救援新聞・福岡県版  2010年7月5日号

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★  目次  ★
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 ■老齢加算の廃止は生活保護法に違反
  全面勝訴の歴史的判決
  朝日訴訟・第一審判決(低い保護基準は憲法25条違反)から50年
 ■同和教育ヤミ専従教諭への公金支出は違法
 ■明乳八女工場前で争議解決めざして宣伝行動
 ■自由ヶ丘高校はM先生を教壇にもどせ!
 ■のびのび自由な選挙を! 干渉、妨害、弾圧はただちに救援会へ
 ■判決を迎える事件の要請署名、はがきに協力を
 ■若松支部 S中央本部会長を迎えて結成25周年記念講演会ひらく
 ■第5回福岡における解放運動無名戦士追悼会ひらく
 ■全国大会をめざす会員拡大にご協力ください


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■老齢加算の廃止は生活保護法に違反
 全面勝訴の歴史的判決

 朝日訴訟・第一審判決(低い保護基準は憲法25条違反)から50年
 (「守る新聞」6月27日・2023号より)

 6月14日、福岡高裁は、老齢加算廃止決定の取り消しを求める「福岡生存権裁判」で地裁の原告敗訴の判決を取り消し、廃止決定は違法と決定を取り消す勝訴判決をだしました。 判決は、「生活保護は国の恩恵ではなく、法的権利」として「廃止は、裁量権を逸脱しており、正当な理由、のない保護基準の不利益変更」と認定し、生活保護法56条(不利益な変更の禁止)に違反すると断罪しました。
 国民救援会も、全国の県本部や支部への署名のお願いや年末救援募金から激励金を渡すなど、勝利めざしてともにたたかってきました。
 判決をうけて、原告と弁護団は、北九州市や厚生労働省に、「上告することなく、老齢加算の復活を」と要請しましたが、6月25日、北九州市は不当にも上告しました。 最高裁で勝利するために引き続きご支援をおねがいします。


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■同和教育ヤミ専従教諭への公金支出は違法
 6月1日、県教委がもっぱら民間の全国同和教育研究協議会の運営に関わっていた教諭に支給した給与約9百万円は違法な公金支出であり、県知事に教諭らに331万円の公金の返還請求を命ずる判決が最高裁で確定しました。 福岡県の偏向した人権・同和教育行政の廃止・見直し等をもとめて県人権連、住民訴訟原告団、支援する会などが住民監査請求から11年間たたかってきました。


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■明乳八女工場前で争議解決めざして宣伝行動
 労使一体となって差別排除され、賃金と任用差別を受けた労働者が、その是正を会社に求めて20数年、退職後もたたかいつづけています。 福岡工場で差別された3人と支援者10人が、6月17日、八女工場門前で出勤する労働者に争議の早期解決と非正規労働者に「食品一般ユニオン」への加入を訴えました。


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■自由ヶ丘高校はM先生を教壇にもどせ!
 6月29日、自由ヶ丘高校不当解雇、M先生高裁でも勝訴
 ※詳細は次号


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■のびのび自由な選挙を! 干渉、妨害、弾圧はただちに救援会へ
 県本部092−713−0144
 北九州総支部093−531−6871


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■判決を迎える事件の要請署名、はがきに協力を
 全国からたくさんの署名が寄せられています。
 自由ヶ丘高校解雇事件と下記の3事件について、全国の救援会都道府県本部と支部(約500通)に署名協力のお願を6月はじめに発送しました。 6月28日現在、合計で405団体、個人2,342筆の署名が送届けられています。
 1筆の署名、1枚のはがきに心をこめて裁判所へ届けることが大事になっています。 協力できる方は連絡してください。 署名用紙、はがきをお届けします。

判決を目前にしている事件  最後までご支援を
▽春日病院・Tさん不当解雇事件

 7月5日13時10分
 高裁501
 判決
▽九州定温輸送不当解雇事件
 8月26日13時10分
 高裁501
 判決 
▽爪ケア事件
 9月16日10時30分
 高裁501
 判決

参加しょう!参加を呼びかけよう!傍聴は無言の弁護人
▽読売新聞押し紙訴訟・H裁判

 7月8日15時
 準備手続き
▽読売新聞押し紙・M裁判
 7月8日16時30分
 準備手続き
 終了後報告会
▽自由ヶ丘大集会&パレード
 7月10日14時
 オリオンプラザ
▽TNC正社員化・M裁判
 9月1日11時
 地裁303


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■若松支部 S中央本部会長を迎えて結成25周年記念講演会ひらく
 若松支部は5月29日、結成25周年を記念して、S中央本部会長を講師に、「言論表現、政治活動の自由と国際人権規約」の記念講演会をひらきました。
 45人が参加しました。「ふだんはあまり考えない国際人権規約を知ることができた」、4月に入会した会員は「入会してよかった。 入会していなかったら、このような講演会には参加できなかった」と感想を話していました。 この取り組みで入会者がありました。


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■第5回福岡における解放運動無名戦士追悼会ひらく
 今年3月、解放運動無名戦士合葬追悼会に合葬された福岡市とその近郊の故人を追悼する、福岡の追悼会が6月6日おこなわれ57人が参加されました。 ご遺族の一人は、「生前夫とはけんかばかりしていましたが、振り返るとすばらしい夫だった。 いま惚れ直しています。」と語られていました。

第23回北九州追悼会
 9月12日(日)午後1時
 レインボープラザ 地下


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■全国大会をめざす会員拡大にご協力ください
 会費納入、夏季募金へのご協力をお願いします。
 救援運動のすばらしさを大胆に訴え、
 5万院会員めざし仲間をふやしましょう

会員のみなさま、支部のみなさまへ
 救援運動にとりくむみなさまの日頃のご活躍に深甚なる敬意を表します。
 足利事件や堀越事件の無罪判決をはじめ、救援運動はこの数年大きな前進をしました。 私たちはこれまでの関係者のご努力に思いを致すとともに、この成果を共に喜びたいと思います。 私も「救援会は忙しいですね」とか「すごいですね。 連続して」という言葉を度々かけられます。再審・冤罪をめぐるメディアの報道でも、その映像には国民救援会の旗が映っていることが多くなりました。
 いま国民救援会は多くの人々から注目されています。 救援運動に関わりたいと自発的に加入を申し込まれる方もおられます。 足利事件の宣伝を見た市民が「菅家さんを支援している組織があることを知らなかった。 私も力になりたい」、布川事件の話を聞いた女性が「自分も何かしなければ」、名張事件の宣伝を聞いた男性が「もう(奥西さんが)84歳になっていると聞き、私も支援に加わりたい」、仙台筋弛緩剤冤罪事件の学習会案内をみた元会員が「自分にもできることで(改めて)頑張りたい」など入会や再入会の申し出が相次いでいます。 今年のメーデーでは全国の会場で80人の方が入会されました。
 憲法で保障された言論・表現の自由と政治活動の自由、一枚のビラの大切さを訴える国民救援会の運動が、世論を動かしはじめ、国公法弾圧堀越事件の無罪を勝ちとる力となりました。 あと1か月と迫った参議院選挙においても、言論の自由を守り、弾圧を許さないたたかいを強めなければなりません。
 無実の人が冤罪で苦しめられるこの理不尽に誰もが怒りを持ちます。 そして無私の心で冤罪被疑者・被告人・再審請求者に寄り添い励ます救援会活動を知り、その力になりたいという方はいま大勢いらっしゃいます。
 会員の間では、こうした状況を踏まえて「いまが拡大の絶好のチャンス」との認識が広まっています。 惻隠(そくいん)の心を持つすべての方が入会対象者です。 特に若い方の中にはボランティア活動で生きがいを求めたいと思っていらっしゃる方が実はたくさんいます。 私たちが勝手に心に壁をつくることなく、救援運動のすばらしさやこれとかかわる生きがいを大胆に訴え、ひとりでも多くの仲間を増やしたいものです。
 会員を増やしたい、その点では誰も気持ちは一つです。 しかし、なかなか足が踏み出せないところに問題があります。 仲間のみなさんと話し合い、会員を増やす計画を持ち、一歩踏み出してみてはどうでしょうか。 全国の経験でも、足を踏み出したところでは、「楽しい」、「応えてくれる」とその反応のよさに会員の方が励まされているという報告があります。 国民救援会の全国425支部のうち、この一年間で245支部が新しい仲間を迎えています。 数年ぶりに拡大ができたという支部もあります。 
 布川事件、名張事件はこの1年の間に大きな転機を迎えるでしょう。 堀越、世田谷両国公法弾圧事件はともに最高裁が正念場となります 。今夏、国民救援会は55回全国大会を迎えます。
 私たちは情勢をつくり、そしてその情勢に後押しされて、また次の情勢をつくります。 私たちはいまこの情勢に見合った組織づくりをめざそうではありませんか。 5万名会員をめざして、会員のみなさま、支部のみなさまの会員拡大へのご奮闘を心より訴えます。
 2010年6月
 日本国民救援会 会長


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