痴漢えん罪・北九州長野2丁目事件、最高裁上告棄却の不当決定
長い間ご支援有難うございました。

日本国民救援会北九州総支部 総支部長

 働く者の生活と権利、平和と民主主義を守る緒闘争にご奮闘のみなさまに敬意を表します。
 また、痴漢えん罪・長野2丁目事件のたたかいに長い間暖かいご支援、ご協力くださいまして心からお礼申し上げます。
 さて、昨年12月10日、福岡高裁において「控訴棄却」の不当判決が出され、被告とされたAさんはいろいろ悩んだのですが、「どうしてもあのような決定は許せない。」と上告を決意し闘ってきました。 救援会としても北九州市議選その他でなかなか思うような運動に取り組めませんでしたが、Aさんの気持ちを踏まえ、新たに最高裁への署名に取り組み始め、5月の最高裁要請全国統一行動に代表を派遣しようと準備をしていた5月16日、最高裁より「上告理由にあたらない」という不当な決定が送られてきました。
 Aさんは同封「救援新聞北九州版」にありますように、「悔しくてやりきれない気持ちでいっぱいです。 何もしていないという私の言い分は聞いてくれず、裁判が終わってしまいました。 しかし、今まで闘ってこれたのは弁護士先生や、家族、そして救援会など支援の方々のおかげです。 そして全国に大勢事件を訴えて闘っている人々がいることを知りました。 これからも全国で苦しんでいる人を応援したいと思います」とお礼と決意を述べています。
 私たちは痴漢事件の容疑者であったAさんを「否認しているから」と約2年間も身柄を拘束し、憲法で保障された黙秘権を実質的に否定し、防禦権すら充分与えなかった警察や検察、裁判所に強く抗議したいと思います。 そして、Aさんの事件は終結しましたが、今後ともみなさんと共に司法の民主化、憲法に則った警察や検察の被疑者処遇などを要求して闘わねばと決意を新たにしています。
 最高裁の上告棄却決定の報告が非常に遅れたことをおわびし、お礼の言葉とさせていただきます。本当に長い間のご支援ありがとうございました。

20005年7月1日