救援新聞・福岡県版 2007年10月5号
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★ 目次 ★
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■国民救援会のたたかいが光り輝くとき 救援運動と組織を前進させよう!
福岡県本部大会第41回大会ひらく
■引野口事件、片岸みつ子さんに無罪判決を
シンポジウム「えん罪はなぜ生まれるか」
■現地調査に参加して、あなたの目と足で、事件の真実を確かめてください
▲ 大崎事件現地調査
▲ 布川事件全国集会と現地調査
■支部大会を成功させよう
北九州総支部大会
■自衛隊はインド洋から撤退せよ!
テロ特措法を廃案に、新法の提出を許すな!
■県本部大会の討論から
★生存権裁判に支援を:八幡生健会
★解雇撤回闘争にご支援を:九州定温輸送
★解雇撤回闘争にご支援を:現代ビルサービス
★被害者家族の意見陳述を聞いて
★大石市議事件と会員拡大について
★大石市議事件について
★国民金融公庫の賃金昇格差別争議が和解
■この秋は救援美術展へ
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■国民救援会のたたかいが光り輝くとき 救援運動と組織を前進させよう!
福岡県本部大会第41回大会ひらく
9月16日、県本部第41回大会が、戸畑区において40名が参加して開かれました。
O副会長が開会のあいさつをおこない、議長にMさんを選出。 Y県本部会長が「増税、雇用破壊、弱者切り捨てで世の中、人権が大変な状況になっている。 人権と民主主義をまもる救援会のたたかいが光り輝くとき。 大石市議事件で公民権停止を外させた。 たたかいに確信をもって頑張っていこう」とあいさつしました。
来賓の、自由法曹団福岡支部のM弁護士、福岡県労連の梅U副議長、日本共産党福岡県委員会のM県議会議員、国民救援会中央本部のO事務局長の各氏から、激励と連帯のあいさつをいただきました。
大会には、大石忠昭氏をはじめ県内の労組、民主団体、全国の救援会などから17通のメッセージがよせられました。 Y事務局長が議案を提案、13名の討論の後採択され、新役員を選出しました。
大会で選出された新役員。力を合わせて奮闘します。よろしくお願いします。
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■引野口事件、片岸みつ子さんに無罪判決を
シンポジウム「えん罪はなぜ生まれるか」
9月22日にひらかれたシンポには、鹿児島・公選法志布志事件、富山・氷見事件、長野・松本サリン事件の関係者が参加し、警察、検察の取り調べの実体験を報告。 この中で、虚偽、虚計、肉親などを使い「自白」を強要するなど違法な取り調べが「冤罪」を生む大きな要因であることが明らかにされました。 シンポには500人を超える市民が参加。
引野口事件でも、同房者を使った違法な証拠収集が同房者の「告白」で明らかになっており、裁判所に、これらの証拠の排除をもとめ、片岸さんに無罪を!の声を集中することが重要になっています。
(*シンポの内容については救援会新聞10月5日号一面参照)
検察論告の傍聴のお願い
10月10日(水)13時30分 地裁小倉支部
検察は、片岸さんが犯人であるという理由を証拠にもとづいて合理的疑いがないまで証明しなければなりません。 違法収集の証拠による論告を許さないために多数の傍聴を!
なお、検察の論告に対して、片岸さんの無罪を主張する弁護側の最終弁論は11月12日(月)13時30分からおこないます。傍聴をお願いします。
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■現地調査に参加して、あなたの目と足で、事件の真実を確かめてください
▲ 大崎事件現地調査
04年3月、鹿児島地裁で再審開始決定がだされたのに、その後、福岡高裁、最高裁で開始決定が取消され、2度目の再審をめざしています。
* 現地調査
10月13日(土)13時30分〜14日(日)正午まで
鹿児島大崎町
▲ 布川事件全国集会と現地調査
05年9月、2度目の再審請求で開始決定がだされましたが、検察の即時抗告によって現在東京高裁で審理されている。 審理は大詰めで来春にも決定がだされるという重大な局面をむかえています。
* 布川事件の再審をめざす全国集会 事件報告と佐藤光政コンサート
11月24日(土)13時〜16時
土浦市・茨城県南生涯学習センター
*現地調査
11月25日(日)9時成田線布佐駅集合、終了は13時
☆どなたでも参加できます。参加を希望される方は、事務局まで連絡ください。
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■支部大会を成功させよう
北九州総支部大会
とき:10月25日(木)18時
ところ:戸畑生涯学習センター
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■自衛隊はインド洋から撤退せよ!
テロ特措法を廃案に、新法の提出を許すな!
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■県本部大会の討論から
★生存権裁判に支援を
八幡生健会・Fさん:
生活保護費の老齢加算が打ち切られ、健康で文化的な最低限度の生活ができないと、打ち切りの決定の撤回をもとめて原告41人(2人は死亡)がたたかっている。 原告は70歳以上で、戦後の日本の復興を支えてきた人たち。人 間らしく生きる権利をもとめる裁判にご支援をお願いします。 「支える会」に入会してください。
次回公判
11月7日(水)13時30分
福岡地裁301
★解雇撤回闘争にご支援を
九州定温輸送・Kさん:
これまで4回の裁判。 親会社のワイケイサービスが九州定温を支配していたことが資料から明らかになった。 これから証拠調べがはじまる。 子会社を擬装倒産させて労働組合を潰す、こんなことは絶対に許せない。 解雇撤回闘争を財政的に支えている「支援する会」に入会をお願いします。
次回公判
10月25日(木)16時00分
地裁小倉支部
★解雇撤回闘争にご支援を
現代ビルサービス・Kさん:
ワンマン社長に身分の不安を感じ、07年1月組合を結成。 3月と4月に就業時間前の事務所清掃のことで社長と口論したことで、組合三役が解雇された。 6月に、解雇権の濫用と地位保全の仮処分が認められたが、会社は団交に応じず解決の姿勢が見られない。
8月に本訴を提訴した。 解雇撤回・職場復帰までご支援を。
第一回公判
10月19日(金)10時
地裁大牟田支部
★被害者家族の意見陳述を聞いて
Hさん:
8月20日、引野口事件を傍聴した。 今日で結審、最後に被害者の長男の意見陳述があると聞かされた。
長男の陳述は証人尋問で聞いた検事と母親(被害者の妻)の問答の再現であったが、長男の陳述の方が母親の話よりはるかにひどい中味に感じた。 なぜか!理由はハッキリしている。 証人の母親には反対尋問でき、ある程度は証言が薄められたが、長男の意見陳述は言い放しの言い放題であり、これが25分も続いたが反論ひとつできない。 これは、まさに裁判所が容認した被告人に対する人身攻撃であり言葉の拷問である。
これまで100回以上刑事裁判を傍聴しているが、これほど嫌な思いをしたのは始めてである。 被告人(加害者)が犯行を認めている事件なら、ある程度はきつい言辞をあびても仕方がない一面もあるが、この事件はマスコミもえん罪特集をするほど限りなくえん罪に近い事件である。 それでも警察、検察の合作を信じ込み、実の叔母を財産目当ての殺人・放火犯という長男の姿は、ごく近い身内にとってはつらく悲しい25分であったと思う。
刑事裁判への被害者家族の参加という制度は、少なくとも否認事件ではやってはならないと思う。 言い放しの意見陳述は被告人の防御権の侵害であり、弁護権も及ばない領域であり、被告人への一方的な中傷誹謗だけが裁判官の耳に残る。 公平な裁判にはほど遠い欠陥制度だと思う。
次回公判
10月10日(水)13時30分
地裁小倉支部
★大石市議事件と会員拡大について
Hさん:
裁判要請行動に参加して感動した。 数十筆の署名をわざわざ飛行機に乗って持ってこられていた。一人一人の思いを大切にされている、と痛感した。法廷外の署名、傍聴、要請が、心のこもった要請が、公民権停止を外させた。
80年の歴史と伝統を身につけて、80周年を増勢でむかえよう。 会員拡大に挑戦する人を何人つくるかがカギ。 民主団体、労働組合のなかに会員を増やそう。
★大石市議事件について
Aさん:
敵のネライの本命であった議席剥奪を許さなかった。 北九州守る会は会員130人、そのうち120人、延べ270人が6回の裁判傍聴に参加した。 引き続き、最高裁で勝利するために奮闘したい。
★国民金融公庫の賃金昇格差別争議が和解
1970年の労組を変質させる攻撃がはじまり、それに対して86年都労委に不当労働行為の救済をもとめた。 都労委は不当労働行為を認めたが、東京地裁、高裁で都労委の命令が取消され、最高裁で争われていました。
9月25日、最高裁で公庫側と和解が成立しました。 声明は、「裁判所における2回の敗訴にひきつづく最高裁の段階で、和解を成立させたことは、長期の闘争で補助参加人等および申告人らの負担をある程度軽減させ、その被害を一定の範囲で回復させるに足り、闘争の成果であることを確認するものである。」としています。
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■この秋は救援美術展へ
救援美術展は、えん罪に苦しむ人びとを救援し、職場で不当な解雇や差別を受けたり、平和と民主主義をまもるたたかいで弾圧された人びとを支援する目的でひらかれます。
芸術の秋の一日を誘い合わせて鑑賞に来場ください。
☆ 福岡救援美術展
11月 9日(金)〜11日(日)
ふくふくプラザ交流ひろば
11月12日(月)
ちどりビル3階
☆ 北九州美術展
11月16日(金)〜18日(日)
戸畑生涯学習センター
カンパでお気に入りの絵を貴方の部屋に
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