救援新聞・福岡県版  2008年3月5日号

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★  目次  ★
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 ■第61回解放運動無名戦士合葬追悼会
  福岡県から44名を合葬
 ■新春のつどい に40名余が参加
 ■いま、国民救援会の役割は大
  入会をよびかけ、救援会を大きくしょう!
 ■引野口事件、3月5日午前10時  判決
  判決までのご支援と判決にあたっての要請
 ■会社解散、従業員解雇の不当性が明らかに
  九州定温輸送解雇事件で元会社役員が証言
 ■軍隊と人権は両立しない 憲法9条を守ろう
 ■参加しょう!参加を呼びかけよう!
 ■第61回解放運動無名戦士合葬追悼会


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■第61回解放運動無名戦士合葬追悼会
 福岡県から44名を合葬

 毎年、3月18日におこなわれる「解放運動無名戦士合葬追悼会」は、全国各地、様々な分野で活動された先人たちの活動を感謝と敬意を込めて顕彰し、遺族のみなさんを激励し、あわせて、故人の遺志を引き継ぎ歩む決意を表す行事として、1948年から続けられています。今年の追悼会には、県内から44名(全国で1050名)の方々が合葬されます。 (県内の合葬者および主な経歴は裏面参照)
 3月18日に東京・日比谷公会堂での式典の後、青山墓地の「解放運動無名戦士墓」で墓前祭がおこなわれ、故人の名前と主な活動経歴を刻んだ銅版が納められます。
 「追悼会」には、ご遺族1名が招待されます。

合葬追悼募金にご協力をお願いします
 この行事には、ご遺族の招待旅費や式典経費など約2千万円の経費を要します。 これらの経費は、当初からこの行事に賛同される団体や個人の募金によって賄われてきました。
 故人の活動に感謝と敬意をこめた心温まる募金のご協力をお願いします。

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■新春のつどい に40名余が参加
 08年新春のつどいは2月6日に農民会館でひらかれ、40名余が参加しました。 今年も合唱団福岡あらぐさの合唱などで楽しいなかに決意を新たにしました。
 なお、A福岡支部長が年末募金から事件関係者へ激励金を渡しました。

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■いま、国民救援会の役割は大
 入会をよびかけ、救援会を大きくしょう!

 いま、創立80周年を記念する、会員拡大に取組んでいます。 みなさんのまわりの方に入会を呼びかけ、救援会を大きくしょう!

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■引野口事件、3月5日午前10時  判決
 判決までのご支援と判決にあたっての要請

 4年にわたる審理で、片岸みつ子さんの無罪は明白にされました。 しかし、予断は許されません。 判決当日までのご支援と判決当日に以下の行動にご協力をお願いします。

1、 無罪判決をもとめる要請ハガキを裁判所に届けてください。
2、 判決公判の傍聴をお願いします。 当日は抽選がありますので午前9時30分集合
3、 無罪判決の時は、「引野口事件の控訴を断念せよ」の電報を打電してください。
 打電先 〒803−0814 小倉北区大手町13−26
     福岡地方検察庁小倉支部  検事 池田宏行  殿
4、 有罪判決の時は、「引野口事件の不当判決に抗議する」の電報を打電してください。
 打電先 〒803−0816  小倉北区金田1−4−1
    福岡地裁小倉支部  第二刑事部  裁判長 田口直樹 殿

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■会社解散、従業員解雇の不当性が明らかに
 九州定温輸送解雇事件で元会社役員が証言

 2月28日の裁判で、会社を解散させた責任者のK専務が証言しました。 K氏は、会社の再建計画など検討・作成することなく佐賀、長崎、福岡の営業所を次々に解散させ、05年7月に九州定温本社を解散させています。
 証言で、実質的な親会社であるワイケイサービスとの経理や役員などの密接な関係や九州定温の赤字は親会社との連結決算では黒字になり解散の必要はなかったことなどが明らかになり、会社解散の理由が、01年3月に結成された労働組合を嫌悪した不当労働行為であったことが浮き彫りになりました。
 次回では、組合員のKさん、Sさんが証言します。 多数の傍聴をお願いします。

次回裁判
 日時:5月15日(木)14時〜16時30分

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■軍隊と人権は両立しない 憲法9条を守ろう
 2月に、沖縄で米海兵隊員による少女暴行事件、自衛隊の軍艦あたごによる漁船衝突事件と相次いで軍人、軍隊による国民の人権無視の犯罪が発生しました。 最大の人権侵害である戦争をする軍隊と人権は両立しません。 憲法9条をまもり平和と人権を守ろう!

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■参加しょう!参加を呼びかけよう!
★生存権裁判
 日時:3月12日(水)13時30分
 場所:福岡地裁
★清張と松川事件講演会
 日時:3月12日(水)18時30分
 場所:小倉総合生涯学習センター
★大牟田 阪田裁判
 日時:3月13日(木)13時10分
 場所:福岡地裁
★3・15大弾圧80周年集会
 日時:3月15日(土)13時30分
 場所:ふくふくプラザ
★3・23世直し福岡県民大集会
 日時:3月23日(日)13時
 場所:博多冷泉公園
★県同教小西裁判
 日時:3月24日(月)13時10分
 場所:福岡地裁
★名張事件現地調査
 日時:3月29日(土)〜30日(日)
 場所:三重県名張市 

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■第61回解放運動無名戦士合葬追悼会
 故人の活動を顕彰し、その遺志を引き継ぎ平和で民主的な社会をめざしましょう!
 福岡県からの合葬者44名の氏名(略称)及び主な活動歴(敬称略)

氏名 死亡年月日 年齢           主な活動
IY 2007.11.13    81 全日自労建設一般福岡県本部委員長等歴任
IT 2007.03.20    90 北九州市職労調理員部会で活動
YK 2007/03.30   69  反戦平和を貫く民主文学運動や平和、婦人活動
OI 2007.10.23    77  日通で労働運動、共産党小倉地区機関紙部員
OK 2007.04.14    67  城南区で政治革新と各種選挙の活動
OI 2007.02.10    91  穂波生健会執行委員と政治革新の活動
KM 2007.01.19    78  電産レパ、共産党南支部(久留米市)支部長
KK 2007.04.23    93  核廃絶、死刑制度反対等平和と人権を守る活動
GM 2007.09.25   63  声楽家、音楽を通して平和と女性運動
KT 2007.09.26   93  久留米市で政治革新の活動
KY 2007.09.20   76  被爆者教師として核廃絶、被爆者救援の活動
OM 2006.11.28   74  春日市で住民要求実現、政治革新の活動
SK 2007.01.23   67  共産党粕屋町議3期、元宗像民商事務局長
TT 2007.11.07   52  八幡民商で中小業者の営業と生活を守る活動
TS 2007.05.22   73  民医連・通町病院で民主的医療と平和活動
TY 2007.03.24   77  北九州市職労役員を歴任、網民運動に参加
TK 2007.07.05   59  岡垣町で住民要求実現、政治革新の活動
TK 2007.12.22   76  文学活動を通じて日本の平和を訴えつづけた
TT 2007.12.20   69  総評全国金属三井工作支部執行委員長等歴任
TT 2007.11.17   66  共産党中央南地区委員、元県原水協理事等歴任
DK 2006.03.31   83  八幡西民商常任理事、八幡原水協理事等歴任
TH 2007.10.08   85  田畑生活と健康を守る会の活動
NA 2007.01.25   78  小倉北区で政治革新の活動
NY 2007.12.22   78  日本共産党三池炭坑港務所支部機関紙部長
NH 2007.03.21   87  共産党嘉飯地区委員、元全生連全国理事
NM 2007.07.20   90  全生連八幡副支部長、叢生会副会長など歴任
NM 2007.01.11   93  南区で政治革新と各種選挙の活動
NK 2007.01.20   80  嘉麻市で山田生健会と政治革新の活動
HH 2007.07.27   67  福岡市と筑前町で「赤旗」の配達・集金活動
HT 2007.02.17   72  全医労中央闘争委員、九州地方協議会副議長
HH 2007.02.18   77  共産党稲築平支部(嘉麻市)支部長
HT 2007.11.18   76  芦屋生活と健康を守る会の活動 
HY 2007.05.16   77  全日自労田川支部執行委員など歴任
HK 2006.07.18   74  八幡製鉄労組中央委員、新日鉄うたう会の活動
HK 2007.03.01   87  全生連戸畑支部会計責任者、反戦平和の活動
HT 2007.02.08   69  西鉄で職場の民主化と政治革新の活動
MY 2004.05.30   68  共産党萩原支部(北九州市)で活動
MT 2007.07.10   91  宗教者、共産党田隈支部(福岡市)で活動
MS 2007.09.23   82  大牟田市でシベリア抑留者の権利擁護の活動
MH 2007.05.13   87  共産党萩が丘支部(北九州市)で活動
HM 2007.07.28   81  朝倉市で政治革新と農民組合で農業を守る活動
MK 2007.11.03   66  小倉南区で政治革新、福祉、新婦人の活動
MN 2007.08.05   76  小学校教師として42年間民主的教育活動
YK 2007.12.18    82  共産党壱岐支部(福岡市)支部長 

無名戦士墓(むめいせんしのはか)
 藤森成吉(1892〜1977 作家 元国民救援会会長)
 ぼくは、墓一般については大へん冷淡な人間です。・・
 そんなぼくが、なぜ無名戦士墓を尊重するのか。 それは矛盾じゃないか、といわれるかもしれませんが、それは決して矛盾ではありません。
 なぜなら、名も富も地位も求めずただ解放運動に専心して死んでいった「無名」の戦士たちは、こういう墓がなければ忘れられるからです。 ご本人はそれでいいかもしれませんが、あとに残ったわれわれがそれを記念し感謝しない法はありません。 その記念の一番手っ取り早い方法は墓です。 愛する人も命日がやって来る。 お彼岸が来る。 その時一束の花を持ってお墓へ捧げに行く。 これは人情の自然であり、誰も遠慮もいらないはずです。
 これが共同墓地となればその意義は倍加します。 生きているあいだ、共にいのちを賭け闘い、死んだらまた一緒に眠る。 これはこの世の最上の墓ではありませんか、そういう仲間の一人に加わる。 これは最高の名誉ではありませんか。

☆ 無名戦士墓は藤森成吉らが1935年3月、細井和喜蔵の「女工哀史」の印税で建立した。


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