 最高裁宛
9 自由ケ丘高校・M先生解雇事件に対する上告を速やかに破棄する判決を要請する決議
 最高裁
10 生活保護・老齢加算の則時復活を求める決議
 厚生労働大臣宛 (生存権裁判)


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