救援新聞・福岡県版  2008年10月15日号

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★  目次  ★
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 ■80年の歴史と伝統をいまに生かし救援運動と組織を前進させよう!
  福岡県本部第42回大会ひらく
 ■県本部大会の発言から


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■80年の歴史と伝統をいまに生かし救援運動と組織を前進させよう!
 福岡県本部第42回大会ひらく

 日本国民救援会福岡県本部第42回大会は、10月5日、博多区においてひらかれました。 O副会長が開会のあいさつをおこない、議長にYさんとKさんを選出。 Y県本部会長が「みなさんの力づよい運動で引野口事件で見事な勝利を勝ちとった。 薬害肝炎やじん肺も国を相手に勝利している。 これらはたたかえば勝利できることを示している。 来年からの裁判員制度の問題さらには憲法問題、貧困と格差の問題など重大です。 総選挙も目前です。 元気な討論を願います。」とあいさつ。
 来賓で参加いただいた、自由法曹団福岡支部のI弁護士、福岡県労連のD事務局長、日本共産党福岡県委員会のK福岡市議、新婦人県本部のN会長、国民救援会中央本部のS事務局次長の各氏から、激励のごあいさつをいただきました。
 また、県内の労組、民主団体、全国の救援会などから11通のメッセージがよせられました。 大会は、はじめに、裁判員制度について、Y会長の講演を受け学習しました。 討論では、13名が発言。 その後、議案は採択され、役員を選出しました。
 みなさんと力を合わせて奮闘します。 よろしくお願いします。

■県本部大会の発言から(順不同)
★ご支援ありがとうございました
 引野口事件 Kさん

 救援会に出会って励まされ、全国からご支援をいただきました。 勝利は、救援会をはじめ多くのみなさんのご支援のお陰だと感謝しています。 ありがとうございました。
 全国各地の県本部大会などで訴えさせてもらいました。 最初は不安のなかで訴えていましたが、寄せられる署名に励まされ、有りがたいな、と思いながら訴え続けてきました。
 ご支援ありがとうございました。

★裁判は重大な局面に
 九州定温輸送  Kさん

 これまで10回の裁判。 埼玉県にある親会社のワイケーサービスが九州定温輸送を支配し解散させたことを関係証人が「通帳も埼玉で保管、解散回避努力も一切なかった」と証言。 裁判は、11月と12月に原告3名が証言し、一気に判決へと近づきます。 たたかいは困難ですがみなさんのご支援をお願いします。
 次回公判
  11月13日(木)13時30分
  地裁小倉支部
 次次回公判
  12月 4日(木)14時
  地裁小倉支部

★生存権裁判に支援を
 生健会県連 Uさ

 格差と貧困が広がり、生活保護基準を下回る労働者が出ている。 政府は、それを口実に生活保護基準を切り下げようとしている。 生存権裁判は、最低賃金の切り下げや国保免除基準、就学援助基準の切り下げなどを許さないたたかいでもある。 憲法25条をまもるたたかいが重要になっています。 ご支援をお願いします。
 次回公判
  10月16日(木) 13時30分
  福岡地裁

★解雇撤回闘争にご支援を
 自由ケ丘高校 Mさん

 福原学園・自由ケ丘高校で2件の不当解雇とたたかっています。 06年11月、学園は家庭科のI先生に整理解雇を予告。 これに対して組合を結成して解雇撤回をもとめてきた。 学園は、仕事の取り上げ、賞与の減額、組合活動への妨害などすざましい組合攻撃をはじめた。 組合は、07年8月、県労委に不当労働行為救済を申し立てたが、組合活動を嫌悪する学園は、08年3月、私を、真実をゆがめた理由で懲戒解雇しました。
 M先生は、08年6月、仮処分で勝訴、8月に本訴を提訴
 I先生  判決 12月2日 地裁小倉支部

★大野城まどかぴあ不当解雇撤回にご支援を
 Iさん

 大野城市民の文化施設の「まどかぴあ」で7名いる文化芸術担当の係長として奮闘してきた。 採用のときは「勤務成績がよければ正社員に採用する」といわれ、その後は「契約は何回でも更新できるから我慢してくれ」といわれていた。 この間、会館10周年記念事業の成功をはじめ、事業数、入場者数が伸びてきました。 ところが、今年3月「1年の契約期間がきれるから契約しない」と一方的に解雇されました。
 自治労連に加入して解雇撤回をもとめています。 08年9月、労働審判で地位確認が認められなかったので本訴でたたかっています。 10月11日からILO(国際労働機関)に訴えにいってきます。
 ILOで「同一価値労働男女同一報酬原則」を定めた第100号条約にかかわり日本の状況の審査がおこなわれます。
 非正規労働者は均等待遇とは程遠い状態で、極めて劣悪な雇用・賃金・労働条件におかれています。
 自治労連の要請団の一員として、ILOにうったえてきます。
 派遣カンパにもご協力ください。(会場で約1万円のカンパ)

★自治体労働者の実態
 福岡自治労連 Kさん

 労働審判について、審判は3回しかない。 従って1回目が大事で勝負になる。 また、労働者側委員の役割が大きい。
 「構造改革」のもとで「指定管理者制度」などが強行され、Iさんのような非正規労働者が増えた。
 自治体によっては半数が非正規という所もある。 非正規労働者の解雇撤回や残業代未払いなど取組んでいる。

★テレ西40条(派遣法)の会の活動
 Iさん

 「TNCプロジェクト」のMさんは、TNCに派遣され7年にもなります。 正社員と同じ資格をもちながら賃金は正社員の半分以下です。 これは、職安法、派遣法違反です。 Mさんは労働局に是正指導、勧告をもとめていますが、厚生省は全く対応していません。 私たちは、「TNCに社員化を要求し、たたかう」Mさんを支援し国・企業に派遣法40条の5を守らせる「テレ西40条(派遣法)の会」をつくって活動しています。

★明治乳業賃金・昇格差別争議に支援を
 Gさん

 争議をたたかって23年になります。 来年に明治製菓と経営統合するので、年内に解決の道筋をつくるようにがんばっています。
 毎月、KBCビルにある九州本部の前でビラ配りと宣伝行動をしていますが、会社側が警察に通報し、警察が「許可をとっているか」と妨害している。 妨害に負けずに頑張ります。 よろしく。

★住基ネット裁判の原状
 原告 Nさん

 国民全員に11ケタの住民コードを付与し、生年月日、性別、住所の4項目に転入・転出の変更情報を国の管理下におく住基ネットからの離脱をもとめて裁判をしている。 個人情報を国が管理するのは、プライバシーの侵害で憲法違反です。 08年9月に福岡高裁で敗訴、今後最高裁でたたかう。 ご支援を。

★第54回全国大会に参加して
 Hさん

 はじめて大会に参加しました。 えん罪事件の多さにおどろいた。 訴えに涙がでた。 見返りを求めず活動する「憶隠の心」で活動する救援会の存在は非常に大きいことを痛感した。
 Bさん
 はじめて参加しました。 裁判員制度に多様な意見があり、問題ある制度だと思った。 各地で救援会の発言を聞いて元気ある組織と思った。

★真剣に会員拡大を
 Tさん

 毎年の議案に、会員拡大、支部づくりが提案されているが、真剣な取組みになっていないのではないか。 事件毎に担当者を置き、事件支援に徹底的に取組むことが会員拡大につながると思う。
 支部づくりも本気でやればできる地域があるのではないでしょうか。

★あいさつ
 S事務局長

 4月に手術で、長期休ませてもらいました。 この間、ご迷惑をおかけしました。 10月から少しずつ事務所にでて復帰していきます。 よろしくお願いします。


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