救援新聞・福岡県版  2006年10月5号

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★  目次  ★
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 ■警察官証言はウソ
  大石市議事件 控訴審第二回公判
 ■佐世保ビラ配布弾圧事件に不起訴決定
 ■無実を訴える原口アヤ子さんは79歳です。元気なうちに再審無罪を!
 ■明治乳業争議が重大なヤマ場に
 ■解放運動無名戦士第19回北九州追悼会
 ■「福岡県赤旗まつり」で交流と署名コーナーのテントを出します。
  テントで交流しよう!
 ■09年、あなたは裁判員、その時どうしますか?

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■警察官証言はウソ
 大石市議事件 控訴審第二回公判

 9月19日、大石市議事件の控訴審第二回公判が開かれました。 福岡高裁には12府県から250名が傍聴に参加しました。 大分県からは大型バス3台で参加しました。
 公判で弁護団は、当時の警察官の行動を証言どおりに再現したビデオを上映しました。
 再現ビデオによって、大石市議を最初に発見したとされる地点は、警察官の位置からは100m以上離れており、現認は困難で、顔の表情の変化はわからないこと、また、通報を受け大石市議を捜索にでた警備課長は、豊後高田警察署前の交差点で大石市議を発見したというが、証言どおりの行動では、その前に発見できることが明らかになりました。
 警察官証言のウソが見事に暴かれました。 弁護団は、この点を検討していない地裁判決には重大な事実誤認があり有罪判決は破棄されるべきと主張しています。
 つづいて、渡辺勝弘大分県日本共産党後援会事務局長が、後援会の組織と活動の実情について、大石市議夫人の大石妙子さんが、大石市議の住民奉仕の日常活動を証言し、最後に「何ら見返りや報酬を期待せず、私利私欲を捨てて住民奉仕を貫く人間が世の中にはいるのだということをご理解いただき、無罪判決を心からお願いします」と訴えました。
 公判終了後、報告集会がひらかれ、当面、国際自由権規約に関する、シルビア・ブラウンさんの証人採用を求めていくことなどを申し合わせました。

次回公判
1月17日(水)13時30分
12時10分から事前集会多数の傍聴を

福岡の会第二回総会
 9月15日、憲法違反の公選法弾圧大石事件を支援する福岡の会は第二総会をひらきました。 弁護士が、裁判の経過と一審判決の誤り、高裁での争点を報告された後、弾圧にめげずにのびのびと選挙運動をやろう!、と題して、言論の自由による選挙運動の重要性を強調しました。
 H事務局長は、昨年5月の「会」結成以後の活動を報告。 特に、高裁に移って、4月から毎月高裁へ要請をおこない、9月まで6回、提出した署名は5918筆、要請参加者は延べ30人を超えていることを報告し、毎月の要請を続け、年内に1万筆署名をめざすことなどの方針を提案して確認されました。 大分守る会からM世話人か参加され、これまでの支援へのお礼とさらなる支援を訴えました。 総会には25名が参加。


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■佐世保ビラ配布弾圧事件に不起訴決定
 7月10日SSK門前のビラ配布が道交法違反とされた事件で、検察は、道路使用許可の基準となる道路ではなく、著しく交通を妨げる行為にはあたらない、として9月21日に不起訴処分にしました。 不起訴要請の団体署名へのご協力ありがとうございました。


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■無実を訴える原口アヤ子さんは79歳です。元気なうちに再審無罪を!
 鹿児島・大崎事件、全国現地調査への参加と新鑑定募金と代表派遣募金にご協力のお願い
 今年1月30日、最高裁は、鹿児島地裁の再審開始決定を取消した高裁宮崎支部の決定を追認しました。 原口さんと弁護団は、年内に第二次再審請求をめざしています。
 再審請求には、「無罪を明らかにする新しい証拠」が必要です。 事件発生から27年も経っており新証拠の発見は困難な面もありますが、今回の現地調査は、有罪判決にもとづいた実験や証拠をおこない、参加者が感想や意見、推理などを出し合って新証拠の発掘につなげます。 あなたの目と足と推理で新証拠発掘に力を貸してください。

現地調査
とき:10月14日(土)〜15日(日)
調査場所:鹿児島県大崎町


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■明治乳業争議が重大なヤマ場に
 組合活動家への賃金差別の是正をもとめている明乳争議は、東京高裁の和解勧告で重大なヤマ場をむかえています。
 争議団は、21年間におよぶ争議の全面解決をめざして、会社宛てのハガキ運動や宣伝行動をつよめています。 下記の行動に短時間でも参加ください。

明乳九州本部前宣伝行動
博多駅裏八仙閣横
10月6日(金)午後1時〜5時


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■解放運動無名戦士第19回北九州追悼会
 9月17日、第19回北九州追悼会がひらかれ、遺族や故人の友人、知人など80名が参列しました。 故人一人ひとりについて、友人らが生前の活動や人柄を語り、故人を追悼しました。 そして、その遺志を引き継ぎ、来年の北九州市長選、いっせい地方選、参議院選での勝利をめざすことを誓い合いました。


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■「福岡県赤旗まつり」で交流と署名コーナーのテントを出します。
 テントで交流しよう!
と き 19月29日11時〜15時30分 
ところ 舞鶴公園 参加費 1000円


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■09年、あなたは裁判員、その時どうしますか?
  9月3日にひらかれた日本国民救援会福岡県本部大会40回大会で「裁判員制度」について参加者にアンケートをお願いしました。 20名から回答が寄せられ、結果は下記の通りでした。
(アンケート項目は、日本世論調査会が6月3日、4日におこなったアンケートの項目から抽出。 全国250地点で面接調査、回答は1787人)
 *回答の、 救)は今回の結果、 世)は世論調査の結果です。
 裁判員制度について、あなたの意見や救援会の取り組みについての要望をお寄せください。

問1 日本の裁判について、あなたの気持ちに近いものを一つお答えください。
イ 正義や公平さが保たれている。

○ そう思う ○多少そう思う ○あまりそう思わない ○そう思わない ○その他
救)  0        0      20%       80%    0
世)  21,%    44,6%   22,5%      7%    4,9%

ロ 信頼できる
○ そう思う ○多少そう思う ○あまりそう思わない ○そう思わない ○その他
救)   0     0       30%         70%    0
世)  21,7%  50,2%   19,0%        5,9%   3,2%

ハ お金や時間がかかり利用しにくい
○ そう思う ○多少そう思う ○あまりそう思わない ○そう思わない ○その他
救) 50%      40%      5%        0       5%
世) 71,7%   19,6%     3,7%      1,3% 3,7%

ニ 難しく、権威的だ
○ そう思う ○多少そう思う ○あまりそう思わない ○そう思わない ○その他
救) 65%      25%       5%        0     5%
世) 49,3%    36,1%     8,7%     2,7%   3,7%

問2 裁判員制度についてどの程度知っていますか。一つだけお答えください。
○よく知っている  ○ある程知っている  ○あまり知らない  ○分からない(全く知らない) 
救)   0       60%       40%        0
世)  6,2%     47,4%     35,6%    10,8%

問3 仮に今、裁判員に選ばれた場合、どう思いますか。一つだけお答えください。
○務めたいと思う  ○多少思う  ○あまり思わない  ○思わない  ○分からない
救)  30%       5%      20%     35%      10%
世)  10%     13,3%     40,6%   34,5%    1,6%

問4 裁判員を務める場合、心配なことを二つまでお答えください。
○仕事に影響がでる ○仕事を休んで収入が減る ○育児や介護がある ○自分の健康状態  
救)  10%       5%             0        5%
世)  31,7%      10.9%         6,4%     16,5%

○重要な判断をする自信がない○逆恨みにあう恐れがある○殺人など悲惨な事件にかかわる
救)   55%             0          30%
世)   59,5%          30,6%       22,4%

○ その他
救)    30%
世)    4,5%

「意見等」
* 実際に体験していないので、どの程度客観的に冷静に事実を判断できるか不安はある
* なんといっても素人であるため、法の専門家である検事、弁護人、裁判長の考え方や意向に流されやすい
* 時間がとれない
* 守秘義務などの条件の内容が具体的には分からない
* ものが言えない状況になり、権力側に組み込まれる

問5 あなたは、連読してどの程度の日程であれば裁判員を務めることが可能だと思いますか。
○1日 ○3日程度 ○1週間程度 ○長くても良い ○どうしてもできない ○分からない
救)10% 20%   15%     15%       15%     20%
世)22,6% 41,9%     13,1%     3,2%      15,4%     3,8%

問6 あなたは、こうした裁判員制度の導入を評価しますか、一つだけお答えください
○ 評価する ○ある程度評価する ○あまり評価しない ○評価しない ○分からない
救)  5%      40%       15%       15%     20%
世)  10,6%    42,3%     29,2%     13,8%   4,1%

「意見等」
* 運用次第では、市民が冤罪に手を貸すことになる
* 各種資料というか調書を読了しただけでは判断できない
* 今の時点では評価できない。なぜなら弁護士や検察官の話が説得力があればそちらに流されやすい。可視化や
代用監獄制度の廃止の方が先ではないか。
* 民主的に運用された場合は良いが、裁判官、弁護士専門家の意見に影響されやすいのでは

▲ 裁判員制度について救援会に取り組んでほしいことや意見などお聞かせください
* 取り調べの可視化、弁護士の立会いの義務づけは絶対条件、検察による証拠の恣意的な取り扱いの罰則化
* もっと民主的な裁判制度を制定すべき
* その事件をどの程度理解できるか、弁護士、検察官の意見に左右されそうな気がする
* 陪審制度とどう違うのか
* 積極面や否定面(問題点)などを整理して、提言(現在考えられている「案」に対する改善点など)もふくめ
学習する必要があると思います。いずれにせよ、ある程度は知っていますが詳しくはわかっていませんのでもっと広く
知らせていく取り組みを(本当は当局がもっと積極的に取り組むべきでしょうが)救援会の立場からやってほしい
* 講演会などで問題点などについて知らせてほしい
* この制度ならば裁判官の誘導通りになりかねない

アンケート結果や意見にどんな感想をもたれましたか? 裁判員には特段の理由のある方を除いて誰もが務めなければなりません。 制度の問題点や裁判員を務めるとしたら、など大いに論議していきましょう!


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