救援新聞・福岡県版  2006年2月5号

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★  目次  ★
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 ■罰金15万円、公民権停止3年
  大石市議への不当判決に断固抗議する
  福岡高裁で、逆転無罪を勝ちとろう!
 ■志半ばに亡くなられた故人の活動に敬意と感謝を表し、追悼しよう
 ■労組つぶしの不当解雇撤回を求める
  建交労九州定温輸送分会解雇事件
 ■参加しよう、参加をよびかけよう!
  人権と民主主義の前進をめざす2006年新春のつどい

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■罰金15万円、公民権停止3年
 大石市議への不当判決に断固抗議する
 福岡高裁で、逆転無罪を勝ちとろう!

既報(救援新聞 1月25日号)のとおり、大分地裁は、大石忠昭さんに不当な有罪判決を言い渡しました。
 大石さんと弁護団は、大石さんが支持者に「後援会ニュース」を配布した行為は、憲法と国民自由権規約に保障されている正当なものだと主張してきました。 特に、自由権規約に関しては遥々オーストラリアから元国連規約人権委員のエリザベス・エバットさんが証人として法廷にたちました。
 裁判所は、これらの主張に全く耳を傾けず、特に、自由権規約は、「条約の不履行を正当化する根拠として自国の国内法を採用することはできない」(条約法条約27条)にもかかわらず、公選法の禁止規定は「我が国にとって前記の目的のために必要として正当化できる」と、世界では通用しない自由権規約の解釈をしています。
 この間、25回の裁判には、県内から毎回傍聴に駆けつけ、その人数は延べ200名を超えています。 また、多くの団体、個人から寄せられた書名は約6千筆に達してします。 この運動をさらにさらに大きくして福岡高裁で逆転勝利を勝ちとりましょう。

「支援する福岡の会」と福岡支部が判決報告会をひらく
1月21日、40名が参加してひらかれました。 弁護団の弁護士が判決の不当性を憲法と国連自由権献旗約にもとづいて報告しました。
 参加者から「ホームページで事件をしらせたら」「署名を広げよう」など活発な発言が相次ぎ、今後、各地で報告会や学習会をひらくことや「支援する会」を大きくして、高裁での勝利にむけて取り組みを強めることを確認しました。

大石さんの訴え(要旨)
 裁判所は、私と弁護団の主張を一切聞き入れてくれず、警察・検察の筋書き通りの不当判決をくだしました。 裁判官には良心はないのか、私は怒り心頭です。
 これまでの物心両面のご支援に感謝を申し上げます。 政治・司法の反動化の中での弾圧事件であり権力を上回る気概と運動が求められていると思います。 私は怒りをバネに福岡高裁で逆転勝利めざして頑張ります。 引き続きご支援をお願いしたします。


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■志半ばに亡くなられた故人の活動に敬意と感謝を表し、追悼しよう
 1945年8月の終戦後ただちに再建された救援会は、治安維持法によって弾圧・投獄されていた人々が釈放されたその年の10月10日に「自由戦士出獄歓迎人民大会」を開催し、一方、弾圧によって命を奪われた人々を追悼するために多くの団体によびかけ「解放運動犠牲者追悼全国大会」を11月7日に開催しました。
 その後、青山墓地にある「無名戦士墓」を譲受け、1948年3月18日に第一回の追悼会を行い現在に至っています。 これまで合葬された故人は全国で3万人を超え、福岡県内からは1500名の方々が合葬されています。

 「第一回追悼会に当たって」(48年3月救援新聞18号)は、「渡辺政之輔、市川正一、岩田義道、野呂栄太郎、小林多喜二これらは日本革命の宝としてだれにでも知られている。 しかし、同じような宝でありながら埋もれている無名戦士が沢山いるのである。 …そこで私達は何らかの形で埋もれている尊い犠牲者に対して私達後につづく者の階級的な感謝と敬意を表すことを考えていたところ…この墓を「解放運動無名戦士墓」として、ここに運動の犠牲者を合葬し、毎年3月18日(パリ・コンミューン記念日)を犠牲者追悼日として全国的に追悼カンパをもつことを決定した」と追悼会の目的と意義を訴えています。
 弾圧によって命を奪われる「犠牲者」はなくなりましたが、この目的と意義は今日の情勢のなかでますます大事です。いま、今年の合葬者の推薦をお願いしています。


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■労組つぶしの不当解雇撤回を求める
建交労九州定温輸送分会解雇事件
 5年前に組合を結成してから組合員への不当労働行為を繰り返し、組合つぶしをつづけてきた会社は、05年7月に「清算」と称して会社を倒産させ、「三友」という会社に業務も土地も業務用のトラックも会社の役員も引き継ぎましたが、建交労組合員6名だけは継続雇用せず解雇しました。 この解雇の撤回をもとめて1月19日の地裁小倉支部に提訴しました。 また、夜には「九州定温輸送分会争議支援共闘会議」が結成されました。

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■参加しよう、参加をよびかけよう!
人権と民主主義の前進をめざす2006年新春のつどい

 日時:2月6日18時30分から
 場所:農民会館


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