救援新聞・福岡県版 2008年3月15日号
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★ 目次 ★
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■引野口事件・片岸みつ子さんに無罪判決
ご支援ありがとうございました
検察の控訴を断念させ無罪を確定させるまで力をお貸しください
■3年9カ月支えていただいてありがとうございました
救援会に入ってまもられていました
救援新聞を読んで私もがんばろうと思った
■「無実の人を無罪に」救援会を大きくしよう
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■引野口事件・片岸みつ子さんに無罪判決
ご支援ありがとうございました
検察の控訴を断念させ無罪を確定させるまで力をお貸しください
3月5日、福岡地裁小倉支部(田口直樹裁判長)は、引野口事件の片岸みつ子さんの殺人・放火事件に、無罪判決を言い渡しました。
この間、全国から寄せられた無罪判決要請署名は4万筆を超え、要請書はがきは7千枚が普及されました。
これまでのご支援に感謝申し上げるとともに、引き続き、検察庁が控訴断念するまでご支援をお願いします。
代用監獄を悪用した違法捜査を断罪、「犯行告白」には証拠能力も信用性もない
判決は、「捜査機関は同房者を通じて捜査情報を得る目的で意図的に被告と同房状態にした」として、「犯行告白」を聞いたという同房女性が警察が送り込んだスパイだったことを認め、「このような捜査手法で、同房者供述に証拠能力を認めるのは、将来の適正手続き確保の見地からも相当でない」として証拠能力を否定し、さらに、検察が「犯行告白」には「秘密の暴露」がある、とする点に関して、「検察官が、その証拠とする解剖鑑定からは、生前の傷と認めるには合理的な疑いが残(る)」として退け、「犯行告白」の信用性も否定しました。
判決が、殺人・放火事件の取り調べに悪用した別件を有罪にしたこと、「犯行告白」が一部あったかのように認定したことは不当ですが、捜査機関の違法捜査を断罪して、殺人・放火事件を無罪にしたことは評価できます。 無罪判決を確定させるために、検察に控訴を断念せよ、の要請をつよめましょう。
検察は控訴断念せよ
判決後、片岸さんは釈放され、「判決報告集会」に参加されました。 集会は、片岸さんや弁護団の報告の後、「控訴させない市民の集い」に切り替えられ、「控訴断念を求める私たちの決意」を確認して、それを検察庁に届け要請しました。
その後、黒崎駅前で無罪判決の報告と控訴断念を求める署名行動をおこないました。
片岸みつ子さんと家族をこれ以上苦しめないでください。控訴断念を求めます。
3月5日にだされた、いわゆる引野口事件の無罪判決は、検察の唯一の証拠であった「犯行告白」について、代用監獄を悪用し、意図的に同房にして得られたもの、としてその捜査手法を厳しく断罪し、「犯行告白」の証拠能力も信用性も否定しました。
違法捜査で得られた証拠で起訴したこと自体が許せませんが、違法捜査で得られた証拠で控訴することはさらに許すことはできません。
来年5月からはじまる裁判員制度を前に、わたしたち国民は刑事裁判に大きな関心を寄せています。 検察に求められることは、判決で厳しく指摘された違法捜査を深く反省し、国民の信頼を取り戻すことです。
片岸みつ子さんは、冤罪によって3年9カ月も汚名を着せられ自由を奪われました。
片岸みつ子さんと家族をこれ以上苦しめないでください。 控訴断念を強く要請します。
要請署名
この署名は検察庁には提出いたしません。 控訴断念を求める市民の声として、要請時に見せるだけにします。
「署名の送付先」
〒802−0016 小倉北区宇佐町1−7−36 国民救援会北九州総支部 あて
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■3年9カ月支えていただいてありがとうございました
救援会に入ってまもられていました
救援新聞を読んで私もがんばろうと思った
判決報告集会で片岸さんは、「3年9カ月支えていただいてありがとうございました。 無罪判決を確信していました。 権力を利用した弱者いじめはこれで終わりにしてほしい。 真犯人を見つけ出してほしい。 兄もそれを望んでいると思います。」と挨拶されました。
お母さんの無実を勝ちとるために奮闘した3人の子どもさんについて「行動力と勇気と正義感に、お礼と感謝の気持ち」と笑顔で話されました。
その後おこなわれた記者会見で、「支えの元になったことは?」との質問に、「接見禁止のときに弁護士が毎日接見にきてくれたこと。 救援会に入ってまもられていたこと、月3回入ってくる救援新聞を読んで、全国に困難なたたかいをしている人がたくさんいることを知ったこと、無罪をたたかいとるのは難しい、ということも知ったが、頑張っている多くの人を知って、私もがんばろうと思った。」などと答えられました。
北九州総支部へ全国からお祝いのFAX
「無罪判決うれしい!絶対に控訴するな、と要請しました」など多数寄せられています。
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■「無実の人を無罪に」救援会を大きくしよう
いま、創立80周年を記念する、会員拡大に取組んでいます。 みなさんのまわりの方に入会を呼びかけ、救援会を大きくしょう!
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