救援新聞・福岡県版  2008年4月5日号

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★  目次  ★
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 ■引野口事件 片岸みつ子さん、晴れて無罪に
  控訴断念を求める世論に検察が控訴断念
  ご支援ありがとうございました
 ■志布志事件の違法捜査を断罪
 ■大石市議事件報告会ひらかれる
 ■志をひきつぎ、平和で明るい社会を
  第61回解放運動無名戦士合葬追悼会
 ■言論の自由をまもろう!無実の人を無罪に!
  国民救援会に入会して人権と民主主義をまもろう!
 ■冤罪・引野口事件、無罪を勝ちとる
  大きなご支援ありがとうございました

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■引野口事件 片岸みつ子さん、晴れて無罪に
 控訴断念を求める世論に検察が控訴断念
 ご支援ありがとうございました

 3月19日、福岡地検は、3月5日に福岡地裁小倉支部(田口直樹裁判長)がだした、引野口事件・片岸みつ子さんへの無罪判決の控訴を断念しました。 この結果、片岸みつ子さんの無罪が確定しました。
 3月5日の無罪判決の後の2週間に、控訴断念を求める署名は全国から1万筆を超え、団体署名400団体超、検察への要請6回、街頭宣伝5回が取り組まれました。
 この勝利をともに喜ぶとともに、事件発生から4年、お寄せいただいたご支援に心から感謝もうしあげます。


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■志布志事件の違法捜査を断罪
 3月18日、福岡地裁は、03年の志布志事件の捜査過程で、川畑幸夫さんに親族の名前を書いた用紙を無理やり踏ませ自白を強要した、元鹿児島県警の警察官に対して、その取り調べ手法は「違法で常軌を逸したもの」と厳しく断罪し、懲役10カ月執行猶予3年の有罪判決を下しました。 (「踏み字」事件)
 3月24日、鹿児島地裁は、同事件の取り調べ段階で県警捜査員と検察官が被疑者・被告から弁護人との接見内容を聞き出し、調書化していたことに対して、「違法に接見交通権を侵害した」として、弁護人への国家賠償を命じました。 (接見交通権裁判)
 《接見交通権》警察や留置場で拘束されている被疑者・被告人と弁護士が、立会人なしに面会し、書類などのやり取りをする権利。 憲法34条にもとづき刑訴法39条に規定

取調べの可視化を
 引野口事件など、捜査機関の違法な取調べで「冤罪事件」が発生しています。 来年から裁判員制度がはじまります。 取調べの可視化(取調べ全過程の録画)の実現を求める世論を大きくしょう。!


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■大石市議事件報告会ひらかれる
 3月25日、北九州「大石さんを守る会」は、大石さんを迎えて報告会を開きました。
 参加した40人は、この間の運動に確信をもつとともに言論の自由、自由な選挙を守ることを確認しました。 なお、3月23日には、大分市で報告集会が開かれました。


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■志をひきつぎ、平和で明るい社会を
 第61回解放運動無名戦士合葬追悼会

3月18日、日本の進歩と革新、平和と民主主義をまもる運動に参加して亡くなった人々を追悼し、あわせて、ご遺族を激励し、故人の遺志を引き継ぐことを誓い合う「、第61回解放運動無名戦士合葬追悼会」が、東京・日比谷公会堂で開かれました。 
 今年、福岡県からは44人(全国1050人)が合葬されました。 式典には、全国各地から1300人が参加。県内からは、17遺族23人をはじめ28人が参加しました。 
 参加者は、「沈んでいた気持ちが晴れました。 参加してよかった」「故人も喜んでいることでしょう。 私も肩の荷がおりたようです。 参加させてもらってありがとうございました」などの感想を寄せられました。

お礼
 第61回解放運動無名戦士合葬追悼会にあたり、故人の推薦や追悼募金に多くの団体や有志のみなさんのご協力をいただきました。
 みなさんのご協力で、福岡県からは44人を合葬することができました。 また、ご遺族の式典参加の旅費などを賄うことができました。
 ここに、心より厚くお礼申し上げます。
  2008年3月
  日本国民救援会福岡県本部会長

        




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■言論の自由をまもろう!無実の人を無罪に!
 国民救援会に入会して人権と民主主義をまもろう!



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■冤罪・引野口事件、無罪を勝ちとる
 大きなご支援ありがとうございました

お礼
 3月5日、福岡地裁小倉支部(田口直樹裁判長)は、引野口事件・片岸みつ子さんの殺人・放火事件に無罪判決を言い渡しました。 その後、3月19日、福岡地検が控訴を断念したことで、片岸さんの無罪が晴れて確定しました。
 この間、お寄せいただいた大きなご支援に心から感謝申し上げます。
 無罪を求める署名は、全国から44000筆を超え、はがきは7000枚が普及されました。 また、全国各地で、片岸さんの長男・片岸和彦さんを快く迎え入れていただき、「母を助けてください」という訴えを聞いていただきました。 裁判傍聴や現地調査、無罪を求める集会などにも各地から参加がありました。
 全国の支援に励まされながら、地元では毎週の街頭宣伝・署名行動が41回続けられました。 弁護団も毎週参加して事件の真実を訴えられました。 事件の真実が広がるなかでマスコミも注目するようになりました。
 控訴断念を求める署名は、2週間という短期間に1万筆を超えました。
 このような全国からの支援運動による、無罪を求める大きな世論が地裁で無罪判決を勝ちとり、検察に控訴を断念させる力であったと確信しています。
 改めて、お礼を申し上げます。

 なお、別件の有罪判決は不当であり強く抗議するものです。
 いわゆる「窃盗」については、被害者の兄から生前に使途も指示されていたことを実行しただけであり、「威力業務妨害」は、事件発生当時警察が事件として取り上げなかったものを蒸し返したもので、いずれも判決の事実誤認であり不当です。
 別件逮捕で長期勾留して、本件をデッチあげた捜査機関の違法捜査こそ断罪されなければなりません。

 私たちは、引野口事件につづいて各地の冤罪事件が勝利するために、奮闘することを表明して、引野口事件へのご支援のお礼といたします。
 ありがとうございました。
  2008年3月
  日本国民救援会福岡県本部


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