救援新聞福岡県版 2004年10月5日号

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★  目 次  ★
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◎第38会県本部大会
 ■憲法改悪阻止,事件の勝利をめざす運動を旺盛に!
 ■全国大会で表彰されました
 ■討論から
 ■大会決議
◎その他
 ■憲法を声にだして読もう!輪読会をひらこう!
 ■当面の裁判日程等
 ■鹿児島・大崎事件の現地調査に参加しよう


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■憲法改悪阻止,事件の勝利をめざす運動を旺盛に!
 第38回県本部大会ひらかれる

 9月26日,福岡市において第38回県本部大会がひらかれました。
 H副会長が,「これからの一日一日,一年一年が憲法9条をめぐってしのぎをけずるたたかいとなる。 76年の歴史をもつ救援会の出番。 実りのある討論を」と,開会のあいさつをおこない,議長団にN北九州総支部常任委員,N福岡支部常任委員を選出したあと,Y県本部会長が「就任して一年,ようやく状況がつかめてきた。 憲法をめぐって正面から対決する大変な状況になっている。 負けられない。 学資保険裁判や筑豊じん肺訴訟,有明海訴訟などたたかうならば勝利し前進できる情勢もある。 救援会の役割は大きい」とあいさつしました。
 来賓の,I自由法曹団福岡支部事務局長は,国民保護法や生活安全条例の危険性を指摘した後「憲法を語ることは,情勢を語ることになり,確信につながる。 団の弁護士は憲法学習会の講師として何処へでもいく」
 Y日本共産党県議会議員は,県警の裏金疑惑の追求にふれ「知事は県警の調査結果を見守る姿勢で自ら疑惑を解明しようとしない。 議会では日本共産党以外の会派は,県警を庇うことしかしない。 県警は事実を県民に知られることを怖がっている。 9月議会で百条委員会の設置を要求し疑惑解明に努力する」
 中央委員のZ事務局長は,先の全国大会で新たに事務局長に選出された挨拶の後「全国大会では,救援会の役割の重要性が強調された。 鹿児島の大崎事件の再審について近々高裁宮崎支部で決定がだされる。 いっそうの支援を」と,それぞれあいさつされました。 また,大会には県内労組,民主団体や救援会各県本部から24通のメッセージが寄せられ,紹介されました。
 S事務局長の議案提案の後,19名が討論にたち,運動方針,決算・予算を採択し,新役員を選出しました。

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■全国大会で表彰されました
 3名以上の会員拡大をした会員,今まで表彰されていない新聞配布及び会費集金をされている会員が全国大会で表彰され,それを県本部大会でY会長から渡しました。 福岡県から表彰された会員は次の方々です。
 3名以上の会員拡大:9名
 新聞配布・会費集金:1名

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■討論から(要旨・順不同,敬称略)
☆勝利の報告 ご支援ありがとうございました
◆TOTO過労死釘宮裁判 JMIUTOTO支部 Nさん
 過労死の責任と再発防止をもとめて提訴してから1年6ヶ月で,会社の責任と再発防止に会社は最大限の努力をする,との文言をいれた和解が成立し勝利しました。
◆ミキサーセンタ解雇事件 元原告 Kさん
 意に反して退職届を書かされ解雇されたが,裁判所で解雇を撤回させ,金銭による和解が成立しました。 私にしては最高の形で解決したと思っています。

☆会員拡大と大石事件報告会 国金争議について 宗像 Tさん
 全国大会を前に宗像で会員を増やそうと思った。 自分のたたかいと救援会の役割を率直に手紙で訴え,5名が入会された。 進入会員などに直接事件に触れてもらい運動に参加しもらいたいと思って,大石さんを呼んで9月11日報告会をひらいた。 ビラでの宣伝や団体を訪問して参加をお願いして42名が参加した。 「いい話を聞いた」と感想がよせられている。 今後の会員拡大に役立つと思う。
 国民生活金融公庫から賃金・昇格差別の是正をもとめて18年たたかっている。 その事件の判決が10月13日東京高裁である。 引き続き支援を。

☆退職までには女性差別を是正させたい 野村證券女性差別裁判 原告 Kさん
 02年2月東京地裁で,改正均等法以降の野村證券の男女コース別人事制度は違法,しかし改正以前は違法といえない。 との判決を控訴して,和解交渉が続けられているがなかなか折り合いがつかない。 9月10日北九州支店に要請行動をした。 私の定年退職も間近なので,それまでには和解できるようご支援をお願いします。

☆よみがえれ有明海訴訟に支援を 支援する会 Aさん
 8月26日,全国ではじめて進行中の公共工事をストップさせる仮処分決定がでた。 国は,不当な理由で控訴した。 今年すでに5名の漁民が自殺に追い込まれている。 仮処分と本訴で勝利して有明海をよみがえらせたい。 ご支援を!

☆憲法13条違反の住基ネット 住基ネット差し止め裁判原告 Iさん
 個人情報を国が管理する「住民基本台帳ネットワーク」の運用が開始された。 住基ネットの個人情報がそのまま戦時体制に利用される。 県民24名が住基ネットは憲法13条違反として,ネットからの離脱を要求して裁判をおこしている。

☆組合に加入して解雇された 丸長運送 Mさん
 仲間と福岡東部地区労の個人加盟労組に加入した。 すると会社は組合員がいる職場を廃止し,組合員には仕事を与えず待機させ,私は定年後も有期雇用されていたが,雇い止めされ,解雇された。 次回裁判は10月22日10時からです。 よろしくお願いします。

☆パート労働者の使い捨てを許さない 安川パート裁判支援する会 Kさん
 非正規社員が増えつづけている。 安川パート裁判は一審で,パート労働者の雇い止めは,権利の乱用で違法との勝利判決を勝ちとった。 会社が控訴し,高裁で和解交渉がはじまった。 会社と裁判所を社会的に包囲する運動をめざしている。 9月6日に会社へ要請をおこなう。 次回裁判は10月8日10時30分からです。 傍聴をお願いします。

☆新日鉄広畑の思想差別事件に支援を 新日鉄八幡 Nさん
 本人同意のない強制配点の無効をもとめて15年間裁判をたたかい昨年終結しました。 いまは,同じ新日鉄の広畑の思想差別事件の勝利をめざして運動をしています。 職場で話をしない,付き合わないなど徹底した差別とたたかい3月に会社を断罪する勝利判決を勝ちとった。 会社の違法な労務管理の実態を明らかにする会社のZC(ゼロ・コミュニスト)の文書がみつかった。 八幡では負けたが広畑では勝利したい。

☆高裁で勝利をめざします
◆若松事件国賠裁判 若松支部 Yさん
 9月2日地裁小倉支部は,警察の鑑定で一致すると鑑定できないので,書道の先生の筆跡が一致したとした鑑定を信用できるなどとして,警察による44日間の拘留,取り調べを認めて,A子さんの請求を却下した。 こんな判決ではえん罪事件はなくならない。 控訴してたたかいますので引き続き支援を。
◆北九州長野二丁目事件 北九州総支部 Kさん
 4月の有罪判決は,自称被害者女性の供述を「鵜呑み」にしたもので,供述の変遷や矛盾に無視した不当判決。 今日,Aさんはどうしても仕事が休めないのでメッセージを預かってきた。 9月3日に高裁での第一回裁判があった。 これまで寄せられた2800筆を超える署名を提出した。
 高裁では,弁護側が請求したI日大教授の採用させることが重要になっている。 I教授は,女性供述を心理学から鑑定し,通常ててこなければならない供述がないことや変遷しない部分が変遷していることを明らかにした鑑定をされており,女性供述が信用できないことを明らかにする重要な証人です。 証人採用をもとめる運動,無罪をもとめる署名に支援をお願いします。

☆第17回北九州合葬追悼会 北九州いしずえ会 Nさん

 9月19日北九州合葬追悼会をおこないました。 合葬された故人一人ひとりについて,故人の仲間や友人から言葉をいただきました。 どれもこころ温まる言葉でした。

☆憲法9条を翻訳して送っています 福岡支部 Iさん
 ユーラシア協会では,憲法9条をロシア圏内の各国のことばに翻訳して送る運動をしています。 キルギス共和国では新聞に紹介されました。

☆救援会は学習がちから 福岡支部 Hさん
 憲法を声を出して読もう,と提案されているが,声を出して読めば身につく,支部では県本部大会議案を読み合わせした。 宗像市での大石事件報告会はTさんのご苦労によって成功した。 救援運動は学習が力,学習運動を強めたい。 県本部大会はもっと多くの会員の参加でひらかれるようにしたい。

☆その他
 国連への要請について・Hさん,教育基本法の改革に反対運動について・Yさん,弁護士報酬の敗訴者負担に反対する運動について・Oさん,県本部の財政について・Kさんの発言がありました。

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■大会決議
 大会では以下の件を決議しました。
(1) 憲法9条をまもり,自衛隊のイラクからの即時撤退を求める決議
(2) 思想信条の自由,結社の自由などの基本的人権を侵す「共謀罪」の創設に反対する決議
(3) あらゆる形の「弁護士報酬の敗訴者負担制度」に反対する決議
(4) 裁判員法,刑事訴訟法の「改正」をもとめる決議
(5) 北九州長野二丁目事件,I日大教授の証人採用をもとめる決議
(6) 大崎事件の再審開始をもとめる要請決議

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■憲法を声にだして読もう!輪読会をひらこう!
 10月5日号救援新聞一面に,N副会長の全国大会での憲法をめぐる特別発言が掲載されています。 N副会長は,憲法改悪とのたたかいで「こんなに良い憲法のどこが悪いんだ。 けちをつけるんじゃないよ。 これを実行して日本を良くしようじゃないか」と主導権を握ることが大事だとして,そのためには,「憲法をいつももって,くりかえし読むこと,一人で読むだけでなく輪読会をやること」と強調されています。 県本部では,「9条の会」のアピール,N発言,9条の会の大阪講演会でのI氏発言,憲法全文,これまでの救援新聞の憲法特集をまとめた資料をつくりました。 B−4の8ページです。
 希望される方は事務局まで連絡ください。 郵送します。

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■当面の裁判日程等
10月 8日10時30分:安川パート裁判 高裁
   15日14時30分:新宮事件 地裁3030
   16日14時   :若松支部大会 市民会館
   18日13時30分:大石事件 大分地裁
   22日10時   :丸長運送解雇事件 地裁
   22日18時30分:県本部常任委員会
   24日14時   :横井久美子コンサート パピヨンホール

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■鹿児島・大崎事件の現地調査に参加しよう
 あなたの目で,足で大崎事件の真実を確かめてみませんか。
とき:10月16日(土)〜17日(日)
調査場所:鹿児島県大崎町

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