救援新聞・福岡県版  2007年11月25号

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★  目次  ★
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 ■えん罪・引野口事件、判決は来年3月5日に
  弁護団が最終弁論で無罪を明らかに
  無罪を求める署名とはがきを広げよう!
 ■創立80周年をめざして組織と運動の前進を
  若松支部が有権者0.22%、160名会員の大台を達成し、支部大会を開催
 ■年末救援統一募金にご協力をお願いします
 ■素晴らしい絵を観せてもらいました
  福岡と北九州で救援美術展がひらかれる
 ■九州定温輸送裁判、次回から証人尋問
 ■第2次再審めざして大崎事件現地調査
 ■大石市議事件、地元で報告集会と懇談会
 ■母は叔父さんを殺していません!
  母を助け出すためにお力をお貸しください
  判決まで残された時間はわずかです
  母と私達を信じてください


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■えん罪・引野口事件、判決は来年3月5日に
 弁護団が最終弁論で無罪を明らかに
 無罪を求める署名とはがきを広げよう!

 11月12日、えん罪・引野口事件の最終弁論がおこなわれ、弁護団は片岸みつ子さんの無罪を事実にもとづいて明らかにしました。 片岸さんは、当時の状況を具体的に明らかにし、事件は全く身に覚えのないことであり、「犯行告白」はしていない、と無罪判決をもとめました。 同房者を利用し、片岸さんの「犯行告白」をデッチあげた警察、検察の違法捜査は厳しく断罪されなければなりません。
 片岸さんの長男・和彦さんと長女・典子さんは、「無実の母を救ってください」と、毎週の街頭宣伝や全各地の救援会本部大会をはじめ各種集会で必死に訴えています。
 裏面に無罪を求める署名用紙を掲載しました。 みなさんのご協力をお願いします。


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■創立80周年をめざして組織と運動の前進を
 若松支部が有権者0.22%、160名会員の大台を達成し、支部大会を開催

 若松支部は、11月10日に第24回支部大会をひらきました。 大会には35名が参加しました。 支部常任委員会は、大会前の会議で、「会員160名を達成して大会を迎えよう」と議論し、K支部長が早速3名を拡大するなど目標の160名会員を達成して大会を迎えました。 いま、全国で「年末組織財政強化期間」を取組んでいます。 来年の創立80周年、第54回全国大会めざして、各支部で会員拡大に取組もう!


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■年末救援統一募金にご協力をお願いします


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■素晴らしい絵を観せてもらいました
 福岡と北九州で救援美術展がひらかれる

 福岡救援美術展は、11月9日から12日まで、ふくふくプラザ、千鳥ビルでひらかれました。 福岡市での開催は10年ぶりでしたが、100人を超える来場者がありました。 「素晴らしい絵を観せてもらいました。 えん罪事件が多いですね。無実になってほしい」などの感想がよせられました。

 北九州美術展は、11月16日から18日まで、戸畑生涯学習センターでひらかれました。 来場者の中には、引野口事件や生存権裁判、九州定温輸送不当解雇事件などの支援の訴えに、快く募金に協力される人もありました。


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■九州定温輸送裁判、次回から証人尋問
 次回裁判では元会社役員が証言します。 1月10日13時30分地裁小倉支部
 たたかいを財政的に支える「支援する会」に入会ください。 会費200円・月


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■第2次再審めざして大崎事件現地調査
 10月13日、14日、大崎事件の第11回現地調査がおこなわれました。 北海道、東京、愛知、香川、広島、福岡、長崎、宮崎、地元鹿児島から55名が参加しました。 事件の現地調査とともに、地元にビラを入れし住民と対話をしました。
 K弁護団長は、「来年春に第2次再審の請求を予定している」と報告しました。 集会には、志布志公選法事件のN県議などの関係者も参加し、ともにたたかう連帯の挨拶をされました。 現地調査には、県本部からS事務局長とK常任委員が参加されました。


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■大石市議事件、地元で報告集会と懇談会
 11月4日にひらかれた、高裁判決報告集会には、高裁で公民権停止を外させ、「議席を守った」、地元豊後高田市の「大石さんの議席を守る会」の人や元市議会議長など120人が参加しました。
 「議席を守る会」のM会長は、「大石さんの議席を守れたのは皆の力。 悔いを残さずにすんだ喜びに浸っている。 孫たちに誇りをもって伝えられる。 勇気をもって手を結び合ってたたかうことの大切さを実感している。」とあいさつ。 大石市議は、「控訴審判決で公民権停止が外れ、これからも議員としてまじめに任期いっぱい働けることを本当にうれしく思っています。 最高裁で無罪を勝ち取り、誰もが自由にのびのび選挙ができるように公選法を変えるきっかけにしたい。 これからも明るく元気に頑張ります。 引き続きご支援をお願いします。」と報告と決意を表明しました。
 集会後には、85人が参加して懇親会がおこなわれ、地元の人たちから踊りや歌などがでて、議席を守り抜いた喜びと最高裁での勝利をめざす楽しい懇親会となりました。
 集会には、北九州守る会から3人と県本部から1人が参加しました。


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■母は叔父さんを殺していません!
 母を助け出すためにお力をお貸しください
 判決まで残された時間はわずかです
 母と私達を信じてください

 私は片岸みつ子の長男の片岸和彦です。 日頃から多大なるご支援をいただき本当に有難うございます。 母が事件に巻き込まれて3年4ケ月が経ち、28回の裁判が行われました。
 逮捕の話を聞いた時は耳を疑いました。 嫌疑が晴れ母が帰ってくるものと信じていました。 しかし、殺人・放火の罪でも逮捕・起訴され現在に至っています。 今でも夢であってほしいと思うことがあります。 そのくらい我々家族にとって考えもつかない事件に巻き込まれているのです。
 母は幼少時に父親を亡くし母親とお兄さんと3人で生活してきました。 3人はとても仲が良く私は叔父や祖母から可愛がられました。 被害者となった叔父は10年来アルコール依存症を患い妻子と別居生活を送っていました。 その為母は食事や掃除などの世話を献身的に行い、叔父の回復を願っていました。 叔父は亡くなる1年前に奥さんから離婚の調停を申し立てられていました。 また、奥さんとの間で金銭トラブルが続いていました。 その為、叔父は通帳と印鑑の管理を母に任せていました。 また、叔父は事件当時体調が悪く、自身に何かあった時は祖母への借金返済と子供の学費を預金から引きおろし対応する旨、母に言いつけていました。 叔父が火災で焼死したと思っていた母は火災翌日に叔父の預金800万のうち500万を引きおろしたのです。 これを殺害の動機だと検察、警察は主張していますが家庭内トラブルの延長で起こった出来事なのです。
 母には叔父を殺害し生まれ育った家に放火するような動機はありません。 また、そのような人間ではないのです。 その証拠に6カ月にも及ぶ取調べに対して黙秘することなく一貫して容疑を否認し無罪を訴えました。 自白もしていません。 この事件は検察、警察、同房者が一体となってつくあげたえん罪事件なのです。
 母が逮捕された11日後、私の父はノイローゼとなり自宅駐車場で首をつり、自身で命を絶ちました。 警察は父を共犯扱いしました。 更に父と母の信頼関係を断ち切ろうとする嘘をならべて父を追いつめました。 亡くなる前日に聞いた父の声、父の遺体を発見した妹や弟の事を思うと胸が張り裂けそうになります。 この事件で我々は叔父と父を亡くし、母は殺人犯の汚名を着せられて3年以上も勾留されています。 何が何でも母を助けなければならないという一心で弁護に努めています。 母を助ける為に皆さんの力をお貸し下さい。 我々を支えて下さい。 よろしくお願いします。
 平成19年9月
 被告人長男  片岸和彦


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